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要はいかに平均年齢が後期高齢者を迎えようとする米アカデミー賞の会員様々の郷愁にいかに訴えるかだな。ハーヴェイ・ワインスタインみたいな強烈なプロデューサーがいない限りはその方向か。あとはプランBのブラピのロビイスト力にかかってるね。

いや、もっと単純にギレルモ・デル・トロにオスカー像をあげたかった、と。『ダウンサイズ』、『ビック・シック』、『デトロイト』が作品賞になかったのも『シェイプ・オブ・ウォーター』に獲らせるためだな。

アカデミー賞周りの権威、というかお爺ちゃん・お婆ちゃんの誉め要素は古典映画『半魚人』meets『美女と野獣』というのと寂れた映画館や微妙な60年代描写や中途半端なタップやダンスのレトロアクティブ……辺りかな。

今年もボニー&クライドに『ラ・ラ・ランド』と読み上げて欲しかった

オスカーの受賞式にちょこちょこ出ていたマット・デイモンの『ダウンサイズ』は後半意外な転がり方をした。「ノアの方舟」+意外な恋愛。『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペイン監督らしく、恋愛はばっちり。もうひとつアレクサンダー・ペインらしかったのは中盤からキーになる人物に東洋人を起用したこと。ふと彼の元奥さんのサンドラ・オーを思い出した。

『シェイプ~』よりもこっちの方がしっかりしてた。

『シェイプ・オブ・ウォーター』 

おそらく『シェイプ・オブ・ウォーター』は主人公が少女だったらかなり違った。
『フランケンシュタイン』、『エル・スール』、『E.T.』、『パンズ・ラビリンス』が面白くなった要素の一つに主人公が少年・少女である所が考えられる。
それを中年の超角度美人に変えるから面倒。

『シェイプ・オブ・ウォーター』 

清掃婦、黒人女性、リストラされた初老の絵描き、寂れた名画座のなど虐げられたもの、世界の片隅の住人たちの出会い、愛、か。この世界のシェイプ・オブ・ウォーター。

『シェイプ・オブ・ウォーター』 

おそらく、ギレルモ・デル・トロなりに半魚人meets『美女と野獣』を狙ったね。しかしながら、それだとこれまでギレルモ・デル・トロが得意としたジャンル映画の過激さと『パンズ・ラビリンス』で見られた映像美が十二分に活かされていない。

来年も作品賞読み上げはボニー&クライドなのかな。あそこはドキドキした。

『ゲット・アウト』が脚本賞を獲った辺りから看板三枚に暗雲が立ち込めたね

まあ、『この世界の片隅に』が流行った日本だから、『シェイプ・オブ・ウォーター』が流行る・受け入れられる土壌ではあるな

まさかクソアニメやクソ映画が世の中を制す時代が来るとは(笑)

まあここに書き込む方たちは大丈夫だろうけど、なんちゃら映画祭やアカデミー賞なんかに振り回されず、自分の眼で映画を見て欲しい

昨年のカンヌのコンペの作品は総じて地味

じょ~い@えいがどん さんがブースト

ハネケのハッピー・エンド見た方は、居ないのだろうか。

ハッピーエンドはいかに不快な映画を作るかの実験作。スマホ撮影や移民の人をだしたり現代性とブラックさはあるが、ラストシーンは予想の範疇。
『ファニー・ゲーム』のような毒もなく、『隠された記憶』や『白いリボン』のような仕掛けもない。
そういう凡庸という不快さを確実に与える意味ではハネケの狙いは当たってはいる。
『聖なる鹿殺し』の不穏さの方がよほどハネケらしかった。

うーん、人間も恋愛も描けてない映画がアカデミー賞の作品賞を獲る日が来ちゃったか。
米アカデミー賞も地に堕ちたな。

『シェイプ・オブ・ウォーター』も『クリムゾン・ピーク』もかなりのギレルモ・デル・トロの自己満足映画。

『シェイプ・オブ・ウォーター』 

『シェイプ・オブ・ウォーター』、2回見たからはっきり言う。

童貞かちんこが機能不全のヤツが作ったカタワの恋愛映画。

デル・トロはレトロテイストの口がきけない清掃婦と半魚人の異形のラブストーリーを作ったが、恋愛に肝心なきっかけと徐々に熟成される恋愛感情が完全に抜け落ちたカタワの恋愛映画。
恋愛というより少女と動物の物語、恋愛映画よりも犬猫LOVEな映画のそれに近い。
『パンズ・ラビリンス』や『パシフィック・リム』で心酔した以前のデル・トロワールドとは対極の世界。童貞のヤツが作った恋愛映画。

だから、つまらない。

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