エルカミーノ
Netflix オリジナルで、ブレイキング・バッドのスピンオフ。
ジェシー・ピンクマンが主人公。
本編の主人公ホワイトが、どんどん怪物になっていく、というか、もともとそういう人物だったのが、犯罪に手を染めて地金が出てきたのか、そのあたりはわからないけど、その変化が見どころのひとつだったのに対して、ジェシーはずーっとジェシー。
あまり頭のよくないチンピラではあるんだけど、高校もちゃんと卒業したし、根性もあり、必要なところでは頭が回る。なにより、どんなにひどい目にあっても人間性はなくさない。
逆にその変化しなさが見どころかな。
本編同様、筋書きはもう容赦なく殺伐としている。
おもしろかったです。
アド・アストラ見てきた。
緊迫感があって、いい映画でした。
米軍の中に宇宙軍があり、火星の有人基地で第2世代が活躍してるような近未来。
宇宙服やらふだんの洋服やら、宇宙船やらいろんな機械類のデザインが、いい意味で保守的で、そこで観客の目をひかないぞ、という強い意志を感じた。
じゃあ、なにを見せたかったかというと、ブラピの顔でしょう。冗談じゃなくて、その表情。
そして、宇宙の虚無と荒涼とした月や火星の風景。
主人公ロイの行くところ、死屍累々。いつもひとりだけが生き残る。ひさしぶりに会った父には「お前と母を捨てた」と明言されちゃうし、ずーっと鬱展開だったのに、ほんわかとハッピーエンドでまとめたのは、なぜなんだろう。
主人公は地獄めぐりの末、なくしていた感情を取り戻したけど、次の瞬間に死が、ってほうが、納得感あるわ(ヒドイ)
ムンバイ・ダイアリーズ
原題の「ドービー カード」って、あの洗濯場のことなんだ!
https://tokuhain.arukikata.co.jp/munbai/2012/05/post_27.html
さらにもっとすごいのが、洗濯人の傍らやっているネズミ捕り。
夜、ネズミを探し歩いて、棒(スチールのパイプかな)でネズミを撲殺(^^;
もちろん、どちらも低カーストの人たちの仕事でしょう。
これを好きな女性に目撃されちゃって、男は走って逃げる。
ネズミが殺されて残酷とは違う意味で、残酷なシーンでした。
ムンバイ・ダイアリーズ
Netflix で。
歌もダンスもないインド映画。
というか、ボリウッドじゃない映画としては、ふつうの作り。
ヨーロッパ映画みたい。
主人公のうちのひとりは、洗濯人。
むかしは日本でもクリーニング屋さんが御用聞きに来たけど、あんな感じ。
しかし洗濯方法はクリーニングじゃなくて、豪快にばしんばしんと洗濯物を叩きつける水洗い。ということで、やっているのは男性ばかり。干してアイロンまでしてから、また届ける。全部手作業。
金持ちの娘で、アメリカの銀行に勤めていて、一時的にムンバイに滞在している女性と偶然知り合い、恋をする。
そりゃあ切ないに決まってる。
お金。
階級。
教養。
すべて段違いだもの。
お嬢様の方は、ぜんぜんお嬢様っぽくないリベラルな女性で、美人で親切で賢い。演じる女優もとても魅力的。
その女性は別の男性(アミール・カーン演じる画家)が好きなんだけど、この画家は画家でいろいろあり・・・みたいな。
よくできたメロです。
ただ、画面から匂いが出てこなくてよかった、と思うくらい、画家がずーっとタバコ吸ってる。いくらかっこよくても、臭いよね、これじゃ。
映画は劇場で見たい。韓国映画多めです。
http://yhlee.org/movies