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TOHOシネマズの「午前十時の映画祭」、コンセプトは悪くないし、チョイスも悪くなかったが、やはり10時のみ(作品・劇場によっては夕方の回もあった)というのは見に行く気軽さが今一つだった。一週間上映はやってたが、10時からのワンタイムというのがね。

……ん、これって「午前十時~」が終わるだけで、来年から別企画をやるんじゃないかな? 毎年やってたし、人気もそこそこあった。

これもまた配信系の影響?
あ、あと値上げもあったからかー。

名画座ではないが、かつての名画座の魂を引き継いでるのはココかな。国の重要文化財に指定して欲しいな。

okura-movie.co.jp/uenookura/

名画座で入れ替え制とかあり得ないって。1日楽しめる、1000円で3本見れるのが名画座の醍醐味だろうが。こういう感覚を忘れているから劇場も企画もTOHOシネマズに負ける。

まあ、入れ替え制だろうが最近の作品だろうがスクリーンでやってるだけましか。

名画座は浅草名画座&新劇場に潰れるまでの4年間毎週通ったからごっちゃんな感じはあるね。
渋谷のユーロの上のシネマヴェーラや神保町シアターで似たようなことはやってるけど違うんだよね。

すんごい古い作品を3本立てで1000円で見れて、1週間通しでやるぐらいじゃないと名画座とは言いたくないな。

『ダンボ』追記 

マックス・メディチ役にダニー・デヴィート。ティム・バートンの映画にこの人が出てると凄く安心する。どこか俗っぽく、時に嫌な面を見せるが憎めない。そのあとにマイケル・キートン演じるヴァンデヴァーが出て来ると全く敵わないのもバットマンとペンギンの関係がダブって見える。

『ダンボ』補足 

『ダンボ』に出て来る遊園地「ドリーム・ランド」は中身は違えど実在した遊園地だったんだ。
実在した時期は1904~1911年と映画とはずれているが、モデルにしたんだろうね。

その中身は科学テーマパークにジェットコースター、観覧車、動物園の「ナイトメア・ランド」、特設テントの「コロシアム」と時代設定にこだわっているようないないような、ディズニーランドへの当て付けのようにも見えた。

その中央に機械を制御する搭があるけど、それが『モダン・タイムス』とも『メトロポリス』とも違いながらちょっと思い出したりもした。

1917年が舞台の『エデンの東』でも遊園地のシーンがあったが、そこから考えてもちょっとハイカラ過ぎる気もしなくないが、そこは映画の本題じゃないからなー。

『ダンボ』② 

旅周りのサーカス団という題材がいかにもティム・バートン向き。
これまでにも『ビートル・ジュース』、『シザーハンズ』、近作では『ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち』など奇形とか世の中に虐げられた者たちを題材にすることがあったが、
『ダンボ』も耳がでかくて笑われる小象と虐げられる者(動物)が対象である。
そして、サーカス団員も同様。

そんな見世物小屋から誰もが楽しめるエンターテインメント/ショー/レジャーの世界に移ろうとする辺りは100年前のアメリカの自然の流れだと思えるし、時代の変わり目をも描いている。偶然ながらヴァンデヴァーがメディチ・サーカスを吸収する辺りは今でいうM&Aで現代的だったりする。

出て来た時はツンデレっぽいエヴァ・グリーンが演じるコレットも1910~20年代のチャップリンの映画に出てくる女優っぽく、ぴったり。彼女の存在が一服の清涼でどこまでも大人が見て楽しむ仕様になっている。

『アリス・イン・ワンダーランド』が変化球的な描き方だったのに対し、『ダンボ』は比較的直球だが、ティム・バートンらしさ満載、健在を思い知る作品だった。

『ダンボ』 

ディズニーの「ダンボ」を題材にしてもリアリズムかつシニカルなユーモアを入れらる辺り「流石、ティム・バートン」と唸らざるを得ないティム・バートン流「ダンボ」だった。

基のディズニーのアニメ「ダンボ」の骨格を最小限残し、周りの肉付きになるサーカスの世界観、ショウビズ、遊園地の世界観をリアリズムにちょっとダークネスに見せた。

『ビッグ・フィッシュ』でもサーカス小屋のようなシーンはあったが客側の視点で、今回は『グレーテスト・ショーマン』的な虐げられた、というか世の中のはみ出し者が集まるような移動サーカス団の世界観で「ダンボ」を描いた。
この1919年という時代設定もばっちり。インフルエンザ(おそらくスペイン風邪)で母親を亡くすとか、第一次世界大戦の負傷で隻腕になる父親、移動サーカス団を買い取り中央制御搭で機械監視をする遊園地の登場など、このちょうど100年前の世界観がディズニーの「ダンボ」に驚くほどハマる。
マイケル・キートン演じる興行師ヴァンデヴァーと機械監視の遊園地もお見事でディズニーランドの揶揄とも受け、終盤の様子はシニカルさの真骨頂だった!

じょ~い@えいがどん さんがブースト

@joeyogawa ああああ・・・悲報島はいいっすよね〜。金田一シリーズの良いところが全部詰まっている話だと思いますね。
ミステリーとしての質が高い。読者に謎かけして、最後にお前が犯人か!というのは、ミステリー独特の楽しみなんですけど、金田一シリーズは説得力ありますよね。
脚本としてもよく出来ているんすよね。ヒントの出し方が絶妙というか・・・便座がヒントだったんか!・・・みたいな。
あと、何よりも好きなところは、金田一少年シリーズは怖い。小学生の頃に観ていたので、バリバリにその怖さにハマってました。しかも日本独特のジメジメした不気味な怖さの演出が上手い。

この原作の良さを引き出せる、かつ、大作を任せられる映画監督がいればなぁ。

『シャザム!』個人的には爆誉めだけど一緒に見た友人はいまいち、と。コメディ色強いから苦手な人もいるかな。

金田一少年の事件簿の犯人はほとんど「え、お前なの?」という犯人ばかりだよね。

一番騙されたのは悲報島かな。犯人バレ描写も一瞬だしね。

いや、
札幌異人館ホテルも
飛騨からくり屋敷も
怪盗紳士も
墓場島サバイバルも
葬送銀貨も
みんな騙されたなー。

Rの人形島は仮面人形ズに騙された。

……映画化してほしいなー。

じょ~い@えいがどん さんがブースト

良いっすね。電脳山荘はミステリーとしては一番良くできてるかもしれない。トリックの完成度が高い。こんなんありかよwというのがないんですよね。

僕的に好きなのを並べると

最強(狂)の犯人は、異人館村
最カッコいい犯人は、蝋人形城
最泣ける犯人は、怪盗紳士殺人
連続活劇として一番好きなのは、金田一少年の殺人

全て初期作になってしまうのは、初期にアニメ化されたやつだからというのがでかいですが。。。

『バイオレンス・ボイジャー』 

本当、紙芝居的なアニメでよかったー、実写だったらヤバかった……と思えるアニメ(?)映画。

ある意味ホラー映画? アドベンチャー映画で前半のゆるいテイストから中盤以降突如SFホラー、スプラッター、アドベンチャー、グロ映画に変わっちゃう。
途中まではフロッグマンのフラッシュアニメみたいなんだけど、まあ後半の猟奇的というかグロいSF路線も悪くない。

83分とだらだらしなかったのも良かったかな。

『シャザム!』4月19日公開③ 

シャザムによる『キック・アス』的な「スーパーヒーロー始めました」「なんちゃってヒーロー」と『デッドプール』的な「お調子者」による痛快な面白さがたしかに一番ではあるが、
このビリー/シャザムと一緒にいる足が悪い、口達者なフレディという存在もこの映画の面白さに欠かせない。
言わばアメリカンプロレスの口達者なマネージャーみたいな役割もあり、よりシャザムとのヒャッハーぶりが際立つ。
その中で、スマホで動画録画をやたらとして、この点でも『キック・アス』っぽく、現代的なYouTube社会が伺える。

ありそうでなかったバイブレイヤーのマーク・ストロングのヴィランもお見事。スキンヘッドとレザーのコートと光る目だけなのに妙な説得力がある。その点では『スパイダーマン』のウォレム・デフォーのグリーン・ゴブリンにも勝るとも劣らない。

あと、里親のお父さんがどう見てもプロレスラーのターザン後藤に見えたのはボクだけじゃなかったはず。この里親の家の孤児も黒人、中国系、デブに障害者とマイノリティというか多様性社会がここでも伺える。

『シャザム!』4月19日② 

冒頭で二人の幼い少年のストーリーがいきなり出て来て「?」となるが、そこがシャザムとドクター・シヴァナのそれぞれの根幹・トラウマとしてストーリーをしっかりと握っている。
親子、家族、疑似家族、孤児がテーマになり、中盤まではビリーの「母を訪ねて」的なドラマも楽しみの一つになる。
ビリーが住むことになる里親の家の他の5人の子供もバグ魔、ゲーマー、デブ、超口達者など個性があり、時折キャラの面白さも発揮する。

ヴィランに「七つの大罪」の意味を持たせたり、ビリーを含む孤児たちが6人で、実はアーサー王の「円卓の騎士」的な見方もちょっと出来たりしてアメコミのわりには深味もあり。

一応DCのヒーローなのでスーパーマンとバットマンのネタがかなり盛り付けられている。また、舞台がフィラデルフィアなので『ロッキー』的なショットや音楽も味付けとしてばっちり。

さらには音楽のセンスも良く、クイーンやウォレント、ラモーンズなどばっちり決まっている。

スーパーパワーが若干無双気味な辺りは『キャプテン・マーベル』とも同様だがその辺が大丈夫ならかなり楽しめるアクションコメディ映画である!

『シャザム!』4月19日公開 

これまたアメコミアクション、いやアクションコメディ映画の大傑作!!

要はスーパーパワー手に入れた中二とスーパーパワーを手に入れ損ねて大人になってからヴィランになった男のスーパーバトル。

その大半は「スーパーパワーを手に入れた中二」の面白さで、やはり『キック・アス』や『スパイダーマン:カミングホーム』、『スパイダーマン:スパイダーバース』、あとサム・ライミ版『スパイダーマン』1作目で見られる「スーパーヒーロー」始めました、的なノリの面白さが全快。ポイントなのは一人ではなく、里親先で一緒になる足が悪いが口達者なフレディがマネージャーみたいに一緒にいること。こんなこと出来るかあんな事出来るかの無茶ぶりやボンクラ的な発想の能力開発が面白く、『キック・アス』以上のアクションコメディに仕上がっている。
このビリー/シャザムとフレディのやりとりから「友情」、「ヒーローの在り方」、「驕り・昂り」、「孤独」などあらゆる面を包括している。
また、ビリーとフレディが14歳ということもあり、学園ものとしての一面もあり、いじめっ子や学食の様子なども楽しみの一つになる。

『記者たち 衝撃と畏怖の真実』 

ロブ・ライナー渾身の社会派作品。
2002年のブッシュの演説からイラクが大量の破壊兵器を持ってる→イラク戦争を起こそうとする所でナイト・リッダー紙のワシントン支局の記者達が大統領サイドの嘘を暴きに奔走する、という記者ものの作品。

まさしく『大統領の陰謀』の系譜の作品で、最近なら『スポットライト』や『ペンタゴン・ペーパー』に並ぶ作品。イラク戦争開戦が2003年3月21日だから、ロブ・ライナーによる『華氏321』とも言えなくない、半分ドキュメンタリーのナイト・リッダー対アメリカ政府と見ればいくらか分かりやすいかな。これに純粋な黒人志願兵を織り混ぜている。

ただ、『スポットライト』や『ペンタゴンペーパー』みたいな結果とはまるで違う結果なので、この2つと比べるとどうしてもガツッと来るものではないが、考えさせられるものなのでそれなりの手応えはある。

実話ベースで、支局長役のロブ・ライナーやウディ・ハレルソン、トミー・リー・ジョーンズ、ミラ・ジョヴォヴィッチで豪華に彩っている。

近日公開作でチェイニーを描いた『バイス』と逆位置の作品と考えると味わい深い。

「金田一少年の事件簿」は何れも超本格的な少年マンガサスペンスだけに、ちゃんとアニメ化・ドラマ化・映画化すれば一大シリーズになったはずなのにいまいち上手くいってない。

それは各映像化のアレンジ力に尽きる。

今の日本映画界にジェームズ・ワン、アダム・ウィンガード、イーライ・ロス並のキレモノ演出家がいないんだよなー。
もしくは今村昌平クラスね。

じょ~い@えいがどん さんがブースト

改めて原作漫画だけ見ても「学園七不思議殺人事件」て、他の事件と比べても異色だな。「謎を解いた後の犯人によるグダグダなお涙頂戴」とか「後日談」がない。
さっぱり終わる。映像化する上での脚本としては、もっとも適しているものなのかもしれない。

俺自身、お涙頂戴が嫌いではないんだけど・・・誤解を恐れずに言えば、お涙頂戴とか後日談を入れるとダサくなるんだよね。お涙頂戴ってのは諸刃の剣ということだ。

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