プロミシング・ヤング・ウーマン 

ポップでキャッチーでありながら少し古めかしくそしてダサさもあり、人工甘味料の飴玉を長い時間舐めジワジワと体内に毒が回るような感覚を覚える。そして、予測つく展開と思った矢先に全く想像し得ない展開と緩急ある物語だった。

復讐劇と恋愛劇が同時進行し二重に絡む緻密さが凄い。そして、中盤に差さしかかる頃には題名の意味がすんなり理解できる。

毒が体中を駆け巡るような奇妙な感覚もあれば、ガラスで手を切ってしまったヒリヒリとした痛みもある。終始、幸せになって欲しい、前に進んで欲しいと願うほどにキャリー・マリガンの演じるキャシーが痛々しく無数の小さな傷でボロボロなのがつらかった。鑑賞者が望むような幸せとは違うが本懐を遂げたんだろう。

未だに「前途有望な男性」を根拠とした判決がでる社会問題の「いま」を見事に捉え、そして私達はタフネスでヒーローのような女性像を望んでいる訳ではなく、痛さも弱さもある「リアル」な女性像に共感する事が、まさに「いまの時代」なんだと思う。

ライトハウス 

35㎜フィルム、1.19:1のアスペクト比に音声はモノクロ。このデジタル時代にエガース監督の徹底的した、こだわりがもの凄い濃密に四角の画面に収められてる。

人物の背景等の説明は一切なしと情報が足りないのに目に飛び込んでくる情報は多い..。

ウィレム・デフォーとロバート・パティンソンの演技のぶつかり合いが泥臭くて素晴らしい。

灯台は男根の象徴なのかな?差し詰めあの光は射精ともとれるかな。デフォーの屁、いびき、ロブのマスターベーション、それら全てが音楽と一体となる怪作。

ジェンダーに根ざした事ではないにせよ、男2人を逃げ場のない所に放り込むとロクな事にならない典型。パラノイアと何週間も一緒に過ごすには自らも狂うしかないわな。

ウィッチでヤギとかトラウマになったんだが..今回はカモメにやられた。もうカモメ無理ぃ。

正直、アリ監督のミッドサマーって希望があったんだとあらためて思った次第。

演者は大変なんてもんじゃなかっただろうな。
A24配給史上最も狂ってるといっても過言じゃないくらいにヤバイ。

目からも耳からも不快さがとれない(褒めてる)

【ネタバレなし】ゴジラvsコング 

結論から概ね満足だけど..これヤンキー映画?

まぁ、自分の中でちと賛否ありつつもいかんせん、今までのハリウッドゴジラよりリスペクト愛が伝わってくるので..前作同様に最終的には楽しんでみれた。どっち応援したらいいのか悩んでしまう程度に。

小栗旬については...忘れてく。すまん。

来たぞ!さっそく来たぞ!
TENETの亜種が!
来月レンタル開始じゃ。

TENET 3回目 

今日は会社サボって(午前休み)また見てきた。

見れば見るほどにわからないことが増えてく。

この映画はなんだろう?とずっと考えてる。粒子レベルのしかも量子力学のミクロの世界を人間を模して表現したって感じ。

エントロピー減少させ逆行したら車は走れないと思うんだけどな...キップ・ソーン氏が今回も監修で参加してるのできちんと科学的なものを示した上で、そうした部分では物理の法則に則りつつも矛盾はあるが、その矛盾を嘘に見せない構成されてるんだろうな。

1番すごい面白いなと思うのはスタルスク12で順行と逆行同時に壊れるビル。二つの現象が同時に起こる2次元のダイヤグラムってよばれるやつ。たぶん、あれだけが唯一同時に破壊されてるんじゃないかな?たぶん。めちゃくちゃ見逃してるからあれなんだけど、こういうところが面白かったなー。

TENET 2回目 

2回目なので前回の見落としに気づき初回より理解度アップ。それでもスタルスク12は展開早いし、まだ追いついてないから整理が必要だけど。
おそらく明かされてない(描いてない)事が沢山あるな。

例えば
・プリヤはいつ時間逆行を知り武器等を手に入れたのか?未来人なのか?
・壁は誰が送ってきたのか?
・セイターにあれを渡したCIAは誰か?
・TENETはいつからあるのか?未来から逆行してきたのか?ニールが現代で作ったのか?
・未来人はアルゴリズムを過去にどう隠したのか?
・アルゴリズムは9つの部品なのか?あれは側だけであり本来は言葉の意味そのまま数式なのか?

とか、見えてる情報だけではたどり着けない謎だね。ノーランの頭の中にしかない答え。題名のTENETもそうだけど上手いことはめこんで構築したなという点で唸る。

個人的にあまり多くの説明を入れられるよりこちらがどこまで世界を知っているか同じフィールドへ行けるか試されるのは飽きないので..これはスルメ映画だなと思う。

TENET 

キエフのオペラハウス、ベトナムでの船内、スタルスク12が同日事象かつ起点として、フリーポートまでが順行更に間にオスロ空港が時間軸の流れで、それが逆行してるから多重構造になっとるであってる?

オペラハウスを起点とした円で考えると整理できるかな。フリーポートがターニングポイントか。主人公とニールがどちらの回転ドアをくぐったのかとか、カーチェイスもキャットは順行、セイターは逆行だし。なにより光がそのままだから混乱する。そして祖父殺しのパラドックス的なものぶっ込んでくる意地悪さ。

しかし逆行に力入れすぎでいささか...もう少し人物情報ください!ってなった。実は友情の物語なんでは?と思わせるのはラストにしかなく..そこがもったいない。だってあそこ鍵を開けたんじゃなくて逆行だから..ねっ..ニール最大の..それがわかったから主人公は静かに涙を...あれは結構グッとくるものがあったのう。

何より苦手なロバート・パティンソンが良かったわー。苦手克服。さようならトワイライトのイメージ(見てないけど)

ネトフリで「フランケンシュタイン対地底怪獣」配信される!

モスラ1・2・3も!
ネトフリはシレッと追加してくるから油断ならぬな。

スマホケース届いた。
ゾーク「フィフス・エレメント)めっちゃいい。

劇場再開したので「デッド・ドント・ダイ」を見てきた。

雰囲気はパターソン。
見所はラストとゴメス嬢ぐらい..。
不足気味のアダム・ドライバー補給できたから内容どうでもいい。

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中途半端な時間もあってかガラガラだった。むろん、劇場ホームページに案内のある通りの対策してて安心。
あと、オンチケ発券機も1つ空けての利用になってた。
平熱高いからね熱測る奴がちょっとドキドキした。

「ハーレイクインの華麗なる覚醒」

SSは話が散漫であまり楽しめなかったけど、こっちはかなり面白かった。

良い女の子は天国に行けるけど、クソビッチは何んでもなれるしどこにだって行ける。

私もハイエナ飼いたい。
ブルースめちゃんこ可愛い。

ミッドサマー ディレクターズカット版※考察なし 

ざっくりと「初めての食事」と「夜の儀式with喧嘩」が大きな追加かな。

カット前後で比較するとやはり前だと説明し過ぎてしまっている感じ。後の方が不気味さが際立ってる。2回目なので慣れたというのもあるかもしれなけど。

R15からR18に引き上げになったのはやっぱりクリスチャンのちんぽろモザイクなしが理由かなぁ。追加されたシーンだけでは考えにくいし...クリスちん...。

人の容姿をあれこれ言うのはためうけど、どうにもマヤ?(イザベル・グリル)がトビー(ハリポタ)に見えてしまう...いいホラー顔や..。

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