性別を変えたキャラが出てくる映画として『ガープの世界』を勧めていただきましたが、私はあれに出てくるロベルタさんは原作のほうが活躍してて、さらにいいと思ってますー。映画のあの俳優さんもいいですけどね。あの作品は、原作と映画でプロットとかキャラの扱いとかかなり違うから、小説での見せ方、映画での見せ方を比べるのにいいと思います。
原作者のアーヴィングさんが書いた小説だとIn One Personというのに、主人公の初恋の相手で、元男性という過去を持ちながら図書館司書として暮らしてる綺麗なお姉さんミス・フロストという素敵なキャラが出てくるので、これも映画化してほしいなー。アーヴィングさんはそういうキャラが好きなのかよく出てきますよね。最新作にも「トランスヴェスタイト」と記載されてるけど、ホルモンを使って女性として生きてる元男性の美女が出てきました。
それがメインテーマでは全然ないのですが、アニメ映画たまこラブストーリーとそのもととなったたまこまーけっとは、性別を変えたひとが出てくる作品としては、すっごくいいですよー。設定上元男性であるお姉さんが出てくるのですが、作中で一切そのことに触れられず、そして誰もが男性扱いはおろかトランスジェンダー扱いみたいな特別な目を向けることも一切なく、ひたすらただの近所の綺麗なお姉さんとしか見なしてないんです。脇役ですけどね。あれはフィクション中の性別変更経験者の扱いとしてはひとつの理想ですよねー。しかも、よく見てたらそこかしこで少し悲しそうな顔をしてたりするんですよね。元男性ということをほかの登場人物は意識していなさそうだし、ストーリーにも絡まないけど、描写においてまで無視してるわけではないんです。たぶん。
ちなみにリリーのすべて、私はロランス、プルートで朝食を、あたりは私はそういう点ではあんまり評価してないです。前二者はいい映画だとは思いますけどね。私はロランスは、「トランスジェンダー」にとどまって、「女性」になる気はないひとみたいな感じだったから、単純に私には気持ちや振る舞いがよくわかりませんでした。
ここではそんな話をしてなかったけど、私も性別を変えた身なので、そういうテーマの映画に関心が強いのですよね。いまのところそういう点で気に入ってるのは彼らが本気で編むときは、とトランスアメリカくらいですけど。何かお勧めがあったら教えてくださいー。
映画だと『ベティブルー』、『お熱いのがお好き』、『エマニエル夫人』、『赤ちゃん教育』、『フランシス・ハ』などが好きです。
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