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スリー・ビルボード 

filmarks.com/movies/75321/revi
すごかった。安易に「憎しみを捨てよう」ともいかないし、安易に「許しなんてない」にもいかない。そのように簡単に切り分けられない現実を、もつれあった糸をもつれたままにたどるように描くとてつもない映画。

オデッセイとニーチェの馬は私のなかで二大じゃがいも映画。

いろとりどりの親子 

filmarks.com/movies/80661/revi

ゲイ、ダウン症、自閉症、小人症、犯罪者と、さまざまな仕方で「普通」でない人々とその親の姿を切り取るドキュメンタリー映画。昨今の情勢でこうしたテーマを扱うとどうしたってクリシェに陥りがちに思えるけれども、ここに誰もが認める「正しいマイノリティ」からは外れるであろう犯罪者少年(児童殺人犯)を入れる態度がとてもいいですね。親が「普通」でない自らの子に苦悩し、それでもどうにか受け止めようとするという姿は同じですしね。
優しく、そして切実で、どの家族の姿もとてもよかったです。ただダウン症のひとが一緒に暮らす仲間を「家族」と呼ぶ箇所以外は、この映画での家族はもっぱら生物学的に繋がった親子を中心としていて、小人症女性の出産やゲイカップルが代理母出産で得た自分たちの子供と過ごす様子が感動的に語られる。製作者の思想が明示的に語られているわけではないけれど、どうしても「生物学的繋がりに根ざす本能的愛によって困難を乗り越える」的ストーリーを感じます。その点では養子でマイノリティなひととかが出てきたらもっとよかったと思います。

私の今年のベスト10は、

⒈ レディ・バード
⒉ サーチ
⒊ ブリグズビー・ベア
⒋ ラッキー
⒌ クレイジー・リッチ
⒍ ボヘミアン・ラプソディ
⒎ 志乃ちゃんは自分の名前が言えない
⒏ シェイプ・オブ・ウォーター
⒐ カメラを止めるな
⒑ 万引き家族

みたいな感じかなー。40本も劇場で観れていないくらいだから、ベスト10とか言うほどのストックもないですが、

マギーズ・プラン 

filmarks.com/movies/66656/revi
グレタ・ガーウィグがもう、「こういうガーウィグが見たかった!」という感じでした。そして出てくるのが大学関係のひとだからか、言葉遣いが妙に回りくどかったり、「ジジェクが来るから学会に行きたい」みたいなネタがあったり、にやにやしてしまいます。

友達から「マギーズ・プランのときのグレタ・ガーウィグがちょっと君みたいだったよ」と言われて、「え、グレタ・ガーウィグって、なんだか落ち着きがなくてちょっととぼけたひとみたいなイメージですけど…」と返したら「うん、その感じ」と言われました。

アリー/スター誕生 

filmarks.com/movies/68556/revi
レディ・ガガを見に行ったつもりが、ブラッドリー・クーパーの演技がよすぎて…! 優しげな様子も、どうしようもなく苦しそうな様子もやたらと説得力があって、何より目つきがいい。ライブシーンでもかっこよかったです。
ガガももちろんかっこよくて、スーパーの前で歌う序盤のシーンとはじめて大きなステージに立つシーンがほんとによかったです。

全体的にはかなり悲劇的な調子で、そのあたりのシーンで盛り上げてからだんだん苦しくなる方向性。それを最後に一気に盛り上げ直す形かと思いますが、じゃっかん展開が慌ただしい印象はありました。

カメラを止めるな、三谷幸喜とかヨーロッパ企画とかっぽいですよね。

なみき さんがブースト

ネットレンタル解禁したので「カメラを止めるな」を視聴。
そう来たかぁ~。ラジオの時間 が思い起こされる。300万円でこのクオリティ。凄いな。

American Animals、オーシャンズシリーズとかへのアンチテーゼっぽかったです。

ボヘミアン・ラプソディ 

filmarks.com/movies/73709/revi

とにかくフレディの孤独の描き方がよかったです。メアリーを見つめる目つき、家族だと思っていた仲間に別の家族が出来ていくあたりでの顔つき。ずっと感情的な面で頼れる相手がメアリーしかいない、その寂しさも夜中の電話や一方通行のやりとりで効果的に描かれていたように思います。その肌を焦がすような孤独に、どうにもフレディを自分自身のように感じてしまい、途中からハンカチが手放せませんでした。

クーリンチェ少年殺人事件 

filmarks.com/movies/70161/revi

みんな同じ顔に見えてなかなか人物や関係が飲み込めませんでしたが、でもすごかった! とにかくあらゆる場面の光と影が美しいです。じりじりとした切迫感、行き場のない閉塞感もすごい。そしてそれがいい。

映画と原作が違う作品といえば、『イミテーション・ゲーム』が私には衝撃的でしたね。原書でざーっと読んだので細部が理解できているか怪しいですけど、ともあれあの原作ってほんとにただの伝記なんですよ。研究者くらいしか興味持たなそうな。エニグマ解読マシーンの動きの説明とかけっこうしっかりしてたり。それをあの脚本に仕上げて、(チューリングに詳しいひとには不評だったようだけど)実際にはないエピソードを大胆に加えてノンフィクション・フィクションみたいなものに仕上げてしまいまでして、すごいなー、脚色賞は納得だなーと感心しました。私は映画も好きだしチューリング自体にももともと興味があるので原作も楽しかったです。

ア・ゴースト・ストーリー 

filmarks.com/movies/71977/revi

淡々とした映画ですねー。台詞も少ないし、途中では台詞はあるものの、あれはスペイン語か何か? が字幕なしで続いていたりしていて、あまり言葉に依存しない作品という雰囲気でした。時間の進み方が独特で、監督の考える死後の世界の再現なのでしょうね、淡々としつつもそのおかげで退屈にはならなかったです。

という感じで見ていたのですが、ラストのあたりで二人の思い出がわーっと描写されるあたりで泣き出してしまいました。取るに足らない思い出なんですよ。でも取るに足らないものこそかけがえがないって、『わが町』でも描かれていたことが一気に胸に来てしまって…。

おばけ同士の会話が可愛かったり、シーツおばけの造形が素敵だったりして、いい雰囲気ですよね。途中どうしてもチープに感じる場面とかはありましたけど。

あとルーニー・マーラさんの圧巻の食事シーンと、相変わらず美しい裸の背中は必見です!

クレイジー・リッチがすごく楽しかったから原作Crazy Rich Asiansを読んでみたのだけど、かなり内容が違って、私が気に入ったシーンはことごとく映画にしかなかった…。続編にあったりするのかもしれないけど、そうでないなら監督や脚本のかたすごいですね。

お寿司がひとを襲う映画が少し前にありましたよね。(見てませんが…)

なみき さんがブースト

キラートマトとかキラードーナツとか突然変異の食べ物が、殺戮する映画があるけど、ベーコンはないの?アメリカさんはベーコン好きじゃん。ベーコンの石鹸販売するくらい好きじゃん。なんでないの?キラーオブベーコン。日本でもちくわとかで作りません?私はちくわに可能性を感じる。見ないけど。そんは映画絶対見ないけど。

ひとと飲んでるときに「マリリン・モンロー可愛いですよね」って言ったら首を捻られたのが釈然としません…! マリリンを「セクシー」とか「綺麗」とかと認識してるひとは、きっとコメディ映画のマリリンを見ていなかったり、それどころか動いて喋るマリリンを見ていなかったりするに違いありません。『お熱いのがお好き』を見てあまりの可愛さに悶えてほしい。Lを発音するときの口の動きとかも可愛いと思います。

ア・ゴースト・ストーリー楽しみだし、あんなお化けがうちにもひとつほしいなー。

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