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ミヒャエル・ハネケ最新作『ハッピーエンド』 

基本的にはブニュエルの『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』の系譜のブラックコメディ。何気もなさそうな所に何かを散りばめるハネケ節健在。ある意味『愛、アムール』の逆位置に辺り、スマホ撮影や人種・移民を使った不穏さなど現代らしさにも果敢に挑戦。同系統の映画のトマス・ヴィンターベアの『センセーショナル』やオゾンの『ホーム・ドラマ』があるし、ハネケの作品としても『コード・アンノウン』があるが、これらを考えるとインパクト不足や中途半端さが否めないが、それすらも計算のうちとも見える。
不快な作品を作ろうとしたハネケの珠玉の不快映画。ハネケからの挑戦状ともとれ、野心・イズムの健在が伺える。

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