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蟲(むし)
同じく、イメージフォーラムフェスティバルにて、J・シュヴァンクマイエルの新作。今回はメタ構造の作品でした。
虫嫌いな方にはオススメしません…

Manifesto
K・ブランシェットの多彩な演技力が堪能出来るの作品。イメージフォーラムフェスティバルで見てきました。
アート志向の作品なので、一般受けは難しいかも。

プロヴァンス物語 マルセルのお城』4Kデジタル・リマスター版 

幼き日々の思い出な物語が4Kで蘇りました。
初映は、ル・シネマで多分27-28年ぐらい前だった気がします。
原題は、「父の城」と続編は「母の城」という意味なんですね。
今回は続編の方から見てみました。
M・パニョルの原作で、人間的に捻くれた人が出てこない、普段見慣れた仏映画とはかけ離れた健全な世界を堪能。
私は南仏がとても好きなので、ただただ、美しい風景を堪能。ちょっとお疲れモードのオトナの皆様夏の一時に清涼な物語を観賞するのも良いのでは。

カメラを止めるな! 

SNSでバズってる。以外の情報入れずに見てきましたー。
面白かったでーす!
シネフィルや映画撮ったことがある人だと余計にツボりまくりそうなエピソードを重ねて話が展開して行く所も、映画ファンから火がついたのが、とてもよく分かる作品でした。
映画の制作現場は、実際の映画以上にドラマチックで…なメタ構造は、古くはトリュフォーのアメリカの夜など、幾多の作品ありますが、邦画の現場で展開されると、よりリアリティーが増すので、普段映画見ないTVドラマばかり鑑賞している方にも、敷居が低い感じに仕上がったのが成功の要因に感じました。

2重螺旋の恋人 

えっ。何かオゾンっぽくない。と思ってしまった。
双子っていうテーマは使い古された題材なんで難しいと思います。
途中路線が迷走するかと思ったけど(クローネンバーグっぽかった)、最後はまともな感じに落ち着いて安心してしまった。

管理人様色々ありがとうございます。大変そうですが、大人しくお待ちしております。

スパムみたいなのがドンドン流れてきてTLが読みづらい。管理人さんなんとかしてくれないかなあ…

実は、「カメラを止めるな」ちょっと見たいなあ。と思ってたりします。中々良い時間帯のチケットが取れない…

秋のソナタ 

ベルイマン・マラソンはこの作品で終了。他の作品のように人間と信仰についてでは無いので、分かりやすい分ハードルが低かった。
その代わり人種や時代は違えど、現代でも通じる母と娘のわだかまりは、中々厄介です。中盤の感情の爆発は、フランス映画を見ているような気分に陥りました。リブ・ウルマンとバーグマンのアンサンブル演技のコンビネーションは抜群。

スターリンの葬送狂騒曲 

スターリンが題材ということは、ロシア製の映画かなと思いつつ、全編台詞が英語のmade in UKでした。
政治+英国=ブラックジョークで決まり。
初日だからだったからかもしれませんが、客席ほぼ埋まってたし、見てる方々もノリが良くて、笑いがどっと起こって映画館で見る醍醐味体験出来ました。
エンドクレジット見るまで、モンティパイソンのM・ペイリンが出演しているとは。分からなかったです。見る人は、どの役か、見ながら確認しましょう。

悲しみに、こんにちは 

ダークホースでした。当たり!
子供は苦手だけど、本当欧州は良い子供が主役の映画が多し。
(多分エイズで)母親を亡くした女の子と姉の子であるその子を引き取った家族の新学期を迎えるまでの夏のひと時が、過剰な演出無しで描かれている部分がじんわりとココロに染み入りました。
ハリウッドのプロっぽい子役ではなくて、その辺で拾ってきた普通の子っぽい子を起用している部分が好感度大。
時代設定も1993年と今よりも少しだけスローな20世紀後半に設定しているのも、どこか郷愁を誘いました。
下半期に入って気に入った作品の筆頭になりました。

ウインド・リバー 

正しく雪国版ボーダーラインな雰囲気でした。前半の1hは人物や物語の丁寧な説明的にスローな展開。後半1hの物語が動き出してからの展開が早いこと早いこと。J・レナーはとても重要で良い役回りでしたね!
この作品やスリービルボードを見ると、分断された米国というのが鮮明に描かれている。
見捨てられたと思ってるのは、白人だけではなく、他の人種の問題でもある事がよく分かります。米国の問題は、やはり根深いです。

ファニーとアレクサンデル 

自宅では時間があったとしてもおよそ見る気が起こらなさそうなので行ってきました5h11minの旅。
長編の大河ドラマって、結構長いだけで面白く無い作品って多いですが、これは満足満足。前半は少々ウトウトしつつ鑑賞も4部目の不幸な結婚辺りから、目が覚めてきました。
セットや衣装が豪華で、かつ脚本もしっかりとした出来。という幸福な邂逅でした。それと、やはり再認識したのは、ヨーロッパ映画は良質な子供が主役の映画が多いという事。
今回の特集上映の機会に見られて良かったと思えました。

人間機械 

ユーロスペースにて鑑賞の激渋ドキュメンタリー。週刊エコノミストの映画評で見かけ興味を持ったので見てきました。
スウェット・ショップにカメラが潜入。ナレーション無し、時々現場の労働者の声を挟むシンプルな構成は、いのちの食べ方や廃墟遺産と似ている。見ているうちに日本のブラック企業もブルーかホワイトかのカラーの違いだけで、一緒の問題のように感じてしまいました。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス 

大ヒットの前作から18年。
当時シネマライズで半年ぐらいのロングラン上映をしていた事を覚えています。
流石に皆さん高齢ということもあり、その間に亡くなっている方もチラホラと…
前作とのエピソードを行ったり来たりの構成なので、いきなりこちらから鑑賞するよりも、
前作見て気に入った方用な気がしました。個々のエピソードのシーンは少し単調な気がしましたが、やはり、ライブのシーンは、圧巻です。前作のハイライトは、カーネギー・ホールでしたが、今回はホワイトハウス。この20年での米国とキューバの関係の変化を体現しているようでした。

仮面/ペルソナ 

実はベルイマン未見でしたので、今回の特集上映良い機会だと思い数本足を運ぼうかと思ってます。
詳しい方から入門編の一本に挙げられた、まずはこの作品から。
いろんな監督に影響を受けかつ与えてるのは何となく分かりました。この作品初見ですが、ドライヤー、タルコフスキー、ドワイヨン、カサヴェテスなどの作品群が思い浮かびました。
後半にかけてのココロの心底の感情をゴリゴリとこそげ落として行く過程などが、ザ・ヨーロッパ映画という雰囲気だと思いました。ベルイマン作品、何だか気に入りそうな予感がしてます。他の作品も見るのが楽しみです。

グッバイ・ゴダール! 

これ見る方は、ゴダールの作品を見た事がある人が大半だと思うのですが、作風は柔いです。
とても噛み砕いたゴダールの入門書みたいな雰囲気を感じました。
構成がゴダールの作品のようになっていたり、フランス映画好きのツボを刺激する衣装やインテリアの色調がオシャレだったりする部分が、
映像表現的には面白い演出をしてると思います。
「中国女」の撮影の裏でこんな事が展開されてたのかと思いながら見ると楽しい。
この作品と同様の5月革命+L・ガレル主演だと「恋人たちの失われた革命」なんていう作品もありましたね。個人的には、後者の方が好きですが…(そもそも作風が全然違う!)

クレアのカメラ 

I・ユペールは、ホン・サンスの作品に2本目の出演ですね。この監督の淡々とした物語運びと君と僕との物語な世界観が、私が苦手とするアジア映画の対極にあって割と好きです。
映画祭の時期のカンヌを舞台に、展開する小さな物語。ユペールは、いつものクールな役回りではなくて、フランクなキャラクターの教師。キム・ミニは首になった映画のバイヤー。という設定。お互いの英語のやりとりがたどたどしくて、旅先で偶然あった出会った人同士のささやかなちょっと温かい交流が好感が持てました。
あと、スタイルが超良いから、キム・ミニが着ていた、素材が良さそうな麻のパンツや黒のワンピが素敵に見えました。

北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ 

まず、ライバッハがどういうバンドであるのかを理解していないと、このドキュメンタリーの立ち位置が理解できないかも。
旧ユーゴスラビア時代から活動している割と、芸術志向なバンドです。過去にはビートルズのLet it beのかなり独特なカバーアルバムなどを発表しております。私は10代の頃に件のカバーアルバムを聴いておりまして、この映画のフライヤーを見かけるまでライバルがまだ活動を継続しているとは知りませんでした。
私達から見ると一回りした、共産主義やネオナチ風味の衣装やパフォーマンスも、北朝鮮の世相を鑑みると彼らの嗜好にしっくりくるレベルとなり、解釈に齟齬が生まれそうな予感が…
これ、北朝鮮が舞台じゃなくても、国際的なプロジェクト組む場合に、それぞれの文化的差異や仕事のやり方に対するスタンスの違いと思えばなんともないのかも。
日本人から見たら近くて遠い国ですので、内情をちらっと垣間見ることが出来て興味深かった。

エヴァ 

なんとなくモヤモヤ感が残るんだけど、ヨーロッパ映画って割とこんなの多いしなー。とすんなり納得しながら見てました。
最後の方のとあるシーンでの、I・ユペールのラスボス感が最高でございました。
G・ウリエルもかっこいいんだけど、今回はキャラクター的にはクズ男でした。
それにしても、ユペール様は何てスタイルが良いんでしょうか!もう驚愕ですね。勿論、一流女優さんですが、素晴らしい。と物語と関係ない部分で感心してしまいました。
近年I・ユペールを主演にした作品が多数公開されてますが、どの作品も監督の世界観の中に思いっきり投入してるなあと思いながら見てました。
個人的には、最近のでしたらアスファルトの時の彼女が好きです。

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