昨日と今日見たやつ
・サマー・オブ・84:80年代を舞台に「殺人鬼も誰かの隣人」と子どもの視点からを軸にした青春ホラー。何これ...ラスト10分ですげーどん底に落とすじゃん。青春が吹っ飛んだ。意外な展開でベタなオチじゃないのが良いし警察が無能、両親が取り合ってくれないなどホラーのベタ展開もあって良い。あと音楽や衣装が懐かしい。
・いのちの紐:自殺防止センターに一本の電話が入る..その日、その電話を取ったのはボランティアの青年だった。これは実話もの。シドニー・ポワチエが時にはなだめ、説教してしまい、激昂し、笑い、喜び、憔悴しながらどうにか命を繋ぎとめようとする。根本の解決にはならなくてもその一瞬でも救われて欲しくて。1人の人間にどれだけ沢山の人が尽力したのか見せる事でドラマティックな展開が実話をテンタメに昇格してて良かった。タイトルもいいね。電話回線を上手く言い得てる。監督がドラマ出身のため導入などドラマっぽい仕上がり。所長がテリー・サバラスだが、葉巻を吸うその姿を見るたびにコジャック...ってなった。
ここ数日でみたもの
・移動都市:思った以上に都市が凶悪なフォルム。面白かったが後半ダレた。
・ポラロイド:写真を燃やせば人も燃える等きっちりとしたホラーで非常に好感がある。
・ハウスジャックビルド:苦手なラース監督作品。身構えたけどなんだコメディじゃん。個人的に期待したより遺体が不足。それではハウスじゃなくてテント...。
・サスペリア:また随分と大胆にリメイクしたねぇー好きだけど。白パンツに紐ぐるぐるはアーティスティックすぎて一生かかっても理解できぬ。ゴアに目が行きがちだがルカ監督の「愛」の描き方はとても繊細。
・かくも長き不在:若い時には分からなかったが、距離感、間の取り方、もどかしさ、モノクロームで表現される光彩の息遣いがとても魅力的。
・DOGMAN:おとなしい人がブチギレれると手加減できず破滅する教科書のようなお手本通りの話。暴力描写は割と生々しく町の雰囲気が良い。
めっちゃ楽しみ
『キャンディマン』米予告編、鏡の前でその名を5回唱えてはいけない ─ 『ゲット・アウト』ジョーダン・ピール製作、カルトホラーを再映画化 https://theriver.jp/candyman-us-trailer/
「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」は劇場によって対応の違いがある。
池袋ヒューマックスは早々に3Dから2Dにした。
メガネの貸与によるコロナウィルス対策のため。
ヒューマントラスト渋谷はなんの案内もなく3Dとなっているけど、消毒ちゃんとしているのか気にはなるところだ。。
自己の免疫力次第ではあるし、過剰な心配も良くないが無関心もよくない。感染症は日々刻々と変わるものだから、正しい情報とそれを読み取り考える力が必要。
とはいえ、いささか対応の違いにもやりかつ、己の体力はたまた免疫力皆無の私にはこれは大きな賭けじゃい。
この間、借りてきたDVD(16枚)をおとなしく見る方がいいのか..も..しれん..な..。
「ミッドサマー」
北欧にまとめられがちなスウェーデン。
社会福祉や児童教育、環境についても先進的であり、雑貨等女子にとって憧れる国。
その一方で移民問題や原住民の差別など負の部分も抱えてる。
国家の縮図が都市であり都市のさらに縮図が村やそしてその先の家族とも言えるだろう。
人は誰しも何かしらのコミューンに属して生きている。
「ヘレデタリー」も「ミッドサマー」も家族としての共同体を恐怖を通して描かれる。
どちらも共通しているのは逃れようのない"家族"という呪いだ。
ネタバレになってしまいそうなのでこの辺で。
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前作では家族との問題、今作では失恋が原因と現体験をもとに作られているとの事たが..どういうストレスの発露の仕方なんだよ..と..むしろその原因を詳しく知りたいと今回も思いながらの鑑賞でした。
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今日、埼玉でさつまいも博があってせっかくグルメフェスに埼玉まで行くし、ミッドサマー観たいしでちょうど良かったんですけどね..映画終わって広場に行ったら強風で中止に。。監督の呪いのせいだ。
山本薩夫特集をやるとは知らずに、名前を挙げたんだけどね。
パワーがあって社会派でゴリッゴリのっていうと真っ先に思い浮かぶのがこの監督だったんだよね。
んー残念だけど..今回はスケがちとあわないから私は見送り。
上映プログラム | 新文芸坐 http://www.shin-bungeiza.com/program.html#d0212
私は邦画全てがクソだとは思わなくて端的に言ってこれは制作者だけの問題だけじゃなくて、鑑賞者が未熟なのも要因(自分は成熟しているとは微塵も思ってない)。制作側は当然売上が見込めるものしか作らなくなる。その結果、未熟な鑑賞者が生まれた。
映画(だけじゃない)は理解すれば楽しさが広がるものだと私は思ってる。だから理解するということはとても大事なこと。そして例えつまらないと思ってもそれすら楽しむものだと思ってみることにしてる(なるべく..物によるが..)
昔は政治や社会に不満があればそれを作品にする元気があった。山本薩夫みたいに。今の日本人は疲弊してる。というか諦めてる。諦めた結果がこれなんだよ。
それによく邦画は予算を引き合いにするけど予算じゃなくてセンスがないだけ。それは作り手もやはり未熟で育ってないからじゃないかな。
いい方に捉えるなら業界含めみんな伸び代があるくらい..か?
あとはどんなに良い作品でも邦画が世界で上映されにくい要因として日本特有の「製作委員会」がネック。国内の版権問題には便利だけど公開終了で解散するからさー。
まー業界の転換期が来たんじゃないかなっていう話