内調の事務室を薄ぐらーくした演出を、幼稚だと批判したけど、現実はもっと暗い。「ガソリン缶携行して訪問するぞ」って脅迫FAX、あの部屋から出されたと考えると、めっちゃしっくりくるわ。ネットFAX経由で、身元がわからないようになってて、慣れた手口だったそうですよ。
『新聞記者」の感想書きました。
『工作』は、いい映画ではあるけど、あんまり好みじゃないなーと思った。確かに緊迫感はあったし、ラストもよかったけど、延々と駆け引きとか腐敗を見せられて、かなり長く感じた。もっとも、そこがこの映画の肝なので、そういう心理的なかけひきに興味がひかれなかったら、まあ、それは好みの問題としか言いようがない。
日本のみなさんにお伝えしておきたいのは、(って、へんな言い方だが、わたしは在日韓国人です)、ピョンヤンで仕事したことある人にとっては、イ・ソンミン演じる北の高官は、めっちゃリアリティあったということ。わたしも含めて、韓国の観客にも日本の観客にも伝わりづらいところだけど、ばっちりだったということですよ。
『十二人の死にたい子どもたち』の感想です。
原作は先に読んでいて、とてもおもしろかった。
原作読んだ時点では、映画化のことは知らなかったんだけど。
ということで、謎解きについてはわかっていて見たので、そのへんの緊迫感は残念ながらよくわからなかったんだけど、すっきりまとまっていて、よかったんじゃないでしょうか。
北村匠海って、初めて見たけど、ちょっとヨ・ジングに似てない?
https://eigakansou.life/%e5%8d%81%e4%ba%8c%e4%ba%ba%e3%81%ae%e6%ad%bb%e3%81%ab%e3%81%9f%e3%81%84%e5%ad%90%e3%81%a9%e3%82%82%e3%81%9f%e3%81%a1/
『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』の感想です。
衣装、美術、照明、とにかく「絵」がすばらしい。
まさにフェルメールの世界。
とはいっても、それだけで映画の尺が埋まるわけもなく、あまりにありがちなメロドラマで途中脱落しかけた。
次こうなるだろ、というのが、そのまんま実現してしまうので、あまりに退屈。
最後の死んだふりからの正気に戻るあたりで、ちょっと盛り返したけど。
物語の中心になっている若者たちには、まったく共感も同情心もわかず、ぬるいハッピーエンドには唖然。
https://eigakansou.life/%e3%83%81%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%97%e3%83%bb%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%83%90%e3%83%bc-%e8%82%96%e5%83%8f%e7%94%bb%e3%81%ab%e7%a7%98%e3%82%81%e3%81%9f%e6%84%9b/
『背徳の王宮』の感想です。 (3/3)
チュ・ジフンはうまいうえに、キャラクターも役にはまっていてたいへんよかったが、王の慰み者として宮廷にあがるふたりの女優が出色。逆賊の汚名を着せられ殺された父の復讐に燃える両班の娘、成り上がりをもくろむ妓生を、それぞれ色鮮やかに演じている。
色鮮やかといえば、踊りのシーンの衣装や演出がよかった。
https://eigakansou.life/%e8%83%8c%e5%be%b3%e3%81%ae%e7%8e%8b%e5%ae%ae/
映画は劇場で見たい。韓国映画多めです。
http://yhlee.org/movies