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いろとりどりの親子 

filmarks.com/movies/80661/revi

ゲイ、ダウン症、自閉症、小人症、犯罪者と、さまざまな仕方で「普通」でない人々とその親の姿を切り取るドキュメンタリー映画。昨今の情勢でこうしたテーマを扱うとどうしたってクリシェに陥りがちに思えるけれども、ここに誰もが認める「正しいマイノリティ」からは外れるであろう犯罪者少年(児童殺人犯)を入れる態度がとてもいいですね。親が「普通」でない自らの子に苦悩し、それでもどうにか受け止めようとするという姿は同じですしね。
優しく、そして切実で、どの家族の姿もとてもよかったです。ただダウン症のひとが一緒に暮らす仲間を「家族」と呼ぶ箇所以外は、この映画での家族はもっぱら生物学的に繋がった親子を中心としていて、小人症女性の出産やゲイカップルが代理母出産で得た自分たちの子供と過ごす様子が感動的に語られる。製作者の思想が明示的に語られているわけではないけれど、どうしても「生物学的繋がりに根ざす本能的愛によって困難を乗り越える」的ストーリーを感じます。その点では養子でマイノリティなひととかが出てきたらもっとよかったと思います。

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