X-MEN アポカリプス
X-MENシリーズの「~ファースト・ジェネレーション」から続く新三部作の完結(?)編。
後のサイクロップス率いる現代のX-MENチームの誕生ストーリーとしては悪くない印象。
オールド世代から若手世代、新キャラまで、それぞれに見せ場をちゃんと用意しているし、ストームVSサイクロップスやエンジェルVSナイトクローラー等、旧三部作では観られなかったキャラクター同士の夢のバトルが拝めたのも良い。
ただし肝心の悪役であるアポカリプスに関しては、動機に関する描写や部下のスカウトのシーン等、色々と詰めが甘すぎて魅力的に感じないのがマイナス。
中盤で突然ウルヴァリンのオリジンエピソードをぶっこんでいるのも、壮大なファンサービスとてしては悪くないが、本作の話の本筋からは明らかに脱線しているために非常に不自然に感じる構成だった。
ラスト・ナイツ
実写版キャシャーンで有名な紀里谷和明監督による、忠臣蔵のハリウッド版リメイク作。
主君を失った騎士達の復讐劇を描く。
どん底へと堕ちた騎士達が完全復活を果たすまでのシナリオがとにかく秀逸。
こういう場合大抵はその間にヒューマンドラマに沿ったストーリーが淡々と展開されるのが多い気がするが、この映画はその予想を良い意味で裏切ってくれる。
伏線の貼り方や回収も巧く、非常に丁寧に且つ骨太な映画に仕上がっている印象を受けた。
娯楽映画のような派手さは無いし、紀里谷和明監督の強みだった映像の華やかさも弱めなため物足りなさはあるが、これはこれで結構悪くない。
自分としては久々に良い作品に出会えたと思う。
ニンジャバットマン
アメコミ作品「バットマン」の登場人物達が日本の戦国時代にタイムスリップしたらどうなるかを想定した「もしも」の設定のアニメ作品。
バットマンの完全ジャパニメーション作品としては、おそらく10年前の短編集「ゴッサムナイト」以来になる。
結論から言うと、どの層向けに作っているのか分からない作品だ。
何の説明もなく突拍子に原作キャラ達が普通に登場するから原作ファン向けかと思いきや、中心キャラのバットマンとジョーカーを除いて殆どの登場人物のキャラが薄く、彼らが持つ原作本来の個性が死んでいる。
特にヴィラン達の多くはもはやお飾り程度にしか描かれておらず、せっかくの田中敦子やチョーといった豪華な声優陣も無駄使いしている始末だし、ましてや一部のキャラクターは「お前そんなキャラだったっけ?」とか、「なんで別作品のヴィランがバットマン作品でメインの悪役やってんの?」とか、多少なりとも原作の知識がある人間からすると首を傾げてしまう部分も多い。
「ジャスティス・リーグ」も決して酷い出来というわけではないと思いますし、結果としてシリーズ初期よりも幅広い層が楽しめるよう作られているのは見受けられます。
それでも「マン・オブ・スティール」から追ってきたファンの一人としては、どうしてもコレジャナイ感は拭えないんですよね。
ザック・スナイダーの作家としての強い持ち味とも言えるダイナミックな演出やドラマチックなストーリー、ジャンキーXLやハンス・ジマーによる重厚感のある音楽、これらの要素はDCEUにとって必要不可欠なものだったはずです。
スピンオフ系やその他単独映画は多少の自由が利きますから構いませんが、自分としてはスーパーマン作品とクロスオーバー関係の作品には最後までザック・スナイダーに任せてほしかったです。
REC4
POVホラーを代表するゾンビ映画「REC」シリーズの完結編。
一時間半という今どきにしてはやや短めな尺でありながらも、テンポの良いストーリー展開、第一作目から変わることのないインパク絶大なゾンビ達の猛攻とその演出に魅入られ、終始ドキドキ感を堪能させてくれる作品。
「グロテスク」「ゾンビ」「悪魔」「密室ホラー」、そして「自爆寸前の施設からの脱出」など、ホラーでは定番の要素やシチュエーションをふんだんに詰め込んでおり、もはや映画というよりゲームに近い。
また主人公アンヘラが相変わらずの可愛らしい容姿で、エロ無しでも十分目の保養になるレベル。
一方で女性でありながらも主人公らしく積極的に行動してくれるので、ストレスも全く感じず、そのあまりの逞しさに寧ろスカッとさせられる気分だ。
ラストは続編を匂わせるオチだが、今となってはアンヘラ役のマヌエラ不在では物足りないシリーズとなっているので、続きをやるなら是非続投させてあげてほしい。
好きな映画とかアニメとか気ままに語りたい。
「DCフィルムズユニバース(DCFU)」(別名DCエクステンデッドユニバース)を応援・・・してたけど今は様子見中。
ベンアフレックのバットマンが死ぬ程好き。