『素晴らしき休日』、最高でした!
もう生き生きとしてるシーンのキャサリン・ヘップバーンが可愛くて可愛くて…! ヤギの鳴き真似をして「それは羊だ」とか言われてどや顔する様子がキュートすぎます! 『赤ちゃん教育』でも思ったけど、とぼけたことしたあとに「どやっ」て感じで相手を見る様子がむちゃくちゃいいですよね。最初に登場するシーンで指をくいくいってしてケイリー・グラントを呼ぶ仕草とか、妙に力強い歩き方とかも素敵だし、あの腰の細い衣装で際立つ細いのに曲線的なシルエットが美しい。
前はオードリー・ヘップバーンとかマリリン・モンローとかが憧れのひとだったけど、いまは『赤ちゃん教育』や『素晴らしき休日』のキャサリン・ヘップバーンみたいなひとになりたい!
アダム氏とマダムを見ました。
なんだかアマンダの理屈や法をすっとばして感情や共感に訴えたり、話がむやみに大きくなったりのさまが、当時の認識はわからないけれど、現代の私から見るとフェミニストを戯画化して茶化しているみたいで、見ててちょっとつらいです…。アダム氏の扱いも可哀想すぎて、かと思うと最後に溜飲を下げるようなシーンがあって、最後には涙で心を動かすとかも、何これ、メンズリブとかいうやつ? と思ったり…。なんというか、そのあたりが見ててめんどくさくて楽しめない…。それにしきりと男は女はと語る映画は、というかそういう話題はもともとちょっと苦手なんですよね。テンポも良くいい映画だとは思うけど、パーソナルなところで私向けではなかったように思います。
そこかしこで見せる二人のお茶目な演技は可愛いんですけどね。
『ヒズ・ガール・フライデー』を見たのですが、なんだか見たいものと違ったなー。『フィラデルフィア物語』もそうだったけど、コメディというにはなんだかぎすぎすしすぎてて楽しくないです。『赤ちゃん教育』みたいな能天気なのが見たい…。
『キングス・オブ・サマー』、音楽も映像も癖があってかっこいいし、男の子たちのあほっぽさ、でも少しだけ大人になる姿、そして何よりあの少年らしい友情がいいですね! 「男の子ってそんなふうに仲直りするのか!」って、なんだか感動しました。
『宇田川町で待っててよ。』を観ました。主演の男の子二人がとても演技に不慣れな感じでたどたどしいのですが、作風のためかそれもそれで初々しくていいかくらいに感じますね。エレクトロ系の音楽もあって、全体的に爽やかです。あっさりしてるとも言えるかもしれませんが。
原作がすごく好きなんですよね、これ。
フィルマークスにも感想かきました。ほぼ同じことを言っているだけですが。
https://filmarks.com/users/namikirin
映画でなくてドラマですけど、きょうから『片想い』が始まるんですね。あれは性別変更をテーマにしつつもミステリとしてきちんと作ってるから私は悪くない印象を持ってます。
それにしても映画でもドラマでも、性別を変える話とかはあれこれ出回るようになってるけど、そろそろそれ自体をテーマにするのではなく、性別違和による危機とか移行の大変さとかはひと段落ついたあとの、「そこから先」を描く作品が出てほしいです。元男性のひとが女性として暮らし出してからはじめて経験する恋愛とか、元女性のひとが男性としてボクサーとしての道を歩みだすとか、とにかく「そこから先」の人生を見せてほしいんですよねー。性別を正すのはあくまでゴールではなくスタートでしかないわけですし(それまでスタートすることさえできない苦しみは極めて大きいとはいえ)。そんな映画ないものかなー。
映画だと『ベティブルー』、『お熱いのがお好き』、『エマニエル夫人』、『赤ちゃん教育』、『フランシス・ハ』などが好きです。
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