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ナチュラル・ウーマン 

filmarks.com/movies/74165/revi
恋人を亡くした若い女性。普通ならば周りから慰められながら、泣き、別れを惜しむことができるはず。けれど主人公マリーナは、「女性なのに女性として認められない」という人間であるがゆえに、喪のサークルからは排除され、攻撃を受け、アイデンティティを疑われ、傷つけられるばかりで慰められることもなければ悲しむ暇さえない。ラストまで涙を流さないその姿は、強いというよりも、ほかにどうしようもない、泣くことさえ許されないという苦境にも思えました。この不条理を、けれど湿っぽい方向というよりは「ふざけるな! なんだお前ら!」という感じにマリーナとともに怒りながら経験していくみたいな映画です。この怒りを少しでも多くのひとが感じ、女性なのに女性として認められないこんな不条理が少しでも減る方向に行ってくれたらいいなー。

ナチュラルウーマンをきょう見に行けそう。

実家にちょっと戻ってしゃべってたら、父が「アカデミー作品賞でラブストーリーは久々」とか語り出したのだけど、去年の『ムーンライト』がまさに純愛ラブストーリーではなかったか…。

去年のムーンライト(第3部の主人公がすごく可愛い)もそうでしたけど、最近はマイノリティの目線から見た世界みたいな作品がほんとに増えましたよね。もちろんそのなかでも優れたものとそうでないものがあるし、ものによってはむしろあれ? というのもあるけど、でも視点が多様化するのはいいことですよね。私もわりかし明白なマイノリティ属性をいくらか持っている身だから、そういう作品のなかにこれまでになく心を捉えるものが見つかったりすることもあって、ますます映画が(小説や漫画も)楽しくなってます。

私も半魚人と出会いたい。天狗でもいいし、吸血鬼でもいい。そういうのと恋したりしたいです。河童はあんまり。

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アカデミー賞は作品賞も監督賞も各主演賞も前評判通りの感じでしたね。『シェイプ・オブ・ウォーター』も見たいし、『ナチュラル・ウーマン』も、賞には及ばなかったけれど面白そうな『レディ・バード』も早く見たい!

ビッグ・シック 

エミリーのひとも可愛かったけど、エミリーのお母さんがすごくよかったなー。

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ビッグ・シック 

filmarks.com/movies/72900/revi

朝一で見てぼろぼろ泣いてしまいました。泣いてたとわかるような状態になっていなければいいのですが…。
序盤、中盤、終盤ではっきりと話の流れが変わるのですが、それぞれが非常に丁寧で、しっかりと主人公たちと同じように感情を揺さぶられました。

十二人の怒れる男って、戯曲で読んだことがあったりしたから、なんとなくもともと舞台作品なのかと思ってました。舞台設定も一部屋で展開されてるからそれっぽいし。調べたらもともとテレビドラマで、それを映画化したんですね。

十二人の怒れる男 

とてもアメリカ的な傑作ですね! 最近プラグマティズムの勉強などをしているのですが、人間の認識を超えた本当の真実なるものがわかっていない、もしくはそんなものがない状況で、それでもなお討議と合理的な思考によって民主的に意思決定していくというプラグマティズ的な構図が、まるごとひとつの密室劇になってる。すごく面白いです。

filmarks.com/movies/32101/revi

ナチュラル・ウーマンの主演のひとって、自分もむかし男性として暮らしてたひとなんですね。ああいう役ってたいてい男性俳優を使うから珍しいですね。

たかが世界の終わり 

filmarks.com/movies/62460/revi
面白かった! あのやたらとメリハリの効いた画面が、この映画の緊迫感をひりひりするくらいのものに仕立て上げています。主演のかたの表情もとてもいい。

そういえば出町座は、カフェには行ったけど映画は見たことない…。

最近けっこう韓国の映画が話題になってるけど、韓国映画といえば昔見た『オアシス』というのがすごかったという記憶があります。

ロング,ロング・バケーション 

想像してたよりもかなりシリアスで、アルツハイマーと癌でそれぞれのアイデンティティが消えつつある老夫婦が寄り添いあっているような映画でした。楽しい映画を想定していたから思いがけず気持ちが悲しくなってしまって、開いてたバーに飛び込んでお昼からビールを飲んでいます…。

filmarks.com/movies/73720/revi

彼女の人生は間違いじゃない 

震災から五年が経った福島を主な舞台にする映画。主人公は平日は役所で働きながら、週末は高速バスで東京に行き、デリヘルで働いているという女性で、このひとを中心に、同じ役所で働く男性や主人公の父親の日々が描かれる。震災そのものというより、それによって残された傷跡を生活のなかに見出していくような作品で、静かながらも見ていて苦しいです。主人公と努めているデリヘルの受付兼ドライバーみたいなひととの、どう名付けたら良いのかわからない、近すぎないからこそ信頼できるみたいな関係がとてもいい。

アスファルト 

filmarks.com/movies/66980/revi

フランスのぼろ団地を舞台に、偏屈者おじさん、気だるげな美少年、気のいいアルジェリア出身のおばあさん、かつての人気女優、何かの手違いで団地に降り立ってしまったNASAのパイロットが、それぞれの生活のなかで、少し新しい絆を得ていく、素敵可愛い映画でした。

「トランスジェンダー」という言葉がいま流行っていて訴求力がありそうというのはわかるのだけれど、『アバウト・レイ』をトランスジェンダーの物語として語る宣伝は、なんというか端的にレイという人物を正しく捉えられていないように感じます。

最近20センチュリー・ウーマン、パーティで女の子に話しかけるには、アバウト・レイと立て続けにエル・ファニングを見て(彼女目当てではなくたまたまなのですが)、このひとはほんとにすごく演技が上手なひとなんだなっていまさら驚いています。まだ20歳前ですよね? キャリアは長いけれど…。今後どんな俳優になっていくんだろう。

アバウト・レイ 

filmarks.com/movies/60302/revi

現代はThree Generations。実際のところ、物語開始時にはレイの決断はなされ終わっており、むしろ母親と祖母がそれぞれ娘/孫娘を失い、息子/孫息子を得るということを受け入れるに至るプロセスに主軸が置かれています。少しシーンのつなぎやカメラワークになんとなくこなれない印象があり、のめり込みにくい映画になってしまっているのですが、各人物の作り方は丁寧で、あと作中に出てくる本のタイトル以外に「トランスジェンダー」のような言葉を出さず、ひたすらレイを「男の子」と描写しているのにも好感を持ちました。そしてエル・ファニングの演技がすごい。声の出し方、仕草、表情すべてを男の子にしてきてるし、女の子扱いされたときの顔つき、男の子扱いされたときの笑顔がとてもいい。普通に少年でした。高い声で歌い出して低く調整する様子など、とてもリアル。

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