ジム・フジーリの『ペット・サウンズ』という本がある。村上春樹が訳を付けた。『ペットサウンズ』を1曲1曲、大切に解説するものだがB面4曲目「駄目な僕」を村上氏は「間違った時代に生まれた」というタイトルに直している。『ペットサウンズ』の作詞を担当したのはトニー・アッシャーで、だから歌詞をブライアン・ウィルソンの自伝に捉えるのは違うとしながらも「間違った時代に生まれた」はウィルソンの心境そのものだとアッシャーは語っている。「間違った時代に生まれた」は、自分が時代に先行し過ぎてそのほかの人を置き去りにしなくてならないことを知り、悲しみに暮れる男を歌った歌で、だからその制作時と未来を重ねるという『ラブ&マーシー』のアプローチは間違っていないと思うのだ。そしてアルバムは終わってまた1曲目に戻り「素敵じゃないか」、は、「歳を取るって素敵じゃないか」と歌ってはじまる。
『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』(2000)が『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケネス・ロナーガン初監督作品だったと知って久々に再見。幼い頃に事故で両親を亡くした姉弟をローラ・リニーとマーク・ラファロが演じるビタースイートな傑作。音楽の使い方など『マンチェスター~』に通じるところもあるね。監督も神父役で登場。やっぱりシャマラン?(笑) https://eigadon.net/media/GitcyxsHHdRsG520MRI
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』アマゾンプライムで。色んな発見のある再見でした。
とてつもない悲しみに出会うとき、人は心を閉ざしてしまう。もしもリーがマンチェスターに戻ることがなかったら、彼は何にも向き合えないまま一生を終えていただろう。トラウマの故郷で甥の世話に明け暮れ、否が応でも人と対峙することで、彼は少しずつ自分を取り戻していく。この映画は悲嘆からの再生を描くと同時に、いかに人は支え助け合えるかを描いてもいる。きっかけとなったのは兄の遺言でありマンチェスター・バイ・ザ・シーという土地だ。だからタイトルにも、道すがら喧嘩するリーとパトリックの前に監督がカメオ出演して叱咤するのも意味があった。口の悪いおっさんだったけども(笑)
えーと、『スプリット』ね、ブログにあげてみました。
ネタバレはしてません(たぶん……💧)でも鑑賞してから読む事をお奨めします。はぁぁ~ヴォイヴォイっと。
http://meesuke1010.blog.fc2.com/?pc
『死霊館』観てる。ジェームズ・ワンのあざといほどの観客を怖がらせるホラーテクニックには非常に信頼感あります。特にこのシリーズは主人公の夫婦、家族らの愛がちゃんと描かれていておっかないだけでなくジーーンと泣けるのが非常にヨロシイ。
https://eigadon.net/media/qxwJ6ULd9czXmpJj6Jo
GotG2の予習はいいか となったところで、昨日は『シシリアン』(1969)鑑賞。若きドロン様は間違いなく眼福だけど、シシリアン・マフィアのボス、ジャン・ギャバンと執念の警部リノ・ヴァンチュラの2人の重鎮を前にするとひよっこの青さ。その対比が刹那的でまたいいんだが。練られた脚本にも唸る。 https://eigadon.net/media/WqhvLJ0lzn80sRU_W9U
しのごの言わず映画を観よう。http://alicemobie.blog.fc2.com/