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『記者たち 衝撃と畏怖の真実』 

ロブ・ライナー渾身の社会派作品。
2002年のブッシュの演説からイラクが大量の破壊兵器を持ってる→イラク戦争を起こそうとする所でナイト・リッダー紙のワシントン支局の記者達が大統領サイドの嘘を暴きに奔走する、という記者ものの作品。

まさしく『大統領の陰謀』の系譜の作品で、最近なら『スポットライト』や『ペンタゴン・ペーパー』に並ぶ作品。イラク戦争開戦が2003年3月21日だから、ロブ・ライナーによる『華氏321』とも言えなくない、半分ドキュメンタリーのナイト・リッダー対アメリカ政府と見ればいくらか分かりやすいかな。これに純粋な黒人志願兵を織り混ぜている。

ただ、『スポットライト』や『ペンタゴンペーパー』みたいな結果とはまるで違う結果なので、この2つと比べるとどうしてもガツッと来るものではないが、考えさせられるものなのでそれなりの手応えはある。

実話ベースで、支局長役のロブ・ライナーやウディ・ハレルソン、トミー・リー・ジョーンズ、ミラ・ジョヴォヴィッチで豪華に彩っている。

近日公開作でチェイニーを描いた『バイス』と逆位置の作品と考えると味わい深い。

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