ニンジャバットマン
アメコミ作品「バットマン」の登場人物達が日本の戦国時代にタイムスリップしたらどうなるかを想定した「もしも」の設定のアニメ作品。
バットマンの完全ジャパニメーション作品としては、おそらく10年前の短編集「ゴッサムナイト」以来になる。
結論から言うと、どの層向けに作っているのか分からない作品だ。
何の説明もなく突拍子に原作キャラ達が普通に登場するから原作ファン向けかと思いきや、中心キャラのバットマンとジョーカーを除いて殆どの登場人物のキャラが薄く、彼らが持つ原作本来の個性が死んでいる。
特にヴィラン達の多くはもはやお飾り程度にしか描かれておらず、せっかくの田中敦子やチョーといった豪華な声優陣も無駄使いしている始末だし、ましてや一部のキャラクターは「お前そんなキャラだったっけ?」とか、「なんで別作品のヴィランがバットマン作品でメインの悪役やってんの?」とか、多少なりとも原作の知識がある人間からすると首を傾げてしまう部分も多い。