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マリア・ヴィトリア鑑賞。 

サッカーが嫌いではないし、父親のことも嫌いではない。でもおばあちゃんたちの歌に混ざったり、メイクをして貰ったり、それに自由奔放に生きるテレサ。そういう女の子の世界に心が浮き立つ。その表情だけでこの作品を観た甲斐があったなー!と思う。
外を見てきて、自分よりずっと自由で、今生きることを教えてくれる兄との再会。だけど本当はみんな自分のことしか考えていないのかもしれない。狭い世界で、時に揺らぎ苦しみながらも、強く前を見据えるマリアがとても印象的だった。

ファンファーレ!ふたつの音鑑賞。 

シンプルで分かりやすいし、笑いと感動のバランスもとても良くて、本当に面白かった。
ユーモラスでありながら、何もかもうまくいくわけじゃなくちょっとビターにまとめているところにとても好感が持てる。
キャスティングの妙。世界的に有名な指揮者というだけでなく、作曲や後進の指導なんかもこなすマルチに才能を発揮するティボの、いかにも線が細い天才っていう見た目、育ちのよさそうな物腰の柔らかさ。一方ジミーの学がなくて武骨で一見ぶっきらぼうだけど、仲間想いな良いやつ感。二人ともピッタリだった。
特に好きなのは、ジミーの部屋?で会話するシーン。まったくの他人同士だったのに、音楽を通してジミーを知ったティボがすごく優しい顔をしていて、そこにぐっとくるし、待たされてるタクシーのクラクションも面白くて最高だった。
たしかにあたたかくて面白いけれども、その中に、育った地域や経済状況で生じる格差や、大企業とそれに頼って生活してる地域の問題だったりが物語の中に自然に織り込まれていて、そういう点でも見ごたえがあった。

イルマ・ヴェップ鑑賞。
私にはちょっと早い概念だったな(よくわからなかった、とも言う)。マギー・チャンは(もう1人のフランス側の女優さんも)たいそう魅力的なんだけれども。
映画内の監督の「こうじゃなきゃダメなんだ!」がものすごくフェティッシュ。性格・傾向の意味でも性的嗜好の意味でも、性癖に正直だなぁ。と思っていたら、マギー・チャンとこの映画の監督が結婚していたと知って、性癖に正直だなぁ!と思った。

見はらし世代鑑賞。 

話自体は難しいわけでもないんだけどよくわからないところも結構あって、一緒に観た夫とああでもないこうでもないと観終わってから話した。むしろそっちが楽しかったかもしれない。あんな場所の電球がどうしても落ちてくるなら、最初から外しておけ(元も子もない)
若い監督云々というのは知っていたので、何かこう新しい話が観られるのかと思ったけど、そこは割とよくある感じ。ただ、余白?景色?が多い映像、空気感は綺麗だった。
3人が持つ「あの日」のわだかまりを、妻?に直接?謝る父親、姉に話す弟、他人になら口に出せる姉というのが面白かった。

ひゃくえむ。鑑賞。 

100mに人生すべてをかけてる人たち。小学生や中学生にして達観しすぎてる奴らばかりなので運動音痴の私にはちょっとついていけない気持ちはおおいにあるんだけど、その分、そういう人にしか見えない景色ってあるんだろうなーとも思う。大人になった戸樫くんが会社でヘラヘラって笑うところ、そういう大人になったかぁ…感がリアルでなんか胸がキュッとなった。それでも!それでもやっぱりそのたった10秒前後にすべてを注ぎ込み、良い顔するのってかっこいいなぁ。
雨の使い方や、心の揺らぎや高揚がそのまま画の揺らぎになるところ、アニメだからこそできる表現が楽しかったし、音楽や走る音もかっこよくて、観てて気持ちよかった。
声がツダケンだからつい注目しちゃったのだが、海堂さんが"現実"を打ち負かすところがすげーかっこよかった(口だけのやつじゃなくてよかったとホッとしたのもある笑)

ハウス・オブ・ダイナマイト鑑賞。 

こんなことが起こった時、こういう動きをするんだーというのや、この時各々何をしていてどう考えていたかを観るのは楽しいし、緊迫感もすごいんだけど、迎撃が2発失敗して、わりとみんな諦めモードに入るのでギリギリまで粘ってなんとかするんじゃないのか!と思っちゃうのは私がエンタメに振った大作映画の見過ぎなのかー😅
果たして報復が正しいかどうか/今どう行動すれば良いのかみたいなことを観た人に投げかけてるってのはわかるんだけど(この作品に限らず)そういう終わり方ってちょっとずるいと感じる。正解でなくてもいいから、作った人の終わらせ方を見せてほしい。

アフター・ザ・クエイク鑑賞。 

焚き火の話は好きかな。なぜか特にグッとくるものはなかったんだけど、去年観た『めくらやなぎと眠る女』の実写化みたいな感覚で観れたのは面白かった。ふーん、その人に岡田将生/橋本愛/佐藤浩一etc...の顔がつくのかーみたいな。あとカエルくん。ふふふ。カエルくんが実写になってるー😆歩く時ペチャペチャ音がするのも好きだし、ネカフェでドン!って壁叩いた時に片桐さんが音大丈夫か?みたいにキョロキョロするのもとても好き。

Mr.ノーバディ2鑑賞。 

適度に力が抜けててバカで派手で、金曜日の夜にはちょうど良かった。お母さん、射的で銃を構えた時の安定感がただものじゃなくて素敵。最後、オオカミ?は当然として、しれっとレンディーナのワンちゃんまで引き取ってる?のも良かった笑
Come Out and Playがかかってたよ!The Offspring大好き😆レンディーナが変に踊ってるシーンがあったりしたから大物なんだろうなーとは思ってたけど、エンドロール観るまでまったくわからなくてシャロン・ストーン⁈⁈⁈『氷の微笑の』のあの⁈⁈⁈ってなった。

ワン・バトル・アフター・アナザー鑑賞。 

めっちゃ笑ったし、親子愛いいね!って、全然違う話なのにわりと『ザ・ザ・コルダの〜』と感想が似てしまう。あちらはあちらで面白かったけど、こちらは画質というのか、映像の雰囲気や演技が真面目なのに、面白いことしようとしてないのにギャグになるみたいなところがあって、ああいうのってとても好き。暗号のくだりとか繰り返しすぎてうっとおしいけど笑っちゃう。飄々としたセンセイのキャラも良かった。
戦う人間の血、それが受け継がれる戦う女の話で、ついでに終始翻弄される男の話というのもなんか面白かったな。

バード ここから羽ばたく鑑賞。 

なぜか勝手に、あまり好きな映画じゃなさそうと思ってた(子供の生活が過酷なだけな映画と思っていたから?)んだけど、終わり方が結構好きで泣いてしまった。
生きるために必要なファンタジーというものが、たぶん私は好きなんだと思う。バードの翼がまるでベイリーの守護天使のように見えた。天使がいたとてこれから先、彼女の生活が劇的に変わったり、幼い弟妹が簡単に救われたりなんてきっとないけど、それでも大丈夫だと信じたい。心配しなくても大丈夫って、誰かが彼女に言ってあげてほしいし、心配しなくても大丈夫になってほしい。
父親もまあまあなろくでなしなんだけど、もっとクズでカスな奴が出てくるから、家族思いだし悪い奴ではないんだろうな…とか相対的に良い大人に見えてしまう。そういうところもずるくて上手くて悔しい。

ファイナル・デッドコースター鑑賞。
相変わらずですねー👍だが、今まで爆発とかいろいろあっても死ぬのはそのグループの人たちだけだったのに、最後のだけちょっと他にも死んでそうでルール的に美しくないなぁ…いや、今さら美しさとか別にないんだけど。十何年ぶりかに見て、今回覚えてたのは日焼けサロン死。
メアリー・エリザベス・ウィンステッドって、ハントレスちゃんの時にかっこいい女優さんだー!(初めて見た)と思ってたけど、ここで見てたわ…髪型も違うし全然違って見える。

佐々木、イン、マイマイン鑑賞。
男子高校生(と彼らのその後)の話だから、なんとなく私の映画ではないかも…って感じで刺さるとかはないのだけれども、佐々木がすごくて。そんな扱われ方なのにお父さんのこと好きなんだ…という、破天荒な振る舞いの下の子どもらしさ(幼児性って意味じゃなく)がうっすら透けて見える、あれだけの描写でその気持ちがひしひしとわかってしまって苦しくなった。

ザ・ザ・コルダのフェニキア計画鑑賞。 

話は面白いし、笑えるシーンもいっぱいで、目にもかわいい&美しくて、観ていて楽しいし、観ている側としてもだんだん愛しくなってくる奇妙な形の親子愛・家族愛も好きなんだけど、観終わってから頭にも胸にも何も残らなかったなーという感じ。どちらの映画のせいってわけではないんだけど、直前に全く反対の感想(やりたいことはわかるけど、話が面白くない)の『宝島』を観た影響も大きい。

宝島鑑賞。 

やりたいことはわかるし、熱の強さも伝わってくるので、こんなことを言うのもなんだかなーと思うんだけど、話は面白くなかった。ウタが死んじゃったら、オンちゃんの残したもの、ゼロじゃん…なんならレイなんかウタを死の現場に引き込んだ張本人と言えなくもなく、自分らでオンちゃんの成果、最後の戦果を消してしまったのか…という遣る瀬無さがある。というか、遣る瀬無さしかない。
沖縄の戦後についてこうやってエンタメっぽい映画で観られるのは、いろいろ知るきっかけになって良かったなと思うし、そこは観て良かったとも思う。

テレビの中に入りたい鑑賞。 

内容がしっかり理解できたとは言い難いんだけど、しっくりこない?正しくない?体におしこめられて生きるということは、現実感のない世界を強いられるのと同じような苦しみなのかもしれない。
マディといる時、ピンク・オペークを見る時だけがオーウェンにとってリアルで、他の生活全てが作り物に感じるなら、そんな悲劇ってない。(予告から勝手に予想していた)ホラーみよりも悲哀が強かったので、楽しむ気持ちがしぼんで、なんかごめん…みたいな気持ちになってしまった。

ファイナル・デスティネーション鑑賞。
最近観たホラーがちょっと物足りなかったので、20年ぶりくらいに鑑賞。今見ると、思ったより派手さはないし、設定もそこまで盛ってないんだなぁ。それが面白くないってわけじゃなくて、これくらいで良いんだよ、爆発とかもあるし、死に方がそれなりに多様だし。シリアスめで、バカになりすぎない加減もちょうどいい…いや、まぁそんなに爆発せんだろとか、電線そんなにビョンビョン動くのか?とか、バカではある。けど、粗があっても手堅く面白くて好き。

デッドコースター鑑賞。
よくよく考えると、2作目にして設定を結構盛ってきてたんだなぁ。監督と脚本、前作と違う(そして3作目でまた戻る)のか…いろいろやりづらそう…と思っちゃった。面白いのはちゃんと面白い、けど意味わからなさもある。180便の事故の余波?で順番が逆になるとか。それはそうとA.J.クックがかわいいー!
スパゲッティで滑ってってやつ、めっちゃ面白くて覚えてた。あと瞬殺だから他のに比べて地味だけど、なぜかエアバッグ死もめっちゃ覚えてる。

オスロ、3つの愛の風景『LOVE』 『SEX』鑑賞。まとめて。 

ちょっと感想を書くのに間があいてしまったので、簡単な書き流し。
観た順番のせいもあるかもだけど、三作の中でLOVEが一番好き、次にSEXかな。DREAMはものすごく個人的な話過ぎて(作品には合ってるけど)街の印象が薄くて。ほか2作は街も主人公にも見えるところが好み。登場人物みんな自立していてさっぱりしていて、うっすら孤独が共通しているような感じがあって、でもフェリーから見る街の明かり一つ一つの温かさみたいな、人を思いやる気持ちがじんわり全体に広がっているような。文化や歴史・こういう風土だからこそ、こういう会話があったり、こういう性格の人がいたりするのかな、と思ったりした。あとはもちろん景色が美しいというのと、制服のようなものがあるらしき煙突掃除人という職業も面白かった。

THE MONKEY/ ザ・モンキー鑑賞。 

うーん…いろんなバリエーションと言うほどでもなく、ピタゴラスイッチもちょっと弱い。これだったら『ファイナル・デスティネーション』シリーズを連続で鑑賞する方が面白いかもしれない。悪ノリが強すぎて、期待していたわりに面白いホラーとまでは行かなかったかもしれない。
猿のビジュアルがめちゃくちゃ気持ち悪いのはすごく良い。あとよくわからんけど青白い馬?蒼ざめた馬?が理想の青白い馬だった(理想とかあるのか)

バレリーナ:The World of John Wick鑑賞。 

もともととても眠かったせいで、映画自体は楽しみにしてたのにアクション以外、会話シーン・ストーリー部分はほぼ寝てしまったため、話が全然わからな…くもない。もしかして、そんなに中身がないのでは?復讐のためにジジイを探していて、ついでにノーマン・リーダス親子の話が乗っかってきたってことでよいですか?火炎放射器バトルとか、アクションも大味でかっこいいより面白いが強かったかも。
村一個暗殺者集団とかアサシンクリードかよ!最高だな!と思ったけど、そういえば何作目かでジョン・ウィックが指を切る儀式?もあったし、やっぱりアサシンクリードみがある。
あと、エンディング!うつらうつらしながらエヴァネッセンス?エヴァネッセンス?と思ってたら、やっぱりエヴァネッセンスで(違ったけどエイミー・リーだから半分は)合ってた。

DREAMS鑑賞。(オスロ、3つの愛の風景) 

恋の初々しさと鮮やかさ、そこにあっさりとした現実の苦味が加わって、映像の色合いもストーリーもコントラストもとても美しい映画だった。自分にとってはそこだけが自分の人生!くらいに感じられていても、相手にとってはせいぜい日常(よりほんの少し密接、くらい)の些細な交流だったり、その気持ちがビジネスや誰もが共感できる誰にでもある一過性の熱として消費されてしまうことへの戸惑いも、とても共感できる。ビジネスチャンスにしようとしてる側の母親が、いざヨハンナと会ったら、ヨハンネを特別だと思ってた(ひいてはあの物語が実際に特別な恋であった)と認めさせたい側になってるのが変な感じで面白かった。

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