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『嘘を愛する女』という東宝映画のキーワードが東映アニメのマジンガーZという無神経さに苦笑するしかなかった

『嘘を愛する女』 

素性を知らない彼氏のミステリー。知らないことを知る・(ストーリー上での)真実が持つ怖さや暗さ、重さに今の匿名性が強いSNS社会とだぶる点では現代性がある映画だが、3.11描写やエピソードそのもの演出のインパクト不足でプラマイゼロな今時の邦画。長澤まさみの豪華なPVと廉価版リリー・フランキーこと吉田鋼太郎を使った探偵物語in瀬戸内海付近、といった趣の映画だった。

今日はこれから、
ルイの9番目の人生→聖なる鹿殺し→嘘を愛する女
の三本立て

『ジオストーム』 

ズバリ、人災ディザスター&事故映画。
ローランド・エメリッヒと結び付きが強い脚本家の監督作だけあり、エメリッヒの臭いはそこここにあるが、エメリッヒが監督をやらなかったことにある意味答えがある。
つまり、怖いのは人災>天災。
ダッチボーイが引き起こしたカオス理論の果てとも見えなくないし、自然気象・天災=神の領域を侵した天罰とも見えなくない。

いわゆる、普通のディザスター映画のつもりで見るとその現象周りのドラマはなく、映像のみで、味気なくおおざっぱに感じる。
現象の中での対応ではなく、外側からの対応なので、通常のディザスター映画とは違った手応えのアンナチュラルディザスター映画。

じょ~い@えいがどん さんがブースト

「雪の日に見たい映画」って、何かあったかな…

『ボス・ベイビー』 

『ボス・ベイビー』の最大の魅力は見た目のギャップであろう。
パッと見から赤ちゃん可愛いのゆるゆるスイーツ映画かと思ったらちっとも違う。
元々は憎み合っていた敵同士がバディになり、バディでミッションやアクションを繰り広げる。 eigadon.net/media/ii8yLl8mOF6j

『ボス・ベイビー』 

意外にも見応えのあるアニメ映画だった。
アクションも多く、家族、愛のありか、争いの果て、分かち合いなどテーマも色々見せ、現代社会にも通じるものがある。
ビートルズの「ブラックバード」の効果的な使い方や中年世代には懐かしい「水曜スペシャル」のテーマなど音楽も良い。
まずは可愛い外見に騙されないこと。

まあ、『ハッピーエンド』はバカじゃわからないな

ミヒャエル・ハネケ最新作『ハッピーエンド』 

基本的にはブニュエルの『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』の系譜のブラックコメディ。何気もなさそうな所に何かを散りばめるハネケ節健在。ある意味『愛、アムール』の逆位置に辺り、スマホ撮影や人種・移民を使った不穏さなど現代らしさにも果敢に挑戦。同系統の映画のトマス・ヴィンターベアの『センセーショナル』やオゾンの『ホーム・ドラマ』があるし、ハネケの作品としても『コード・アンノウン』があるが、これらを考えるとインパクト不足や中途半端さが否めないが、それすらも計算のうちとも見える。
不快な作品を作ろうとしたハネケの珠玉の不快映画。ハネケからの挑戦状ともとれ、野心・イズムの健在が伺える。

『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』は『バッド・チューニング』や『6才のボクが、大人になるまで』から続けて見るといいよ

じょ~い@えいがどん さんがブースト

”エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に”
何も考えずに録画していたこれを観たが これは面白いし うまい作りだと。
それもそのはずリチャード・リンクレイター監督。
大学入学までの短い期間で子供から大人になるまでの乱痴気騒ぎの大学生の話。

『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』は出来れば2Dの方がいいかも。4DXは戦闘シーンの揺れが半端ない。

ただね、『マジンガーZ INFINITY』、4DXはめちゃくちゃ動く。バトルシーンは落ち着けない。
あと、「マジンガー」ワールド初見となる若い世代には懐かしのネタはついていけるのか問題と、
オンタイム/再放送世代がアンドロイドのリサやゆるいマジンガールズの現代アニメ的な表現を受け入れられるか問題があるね

『マジンガーZ INFINITY』は『パシフィック・リム』や『シン・ゴジラ』に対する永井ワールドの回答とも取れる

『マジンガーZ INFINITY』はマジンガーZ/グレートマジンガー等のロボット、Dr.ヘル、あしゅら男爵、ブロッケン伯爵などの敵といった従来の永井豪マジンガーワールドの魅力を詰めつつ、アンドロイドのLisaやマジンガールズ、エネルギー問題、世界の多様性といった現代性を織り混ぜ、なおかつ超巨大な魔神「インフィニティ」など、「マジンガーZ」の新作、劇場版として良くできてる。

『マジンガーZ INFINITY』、なかなか良かった。東映の特撮・アニメの遺産の続編・新作として手応えがあった。
大人のマジンガーZ、その後のマジンガーZ/グレートマジンガー。
マジンガーワールドに触れたことがある方なら楽しめる。

そしてその『スリー・ビルボード』の主演がかつて『ファーゴ』で女巡査部長を演じたフランシス・マクドーマンドで、今回警察署長を演じてるのが『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のウディ・ハレルソン

『スリー・ビルボード』の愛憎・私怨のクライム・サスペンスの狭間で見える黒澤明の『生きる』や『羅生門』の手法やクズ白人を使った『時計仕掛けのオレンジ』的な因果応報、ちょっとした会話で『ブロークバック・マウンテン』を匂わせるなどやることが映画マニアをこそばゆくさせてニクい!

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