『急に具合が悪くなる』
我々の苦しさが資本主義の構造にあるのはまったくもってそうだと思うんだけど、映画にそれを言われるとは思っていなくて、けっこう衝撃だった。認知症、自閉症、末期ガンの話を、経済や政治のような別の角度から見る試みや、個人の感情より構造で見ようとする(個人の感情を無視するわけではなく)ことは、ほぼ私のメインアカウントのタイムラインなので、そういう意味でも感動した。
『急に具合が悪くなる』『シラート』
その前に観た『シラート』は現実のきついところを隠しもせず描いていたと思う。舞台となっている場所や、制作している人々が異なるから比べるのも適切でないけど、『急に具合が悪くなる』が、現実のきついところもできるだけの希望をもって描いていたのは、私がたまたま『シラート』の記憶が新しいうちに観たことでより際立って、救いのように思えた。『シラート』では細い道を渡り切れた人しか救われないことを考えると、そこにある現実の地獄さも際立つが…
『急に具合が悪くなる』
外庭で観劇中に足のもみ合いが自然発生するシーン、今までの話ってこれのことかと分かりつつも、ちょっと怖くて変なシーンだとも感じたから、その感覚こそが、内と外とがぐちゃぐちゃになって、不可能ではなくなったものを垣間見た証拠かもしれない。
マリー=ルーが初めのほうで、仕事とプライベートを分けないようにしていると言っていたのはそういう意味なのか、ずっと分からない。私は今は資本主義に沿った生き方をしていて、仕事とプライベートを一緒にすることができないからかなぁ