『急に具合が悪くなる』
私は人に関わることは基本的に苦手だし、看護師をしていた母に看護師はいいぞと言われても人の身体に触れて作用することがほんとに嫌だったから今があり、趣味嗜好的に「好き」な映画ではないのだけど、これほど響いてきた映画は少ない。特に今のタイミングで観て良かった。
『急に具合が悪くなる』
外庭で観劇中に足のもみ合いが自然発生するシーン、今までの話ってこれのことかと分かりつつも、ちょっと怖くて変なシーンだとも感じたから、その感覚こそが、内と外とがぐちゃぐちゃになって、不可能ではなくなったものを垣間見た証拠かもしれない。
マリー=ルーが初めのほうで、仕事とプライベートを分けないようにしていると言っていたのはそういう意味なのか、ずっと分からない。私は今は資本主義に沿った生き方をしていて、仕事とプライベートを一緒にすることができないからかなぁ
『急に具合が悪くなる』『シラート』
その前に観た『シラート』は現実のきついところを隠しもせず描いていたと思う。舞台となっている場所や、制作している人々が異なるから比べるのも適切でないけど、『急に具合が悪くなる』が、現実のきついところもできるだけの希望をもって描いていたのは、私がたまたま『シラート』の記憶が新しいうちに観たことでより際立って、救いのように思えた。『シラート』では細い道を渡り切れた人しか救われないことを考えると、そこにある現実の地獄さも際立つが…