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『志乃ちゃん』のラストでの志乃ちゃんの長台詞は本当にいい。映画でもよかったし、映画を見たあとで読んだ原作でも、あのシーンが魂の炸裂するような熱量に満ちてる。そして、志乃ちゃんは私だと感じました。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない 

filmarks.com/movies/77553/revi

よかったです!! もうとにかく苦しい。溜めて溜めての最後の志乃ちゃんの長台詞がたまらない!

朝出る前に少し見てたのですが、マリリンはLの発音の仕方が可愛いですね。音も、舌の動かし方も。私も真似しよう。

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『お熱いのがお好き』を唐突に見返したくなってわざわざ仕事帰りにブルーレイディスクを買って帰ったのに、ご飯つくって食べたりお風呂入ったりしてるうちに映画見てる余裕なんてなくなったー! 平日はやっぱりなかなか難しいですね。
『お熱いのがお好き』と『赤ちゃん教育』はいま見てもほんとに愉快で好きなんですよねー。

バッド・ジーニアス 

filmarks.com/movies/75840/revi

たぶん初タイ映画。
どんな映画なんだろうと思ってたら想像以上にド派手で面白かったです。やってるのはただのカンニングなのに…。ノリはすごい知的エンターテイメントみたいな雰囲気ですけど、実際には主人公たちの仕掛ける策がわりかしシンプルな力技なのも、逆に可笑しくてよかったです。

ロブスター、私はすごく面白いと思うのに、周りに勧めてもまずもってほとんど興味さえ持ってもらえない…。

聖なる鹿殺し 

filmarks.com/movies/69076/revi

同じ監督なら『ロブスター』のほうがクレイジーで好きですが、これも面白かったです。(『ロブスター』のイメージがあったからもっとへんな映画かと思ってた)

呪いをめぐる現代の神話という感じですね。まるでギリシャ悲劇みたいに、いかに理不尽と感じられても予言者に告げられる運命は覆せず、ひとはそれに従うしかない。初めは普通のかたちでの解決を求めていた家族たちが、次第に予言を受け入れ、父親に歓心を乞うようになるさまが不気味で、そして人間らしかったです。最後の父親の決断の、どうしようもないくらい喜劇性もいい。

この奇妙な物語を、かっこいい画面と強烈な印象の音楽でまとめあげているのもすごいですね。そしてなんといっても予言を告げる少年マーティン。めちゃくちゃ気持ち悪い。画面に現れるだけで不穏。もう、何も起きないうちから不穏でした。

『ロブスター』に比べるとひとに勧めにくい映画ですが、面白かったです。(『ロブスター』は勧められるのかと思われる方もいらっしゃるかもですが、私はいろんなひとに勧めて、そして相手にされませんでした)

きのう見た『若い女』でよかったのが、主人公ポーラが服装とか髪型とかメイクとかいろいろするんですよね。そしてあの俳優さんが妙に装いによってぜんぜん印象が変わるひとで、それがすごく楽しかったです。華の都的な感じではないのですが、でも「さすがフランス映画!」というような、ファッション映画でした。

『バッド・ジーニアス』来週見に行こうー。来月は『アンダー・ザ・シルバーレイク』、『バーバラと心の巨人』、『エンジェル、見えない恋人』あたりが気になります。11月になるともう一年くらい楽しみに待ってた『ア・ゴースト・ストーリー』もありますね。可愛いといいなー。

若い女 

filmarks.com/movies/74111/revi

すごい大傑作みたいな感じではないのですが、こぢんまりと面白かった! 全体的に色合いがやたら可愛いし、出てくるひとたちがけっこうみんな身勝手なのに、なんだか愛らしく思える。フランス映画らしいフランス映画でした。初めは能面みたいな子供がすごくいい笑顔をするようになったりも、ベタながらやっぱりいいですよね。

インヒアレント・ヴァイス 

filmarks.com/movies/56971/revi

物語的には何が何やらわからないうちに、ラリってばかりの探偵の周りで事態が勝手に動いたりして、よくわからないままにいろんなことが収まるところに収まってる感じ。わけがわからないのですが、でも面白かった、というかそこが面白かったです。台詞も映像もちょっと可愛くもダサかっこいい感じでいいですね。「今日も人権侵害で忙しかったぜ」とか素敵です。

500ページの夢の束でダコタ演じるウェンディの子供時代を演じてた子役がやけに演技が上手だった気がするのですが、あの子は誰なんでしょう。

500ページの夢の束 

filmarks.com/movies/62510/revi

ダコタ・ファニングいいですね! もうあらゆる表情が、身振りがしっかりしていながら同時に魅力的。あとスタートレックファンの警官のおじさんが可愛かったです。

判決、二つの希望 

filmarks.com/movies/76098/revi

なかなか面白かったです。展開はベタなのだけれど、優しい作品なのが良かった。それにしても、些細な諍いが、互いに自らの傷には敏感なのに相手の傷には鈍感であるがゆえの頑なさからこじれ、それに第三者が関わってアイデンティティ集団同士の争いに発展してというのは、最近ではSNS上でもよく見るような話ですよね。この映画の結末のように、国籍なり民族なり性別なりみたいなひとつのアイデンティティで見るのではなく、固有の歴史を背負った個人として相手を見る姿勢を示していきたいところです。

ゲンボとタシの夢見るブータン 

filmarks.com/movies/79880/revi

「幸福度世界一」と語られる「幸福の国」ブータン。冒頭で自分たちでもその肩書を誇りにしているらしきさまが示されているが、この作品ではそれが皮肉にしか思えないほどの絶望感を味わえます。それは衝撃的な絶望ではなく、ゆっくりと確実に行き先が失われ、手足を束縛されていくみたいな絶望感。

この国で、住職であり権威主義的な父親のもとで、僧になりたくないと感じながらもそれをうまく言えずにいる兄ゲンボくん、男の子なのにただ生まれたときに女性を割り当てられたがゆえに周りから女であることを求められる弟タシくんはどうすれば幸せになれるのだろう。とても苦しかった。

京都の出町座、カフェスペースは行ったことあったけど、映画は初めて見た。いい雰囲気のところですね。でもトイレとか書店スペースとか天井が低すぎて、背が高すぎる私は縦に入りきりません。

ブリグズビーベア 

filmarks.com/movies/75376/revi

めちゃくちゃ面白かったです!
幼少期から監禁され、ブリグズビーベアという独特のテレビ番組に世界観が形成されたジェイムズが外の世界に出て行く物語。スペンサーくんが癒し。でもみんな優しいですね。

ジェイムズくんが外の世界で歩み出す物語であるとともに、標準的でない価値観を抱き続けるジェイムズくんを周りがだんだんそのままに受け入れようとする物語であるのもいいですね。それをしないあいだは、まるで拘束から解放されたはずのジェイムズを周りが必死で新しく拘束し直そうとしているみたいで、そうでない道をみなで模索していくのが素晴らしいです。

リンチさん、幼稚園みたいなころからガールフレンドを欠かしてないというだけあって、めちゃくちゃモテるし奥さんも次々変わる(結婚しててもすぐ新しい恋をしちゃう)のだけど、撮影時の俳優への振る舞いとかを俳優目線で語ってるのを読むと「いや、これはモテるわ…。これ、されるとリンチさんは自分を特別に大事にしてるに違いないって思い込むやつだ…」と思いました。

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どうもリンチさんによる出演者の選び方は、演技経験とかと無関係に「この人物しかない」みたいな直感が働くという感じらしくて、スタッフのひととかも出すし、ツインピークス・ザ・リターンで緑の手袋をつけてボブを殴りつけてた男の子はYouTubeで知ったらしいです。

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bookmeter.com/reviews/74539169
本の感想ですけど、デイヴィッド・リンチの伝記兼自伝Room to Dreamを読みました。各作品の制作過程や、リンチさんと交流のある人々の証言がたっぷり語られるとともに、リンチさん自身の目線からも過去のことが語られてます。レヴェナントの制作に関わってるジャック・フィスクって高校時代からの友達なんですね。
撮影時に偶然置きたことを柔軟に利用する様子とか、俳優への接し方とか面白かったです。ストレイト・ストーリーのあとのハリー・ディーン・スタントンとの思い出が素敵。

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映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。