山嶺の女王クルマンジャン 

キルギス大使館主催の無料映画祭で鑑賞。以前から観たい一本だったので大使館様に感謝。
ロシアの侵攻で周辺国が陥落・併合されていくなか、それまでの部族単位に分かれていたキルギスを民族として統一しなければ滅びてしまう、それは亡き夫の遺志。クルマンジャン・ダトカはその思いを継ぎ、男たちを纏め、ロシアとの交渉の席につく…。
国を知って貰うために紹介する作品としてこの映画が選ばれたのは納得な内容であると同時に、青春期のヒロイン女優さん、厳しい自然の風景や民族衣装、すべてが美しく見応えに溢れていました。漫画「乙嫁語り」ファン必見の一本。

ゲンボとタシの夢見るブータン 

遠く離れた国でも日本と状況は同じなんだなあ…という感想。
父親は、こうしてくれたら…とは願ってはいるけれど、彼らの幸せを願っていて、頭ごなしに決めたレールを進ませようとしているわけではないですよ。パンフレットには父の決断と息子の進路について映画の後日談に触れています。親の愛を感じました。

ラーマーヤナ ラーマ王子伝説 

ヒロインであるシーターの美しさ、サンスクリット歌詞に耳ざわりのよいメロディーの挿入歌、ハヌマーン、動物キャラクターの生き生きとした動きと演出の上手さ、細やかな美しい背景。アニメファンでなくてもお勧めしたい眼福の作品。

ラーマーヤナ ラーマ王子伝説 

21世紀の今観ても美しいアニメーション。エンディングロールでは制作に参加したアニメスタジオとアニメーターの一覧を見る事ができるが、当時から現在にかけてのアニメスタジオ名やアニメーターを幾らかでも知っている方なら目を見張らされるだろう。

ラーマーヤナ ラーマ王子伝説 

日本語字幕付き上映を観たのは公開の時ぶり。感無量です。
当時の主に日本アニメの技術の粋を集めて完成させた本作は、当時の日本・インドの各状況が許さず特に国内では幻の作品となっていた。
DVDはインドで発売されているが日本ではこれまで視聴手段がなかった。今年の12月頃まで映画館上映されるのはありがたい。

上半期に観た映画ベスト 

アブ、アダムの息子
リメンバー・ミー
Padmaavat
シチリアン・ゴースト・ストーリー
馬を放つ
心と体と
花咲くころ
ラッカは静かに虐殺されている
ラジオ・コバニ
君の名前で僕を呼んで

以上、上位10本
以下次点
ダンガル
バーフバリ 王の凱旋 完全版
5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~
苦い銭

悲惨な現実をそのままに映しているドキュメンタリーに順位はつけづらい。シチリアン~も創作ではあるが原案は実話。

テーマ系映画祭は選りすぐり作品を持ってくるので、改めて見応えの確かさを感じた。

続き 

予定外に行けたもの…蚤とり侍、リメンバー・ミー
これらは観に行けて収穫だった。とても楽しめたので、機会があればまた観たい。
結局劇場鑑賞しなかったもの…ピーター・ラビット、マルクス・エンゲルス
前者は公開後に他作品を鑑賞に来たら売られていたグッズの表情が邪悪だったので二の足を踏み…DVDになったり配信される事があれば観る機会もあるかと。
後者は何度も予定調整を試みたが日程合わず。今後アクセス可能な他館で上映したらぜひ行きたい。それが出来なければDVDか配信で。

今年の上期はスケジュールが想定通りにいかなくて、観に行こうとしていた作品を観れず、逆に観に行くかどうしようかと思っていた作品をひょんなタイミングで観に行けたりしたように思う

「心と体と」がとても良かったのでこれはもし円盤出たら買うべきかなと思っている

モーリス4K版 

無修正版であれこれ見えているのに演出が奥ゆかしく上品なので安心できるアイヴォリー監督作品&イギリス物。約30年前の初公開時に鑑賞したのが懐かしいです。
俳優たちの若さ美しさもあって今観ても瑞々しさを感じます。当時の社会に禁じられた愛に悩む青春とそれぞれの選ぶ道。過去に公開されたバージョンのDVDを既に持っているのですが、新しいのが出たらまたブルーレイで買い足してしまうだろうなあ。

今年以降今まで観た作品 

これらのなかでは「アブ、アダムの息子」と「馬を放つ」が一番のお気に入り。

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今年以降今まで観た作品 

個々のレビュー打つ時間がないのでタイトル一覧のみ。合間があれば幾つかトゥートしたい。

ロダン カミーユと永遠のアトリエ
キングスマン ゴールデン・サークル
僕のワンダフルライフ
猫が教えてくれたこと
ゴッホ 最期の手紙
エンドレス・ポエトリー
DEVIL
希望のかなた
静かなふたり
Padmaavat
プラハのモーツァルト誘惑のマスカレード
YARN 人生を彩る糸
ゴーギャン タヒチ、楽園への旅
ローズの秘密の頁
ZEN FOR NOTHING〜何でもない禅〜
ヴァイキング・サーガ
ロープ/戦場の生命線
空海-美しき王妃の謎-
ビッグ・シック
ベロニカとの記憶
長江 愛の詩(うた) 
シェイプ・オブ・ウォーター
ナチュラルウーマン 
パンズラビリンス
リメンバー・ミー
アバウト・レイ 16歳の決断
女房の夫を探して
ラジオのリクエスト
熱風
アブ、アダムの息子
トゥルー・ヌーン
彼の見つめる先に
馬を放つ
修道士は沈黙する
ダンガル
5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~

「ダンガル」の背景に関してはTwitterでポポッポーさんのこのツイートが理解の一助になるかも。
twitter.com/po_po_poo/status/9

ビッグ・シックにしろ馬を放つにしろ 

「インド映画でない外国作品の背後にインド映画文化が当たり前にある」という前提を、意識して観るのと、それなしで観るのとでは、結構その作品の印象が変わるのではないかと思う。

馬を放つ 

後半の馬泥棒が捕まってその理由を語る以降の展開に惹き込まれた。以前観た「彷徨える河」とは切り口が異なるけれど、これもまた宗教的な作品だと思う。
主人公に好意を持つ後家が語る思い出深い作品がラージ・カプールの「Sangham」なのが興味深かった。彼女自身の境遇と重ねて思い入れていたのかも

Padmaavat 

予想通りのバンサーリ節。
物語に複雑な構成力云々は求めず、シンプルに昔話をひたすら美しく観る為の作品。
アラウッディーンに仕える宦官がいい味を出していた。
宮廷で異邦の第二婦人がもてはやされている奇妙さは原典で妃扱いなのであればそれに倣ったと割り切るとして、そも仏教徒の王女が序盤で殺生しようとしているのはいかがな物かなど、各分野方面からのツッコミどころは色々ありそう。
しかし展開自体は元ネタから逸れず、こじんまりとまとまった内容で、上映前の炎上案件だったラージプートdis要素はなかったのではと。
(なお当方中世封建時代・異文化衝突or交流、コスチュームプレイジャンル、絢爛な装飾、耽美要素、はそれぞれそこそこ好物なので、評価は甘くなりがちです。Hum Dil De Chuke Sanamも好きな一本です)

現在ダンガル国内公開待機中。
インドや中国において家族物親子物が受け入れられやすいのがわかる一方で、日本の場合、同テーマだと人々の興味の関心が分かれるように思う。「湯を沸かすほどの~」「八日目の蝉」等、疑似家族・血の繋がりのない家族の作品が目立つ気がする。

2016年は印象が強い作品に多く当たった年だったので、2017年はそれほど当たり年だった印象はないのだけれど、ノーチェックで観て良かった作品は幾つもあった。

昨年の新作観納めはバーフバリ王の凱旋、本年の初鑑賞はキングスマンゴールデンサークルでした。後者はいいオチでした。第三弾の予定もある?ようなので、楽しみに待ちたいと思います。

婚約者の友人 

白黒映像が美しい作品。
戦争(敵と味方、殺すか殺されるか)という背景があるので明るい話にはなりえないのだけれど、登場人物の優しさを感じる作品。そしてだからこそ後味が切ない。
繊細で優しい男性役をピエール・ニネが演じている。彼の美しさや上品さが役柄によく似合っていた。

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