立ち去った女
えらいものを見てしまった、というのが最大の感想です。音楽もなくほとんどが固定カメラであるにもかかわらず時間を感じさせない面白さ。台詞とかもわりとそっけなく感じるのに。出てくる人物がアウトサイダーばかりであることもあって、どこか物悲しい映画なのですが、それでもホームレスの女性の体を洗うシーンや、女装ゲイ(トランスヴェスタイトやトランスジェンダーかも?)のひとと歌うシーンなど、どうしようもなく輝いている瞬間がある。ひたすら濃密な映画でした。
恋する輪廻
テンション高すぎ! すきあらば踊りますね。ヒロインがあんまりに美人で、いくら映画俳優といってもこんな整ったひと世界中探してもそういないのではなかろうか。カラフルな衣装も可愛い。
20センチュリー・ウーマン
このどこか郷愁的で、きらきらと可愛らしい雰囲気がたまらないですね! 真っ赤な髪で激しく踊るグレタ・ガーウィグさんに憧れてしまう。あの微妙に目を泳がすような演技も可愛い。
ニーチェの馬
一時停止状態にでもなっているのかとさえ疑ってしまうくらいじっとした映像が多く、そして表情の薄い父と娘がぼそぼそとじゃがいもを食べたりしていく、ある意味ではとても退屈な映画。けれどその退屈さを、その先に救いなどないと初めから予感しながらなぜか見てしまいます。そして見るに連れて「果たしてこの二人は何のために、何を求めて生きているのだろう」という疑問が頭から離れなくなり、そのときにはもうニーチェの思想圏内で「無意味な生にそれでも『然り』と言えるか」と問われてしまっている。不思議な映画でした。面白いとも好きとも思ったわけではないけれど、つまらないのではなく、確かな力があり、そのことをうまくまだ処理できずに戸惑っています。
エンドレス・ポエトリーを見ました。
すごくよかった! ホドロフスキーさんで見たことがあるのはエル・トポとリアリティのダンスだけなのですが、それらの作品の暴力性は薄れ、詩への道に憧れながら懊悩する青年ホドロフスキーの姿を映すみたいに鮮烈で色彩豊かなイメージが連鎖していく。一編の詩を読んだみたいでした。それにしても、こんなに黒子やハリボテが活躍してる映画初めて見た。
ディカプリオ主演の華麗なるギャツビーを見ました。
デビッキさん目当てで見たのですが、映画自体が面白くていつのまにかそちらに見入っていました。きらびやかなファッション、派手な音楽、悪趣味な賑やかさで盛り上げつつ引かせつつの前半からが、ギャツビーとほかの富豪たちを対比する後半への移入度をうまく高めているように思います。ディカプリオさんの演技も絶妙にかっこいいんだけどダサくて哀れで愛らしいです。
あとデビッキさんいいですね! 可愛い! 世の中のひとはもっとこういう180とか190とかの女性を愛でたらいいと思う。
映画だと『ベティブルー』、『お熱いのがお好き』、『エマニエル夫人』、『赤ちゃん教育』、『フランシス・ハ』などが好きです。
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