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仁義なき戦い 代理戦争 

話が途中で終わる! 『頂上作戦』のWikipediaページをクリックするのをがまんするのが苦しい... 組長になっても依然として広能は短気なのだが反射神経バカではないので面白い。山守のおっさんはほんとうに最低なので次回くらいでひどい死に方をしてほしいのだが実録ベースとしたらそういうことにはならないのだろう。狡猾な老人は生き残って若者は無駄に死ぬ。最後に原爆ドームが映って、やっぱり戦争批判の映画なのだった。それから何十年経って、なんにも変わってないのかね日本。

ファニーとアレクサンデル 続き 

ああいう一族を束ねる祖母がいるとどうして2代目の男たちはいつまでも子供なのか。特にカールね、我慢ならない金賞は取れませんが銀賞は確実。それに対して女たちの在り方が特に素晴らしいとも思えなくて(よく我慢してんなと感心はした)、人生は大変過ぎる、人生ぽいものをちょっとかじるだけで充分です、という気持ちになった。ちゃんと人生をすると孫がたくさんできたのかもしれないですね? 知らんけど。

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ファニーとアレクサンデル 

2枚組のDVDの1枚目、「わあ~3時間近いのにあっという間だったわ面白~」って思って翌日2枚目を再生したら第4部から始まった。第1部のエンドロールで1枚目が終わったと勘違いしてた。すみません。アレクサンドルの神経の細さは1枚目の残りを観ないとわからなかったですね。

それで後から第2部と3部を観たんだけど、第4部の後だと第3部は我慢ならなくて早回しにしちゃった箇所あり。全部通して面白かったけど、第3部は我慢ならなかった。まあね、導かれたいタイプのひとってのはいるからね...

慶事も弔事も生演奏が入るとか、レースのカーテンが素晴らしいとか、ワンカットにいくつテーブルと椅子がうつりこんでいるんだとか、中産階級の財力にうっとりしつつ、一族のいろいろないざこざや虚飾の地獄とサディストに幽閉される地獄とどっちがいいかっていうとどっちもいやですね、と感じる映画だった。

KUBO/クボ 二本の弦の秘密 

「ぼくらのかんがえた映えるむかしのにほん」を背景に、アメリカのアニメによくある下がり眉つり目キャラ(苦手)が動く映画。サルことシャーリーズ・セロンとルーニー・マーラたちのガチ武闘が見どころ。

子供向けだからかな、最後は家族愛でしめるんですけど、家族が機能してないおうちの子が見たらきつくない? 余計なお世話だけどちょっと心配しました。

しかしクワガタみたいなキャラ、脇役ならいいけどそうじゃないのが許容されるんだねアメリカ的には... あたしゃゆるさないよ...

月一回のヴィルヌーヴ祭り終了。この3本が好き!

プリズナーズ
ブレードランナー 2049
ボーダーライン

(さっきまで観てた『灼熱の魂』もすごい、けどちょっと濃すぎた)

灼熱の魂 

自分史上最も過酷な映画だった... 内戦の話だから当たり前かもしれないんだけど、何にもしてなくても殺されちゃうんだよ。戦争も内戦も(まだ)体験していないから、知識としては知っていたけれど映像で見てくたくたに疲れた。

ちょっと偶然に頼りすぎじゃないかとか親族なのにちっとも似てないねとか、ナワルの若メイクも老けメイクもあんまり成功していないとか、気になるっちゃあなるんだけど、すっかり飲み込まれてしまった。双子たちが折れずに生きていけますように。

これでヴィルヌーヴ祭りはいったん終了。『Dune』が楽しみ。

ハワーズ・エンド 

原作を読む助けになるかと思って視聴。しかし原作ありの映画にありがちな、あらすじをむりやりカバーする感じがなくて面白かった。男女/階級間の衝突がテーマなのかな、衝突ではあるのだけどどきつくない。イギリス風なものごとが好きだったり、愛着を持って住む場所としての不動産について夢があったりすれば心惹かれる映画だと思う。姉妹の縦長なアパートもウィルコックス家のロンドンの家も、そしてもちろんハワーズ・エンドも、どれも眺めがいがあった。

姉の恋愛も妹の恋愛も、細かい経緯はすっとばしているのが逆にリアル。生まれ育った家の気風からすると無理じゃない?っていうふたりが意外と続くのね。姉の相手なんてちっとも面白くなさそうだけど、別に共通の話題がなくたってよくて、生活を切り盛りするペースが一緒なら快適なんだろう。そういうことはあるだろう。お金がない人に対する扱いが雑なのが、一生雇われの身の自分からするとやや興ざめなのだけど、各種物件、衣装、味わいあるやりとりがぜんぶよかった。

春にして君を想う/ミッシング・エンジェル 

やるべきことが降ってきたらひとはやってしまうということなのかなー。おとぎ話として観ればよかったんだろうけど、おじいさんとおばあさんに帰れない家出をさせてしまう社会つらい、と思いました。ふたりともすっと旅立ててしまったから、やっぱりおとぎ話なんだろうけど。アイスランドの風景は寒くてじめじめしているけどきれいだった。

「ブルーノ・ガンツが出てきたら天使だと思え」なんて知らなかったので『ベルリン・天使の詩』を観ますね...

セブン 

最後が想像どおりだったので「さいこう!ちょうおもしろい!」とはならなかったけれど(ああいうキャラはああなるために存在します)、なんというか、静と動のバランスがよくて最後まで面白く観られた。モーガン・フリーマンが清潔なおじさんでねー、白いランニングシャツまでもが昨日パッケージから出しましたって感じでねー。ブラピは若造ぽさがよかった、あんまり青っぽいから小柄に見えたくらい。25年前か...

オープニングで音楽がハワード・ショアなのが目に入ってしまったので、アクションシーンでオークの軍団が出て来そうな感じがしてしまったのはこちらの誤動作。フィンチャーの映画はいつも始まりがおしゃれミュージックビデオみたいなのかな、ファンは『ドラゴン・タトゥーの女』のオープニングにもテンションを上げたことでしょうね。次は『ファイト・クラブ』観るかー

パプリカ 

全編『AKIRA』の鉄雄が見せられた怖い夢みたいだった... ああいう強いコンテンツって、全体の中にちらりと紛れ込ませてあるのに釘付けになって、観るたびにそのシーンを待ってしまうパターンでしか知らなかった。だから、あんなに長時間観ちゃって大丈夫かな? 体に悪くないかな? と不安を感じてしまうほど刺激が強かった気がする。眠る直前はやめた方がいいですね。

心理療法を題材にしているので、こういう風に描写しちゃっていいのかしらというためらいがなくはなかったのだけど...狂気は向こう側にあると割り切って楽しめば/怖がればいいのかな。

『千年女優』に続いて、平沢進の音楽がぴったりはまってました。

仁義なき戦い 広島死闘篇 

名前が覚えられなくても、広島弁がきつくて何を話しているかわからなくても大丈夫なのを前回把握していたので安心して観た。今回は人間関係がはっきりしていてわかりやすかった。北大路欣也は意外と死なない、千葉真一が北斗の拳の悪役のような狂犬ですごかった(川谷拓三っていっつもあんななのな...)

それにしても今回の親分もめちゃくちゃ悪かったのだけど、当時の若衆たちは利用されているってわからなかったのかな。人間だれでも居場所が必要ってことなんだろうなー。かなしいわね。

リアリティのダンス 

あのクソ親父がああいうことになったので、ホドロフスキーはあのお母さんの息子なんだなあと感じ入った。まあわたしはさっさと死ね!って思ってましたけどね。監督お父さんにやさしいね。『エンドレス・ポエトリー』も文句言いながら観てしまいそう。

チリの社会状況とか出自とかいろいろ大変だったのはわかる、でもあの手のおじさんの挙動を見ているのが苦痛だったからいろいろよそ見しながら堪えた。映画館じゃなくてよかった。

ホドロフスキーは相変わらずおしりやイグアナが好き、ということが確認された。

第七の封印 

初手から「テレタビーズだ!」と思ってしまったのであまりよい視聴者ではなかったかもしれないけれど、あまり興味が持てない抽象的な信仰の話だったわりには楽しく観た。なんで神様がいるかいないかをそんなに気にするのだ。いたほうが気分がいいならいる前提で生きたらいいのに。

出てくる人みんな特徴があって、まあ類型的っちゃあ類型的なんだけれど、暗めなおとぎ話として面白い。あの中世の不潔でべとべとした感じに『神々のたそがれ』を思い出したのだけど、中世って不潔でべとべとなのが定番描写なんだろうか(毎回おぇってなる)。暗黒時代...

とにかく旅芸人の夫婦&赤子がぴちぴちと生命力にあふれており、彼らがOKならわたしもOKという気持ちです。

英国王のスピーチ 

癇癪もちの次男がやり遂げて本当の王様の顔になるのが実によかった。みんな自分のローグが欲しいと思う。あの声を聴いているだけで落ち着けるでしょ。

よかったよかったになっちゃうんだけど、みんな顔つきがよくて、王様の奥さんの気位は高いけど亭主のサポートに一生懸命なところとか、ローグの奥さんのあの人のよさそうなおっとりした感じとか、台本に書いてあるわけじゃないんだろうな、役者はすごい。能力のある人たちがきちんと作った映画という感じがした。あの左に重心を置いた画面の切り取り方も新鮮だった。

ローグの息子たちがボーナス的にきれいな顔だった。全然親父に似ていない。そしてチャーチルはチャーチルのものまね芸人みたいだった。あそこまで寄せたほうがいいのかしらチャーチル。

きっと、うまくいく 

アーミル・カーンが実年齢の半分くらいの浮世離れした工学青年を完全に演じてしまっており、度肝を抜かれた。『シークレット・スーパースター』で落ち目のプロデューサーやってたのに! その分10年後がやや落ち着きすぎてたかなー、でも来世で結婚してくださいという気持ち。

ほぼ3時間ということでちゃんと観続けられるか心配していたのだけど、半分くらい進んだところでまた目先が変わって楽しく観られた。ひとつひとつのエピソードはわりと粗いけれど、どっちにしろ歌と踊りが入ってリセットされちゃうしね。なにものでもない学生時代の心もとなさを懐かしく(ここ重要)思い出せる、よい映画でした。

千年女優 

追いかけたい願望が全然ないので(走りたくない)この人はいったい何をしているのか?と訝しんでいるうちに時間が経ち最後の台詞があり、あっ、じゃあしかたないね~とオチはついた。でも追いかけてゼイゼイいってる人にそのまま「あなた○○なのねー」って言ったらブチ切れられそうだしな。心の中にしまっておこう。

掃除機をかける戸建ての雰囲気がたしかに昭和でそこは感心したのだけれど、アニメーションだからこその表現みたいなのはあったのかな、あんまりひっかからなかった。

ちょっと拍子抜け。でも『パプリカ』は観ますね。

ロシュフォールの恋人たち 

健康でおなかがぺたんこの人たちがにこにこと歌い踊る楽しいミュージカル。音楽がいいんだろうな、初めて観たのにいくつも聴き覚えのある曲があった。

娘さんもマダムも膝上ワンピがかわいい。くるぶし丈の靴下がかわいい。双子の肩のあたりで大きくカールさせた髪もかわいい。男性陣はあんまりぐっとくる雰囲気の人はいなかったけど、ジーン・ケリーのダンスはぎょっとするくらいキレキレだった(またお前か!踊る年寄り!と思ったけど『パリの恋人』で踊っていたのはフレッド・アステアでした)。

ひたすらかわいくて楽しいです。健康になって背筋を伸ばして街を歩こうという気持ちになる。

ゴーン・ガール 

日曜の夜に観て、明日も働くぞ!とすっきり元気になった。ほしいものは全部手に入れろエイミー! 話が進むにつれてどんどんきれいになっていくエイミーが大変良かったです。あと、プロだけどなにごとも他人事っぽい弁護士。タイラー・ペリーね。エアロスミスぽい名前ですね。

能力の高いタガの外れた人が凡庸な愚か者の小悪をぎゅうぎゅうにやっつける構図が好きなので、大変面白かったです。最後のトラップをエイミーがどう切り抜けるのかずいぶん心配したけど。

女が怖いんじゃなくてエイミーがレベルが違うんですよ。男が愚かなのではなくてニックがボンクラなんですよ。

この映画でいい気分になった人は『女神の見えざる手』もどうぞ。

天使にラブ・ソングを… 

人びとが金曜ロードショーで楽しんでいたので後追い。テンポがよくて、若いのも年取ったのも尼さんたちがかわいらしくて、デロリスが修道院に入って最初はいじめられるのかと思ったらそんなこともない。だれも意地悪じゃなくてとてもよかった。マギー・スミスが美しかった。清い。

野いちご 

おじいちゃんをそんなにいじめないであげて... という気持ち。仕事は得意でも人間が不得意なひとはいるんだって... おじいちゃんの気持ちになって作ったんだったらああいう話になるとは思うんだけど。一日ドライブしたくらいで変われる期間って一日かそこらじゃないのという気もするけど。

息子の嫁がきれいであった。言わなくていい相手にわざわざ嫌いって表明する感性はよくわからないけど。

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