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あ、ジュマンジは珍しく先行上映ありか。こりゃいいね。

29日からグランドオープンのTOHOシネマズ日比谷だけど、『ヴァレリアン』のIMAX3Dのみ今日からやってるみたいね。だから、明日見ることにした。

『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』、山田洋次がつねづね語る「喜劇は泣きながら作る」を地でいく喜劇、家族・家庭の悲喜こもごも。
これぞ日本映画。

『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』 

『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』、家族と夫婦にとことん向き合った安定の山田洋次監督最新作だった!
ベースは小津安二郎の後期の家族ドラマ映画で、これに成瀬の『めし』や小津の『お茶漬けの味』のテイストをふんだんにまぶした重厚な家族劇。

後期小津映画同様、中流の家族を徹底的に描いており、悪く言えば古くさいが、日本の家族ドラマ映画の伝統の味を存分に楽しめる。
バナナやスーパームーンや夕立、鰻といった小道具の使い方も巧妙。

山田洋次という大ベテランの匠を堪能出来る。マエストロの映画だ。

@tacchan
映画は生涯勉強ですね。
終わりを語るのもありとするなら、逆にオープニングを延々とかたれるのも映画の魅力の一つ。

全部とは言いませんが、傑作は冒頭の数秒で決まります。

『タクシー運転手』 

1980年の光州事件をソウルのタクシードライバーとドイツ人の記者の視点で描いた韓国版『恐怖の報酬』。
貧乏で決して強くないソウルのタクシードライバーと光州の人々の人情が染みる韓国映画らしい韓国映画。
後半の惨状は日本のすぐ近くの韓国で起こってたかと思うと恐ろしい。今の韓国からは考えられない南朝鮮。
映画の根幹になる光州事件は『光州5.18』かその前段階の『ユゴ 大統領有故』辺りを見て予習というのもありかも。

『アンロック』は二回見て良かった。騙されパートが多過ぎて面白すぎるが、二度三度見ても味わいがある。

『孤狼の血』 

役所広司が演じるベテランの二課(暴力団担当)の刑事とやくざの真っ黒くろすけを見るのかと思いきやそうストレートじゃない所もミソ。

映画を見ている観客も松坂桃李が演じる若手刑事の目線で黒い刑事とやくざを見ながら振り回される。
かつての東映実録やくざ映画って基本的に共感出来るキャラがいないが、この松坂桃李のキャラは共感が持てる。『やくざの墓場 くちなしの花』の渡哲也が演じた刑事がまだ比較的共感出来る東映実録やくざ映画のキャラだったが、松坂桃李の日岡はそれ以上。実録やくざ映画における新風である。

『孤狼の血』 

警察&極道の映画の大傑作だった!
一番の比較対象になるのは深作欣二監督の『県警対組織暴力』や『やくざの墓場 くちなしの花』になるが、松坂桃李演じる若手刑事日岡のこの映画における異質さを巧みに使い、この手の映画に新しい息吹を吹き込んだ。
原作の良さと『凶悪』の白石和彌監督のえげつなさが相まった今年の邦画の大本命の傑作!

『孤狼の血』はある意味『アウトレイジ』三部作よりも新鮮さと重さがありながらも、東映実録やくざ映画を受け継いだ大傑作!

『孤狼の血』 

オープニングから養豚場での凄まじいリンチシーンから始まり、狂犬やハイエナの血で血を洗う惨劇のオンパレードは予想通り『アウトレイジ』以上。それ以上に終始ギラギラしている役所広司に『県警対組織暴力』の菅原文太がダブりこれまた予想通りの好演。
この映画の魅力は『アウトレイジ』、『アウトレイジ ビヨンド』にはなかった県警側の動きと清涼のような松坂桃李と女性キャストにある。

@tacchan
ショーシャンクもかな。
あるにはありますね。

あとミヒャエル・ハネケの『隠された記憶』と『白いリボン』みたいに仕掛けがある映画もありますからね。

@tacchan
まあ、それも映画を話すネタの一つですが、10分の1ですよね。
例えば『ラ・ラ・ランド』なら、他のミュージカル映画と比べて楽曲の配置とかでも語れますし、数多くの名画のオマージュ、そしてラストのグッド/バッドを述べるなら某フランス映画Sとデンマークの監督が作ったDも引き出すとか……とてもとてもどう終わったかだけでこの映画を語るにはもったいないですね。

キラキラした映画よりもギラギラした映画が見たいね

『ちはやふる -結び-』も『リメンバー・ミー』も出来が良い作品だったが、個人的にはその二つよりも『素敵なダイナマイトスキャンダル』の方が遥かに素敵だった。

1960年代後半から1980年代の“エロ・グロ・ナンセンス”(グロはあんまりなかったけど)のど真ん中をたくさん詰め込んだ本作を平成が終わろとする今年に公開したのは大い。
キラキラした映画が多い中で『素敵なダイナマイトスキャンダル』は一服の逆清涼で、末井昭というモンスターらしい映画だ。

『ラ・ラ・ランド』は21世紀のミュージカル映画において傑作で、20世紀の名作ミュージカル映画にも勝るとも劣らない。

が、肝心のミュージカル映画を得意とする専門家ですらわからない、肌にあわない人がいるぐらい。

まあ95%は映画が始まり数秒の仕掛けに気がつかないし、「Another day of sun」の楽曲の良さが解って初めて話になる作品。

仕方がないです。

じょ~い@えいがどん さんがブースト

LaLaLand
最後に2人が結ばれたかどうか何でどーでもよくね?お前120分近く何を観てたんだよwwwアホちゃう???
LaLaLandの話を友人とすると、よく、上のように思う。だから、LaLaLandの話は友人とはしたくないのである。
傑作のジレンマ。
そもそも、LaLaLandは、恋愛しか興味のないお前のような人間とは対極の立場にいる人間のための映画なんだぜ。
まぁ、恋愛に全く興味のない人間もそれはそれで問題だが。

『素敵なダイナマイトスキャンダル』② 

最近見た日本映画で『今夜、ロマンス劇場で』の昭和30年代半ばの撮影所周りや『焼肉ドラゴン』の1969~71年の大阪の下町など、これらも日本の時代を描いていたが、
『素敵なダイナマイトスキャンダル』における各時代の描写はこの比にならないほど凄かった。
雑然としたデザイン会社の机で無造作に食べるカップ麺、こたつの上でも編集作業をする生活感、末井さんの奥さんのファッション、髪型、1980年前後のダサ可愛いエロ雑誌の素人の女の子、湖の湖畔のボートデート、ポカリスエットの缶からなど、あらゆるファッションや美術、小道具に時代の感覚がしっかりしっかり出ていた。
ストーリーがきちんとしただけならテレビドラマやアニメで十分。『素敵なダイナマイトスキャンダル』は久しぶりに時代の匂いがする映画を堪能させてくれた。

『素敵なダイナマイトスキャンダル』 

「写真時代」や「パチンコ必勝ガイド」の編集長末井昭氏の同タイトルのエッセイの映画化。というか、「パチンコ必勝ガイド」を出すまでの末井さんを見事に映画化。
各時代のエピソードを出しながら時折トラウマのような実母の駆け落ち&ダイナマイト自殺エピソードを挿入。
キテレツな末井昭氏の人生と1955年から1980年代末期までの末井昭氏周辺の日本・時代の空気を見事に再現!
昭和30年代の岡山の田舎の雰囲気、空気、60年代後半の工場の現場やデザインの仕事の空気、70年代のキャバレーや雑誌編集部、喫茶店の風景など、微妙なくすみ具合がリアリティ。『ALWAYS 三丁目の夕陽』や『パッチギ』どころではない時代の生々しさが現れてた希有な映画だった。
この30年以上ににも及ぶ末井バイオグラフィーがどことなく寺山修司の『田園に死す』や天井桟敷チックな匂いもほのかにする。末井さんと寺山修司は邂逅してないはずだが不思議とそれを感じた。

リメンバー・ミー 

ピクサーお得意のひねりと道徳心くすぐりはあった。『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』や『コープス・ブライド』との違いは音楽や「死者の国」などメキシコ的な文化をふんだんに取り入れ押し出した所。

中盤ぐらいまではピクサーにしてはぎこちなく引っ掛かりがある作品だったが、そのネタバレに当たる部分が豪快に効いた作品で、結果的にピクサーの作品として納得出来る。

音楽の素晴らしさはもちろんだが、邦題にもなっている「リメンバー・ミー」は『パッチギ』での「イムジン河」の泣き要素とフォー・シーズンスの「君の瞳に恋して」の製作秘話が重なったようなキラー・チューンでやはり作品の要になっていた。

映画が気になっている方は見て損はない。

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