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しあわせの絵の具 

予想外の号泣映画で自分でもビックリしてしまった。
主役のモードに扮したS・ホーキンスが絞り出すように話すのが、ココロの叫びを聞けというふうに聴こえて気持ちが揺さぶられてしまった。
彼女が描く絵画はその過酷な境遇とは全く違い、人々が持っている暖かい心を引き出すような作風だった事も印象的でした。
そして、愛すべきダメ男役が似合うE・ホークが今回はツンデレ男子を好演。ちょっと可愛かったです。

毎年3月辺りに前年度のカンヌでの受賞作とか、アカデミー賞関連の作品の公開集中させるの止めて欲しい…もっと早く公開して…

シークレット・マン 

やはり、「大統領の陰謀」を先に見ておけば良かった。それか、ウォーター・ゲート事件の全容について書かれた本を読んでおけば良かったと後悔。
この作品だけ切り出しても、事件全容の理解が浅くて消化出来ないと思ったから。あくまであの事件を切り出した一部分ですよ。そういう立ち位置の作品でした。でも、アクション以外のL・ニーソンが、久しぶりに見られて良かった。やはりこの人正義感の塊な役が似合います。
あと、字幕監修が小西克哉だった。懐かしい名前。今、何やってるんですかねえ??

HTC渋谷のマスター・セレクションの一列ビンゴを達成いたしました。ドリンク10杯無料は気前が良い。

ビッグ・シック 

ストーリーだけ確認すると15年ぐらい前の映画マイ・ファット・グリーク・ウェディングっぽいのかなと思ってました。難病+異人種間の恋愛の文化的摩擦と古典的な題材をどう料理するのかが気になった作品。
実際に、主演の彼のエピソードをそのまま体現した所が最大の売りなんだと思います。
笑いのセンスがかなりアメリカンテイストなので、そこの評価が分かれそう。

聖なる鹿殺し 

ギリシアの不思議監督ランティモスの前作の風変わりなSFから打って変わってサスペンス調の作品。
前半の不穏な雰囲気から、真っ先に思い浮かんだのが、ハネケのファニーゲーム。後半にかけての人の倫理観を揺さぶる部分も、ハネケの作風を彷彿とさせる感じがしました。個人的には前作のSFテイストよりも、今作の方が断然気に入りました。

ウィスキーと2人の花嫁 

画面の隅から隅まで、ハイランドテイストが溢れている作品。
それにしても、島民のウィスキー愛が強過ぎて、全員アル中かよ。とツッコミみたくなってしまいました。根っからの悪党が登場しないヒューマニティ溢れた英映画の典型だと思う。あと、エンドロール終了後の文言にウケた。

ロープ/戦場の生命線 

予想通り面白かった!
キャスト的にも豪華で、軽妙なT・ロビンスが作中のアクセントになっていた気がしました。
時代的にもD・ダノヴィッチのノーマンズ・ランドと同時代の話と思われます。飄々とした作風も似てるかも。こちらの作品の方がブラックなテイストは控えめでしたが。
国際支援の最前線は、そんなに崇高な思想のみで回ってる訳じゃないぞというのが、よーく分かる映画でした。戦場も普通の会社社会も突き詰めると、組織が絡むと皆同じという結論が頭を掠めました。

はじめてのおもてなし 

また難民物かよ!とツッコミを入れたくなるぐらい近年題材として取り上げるには些か食傷気味であります。この作品は、シリアス過ぎず、かといって、アホアホコメディに振ってる訳でもなく、その中間という考えようによっては難しいバランスで攻めてる部分が良かった。製作者のセンスが良かったんでしょうか。
難民側の問題というよりも、受け入れる国の中身の方にフォーカスを当ててる部分は、地に足がついてる感じで好印象。受け入れる方の自己満足になってない??と提言しているような所とか切り口が気に入りました。

Twitterに投げたやつこっちにも転載しますね。→

青山真治
ウッディ・アレン
エミール・クストリッツァ
クリント・イーストウッド
コーエン兄弟
ルキノ・ヴィスコンティ
フェデリコ・フェリーニ
マイケル・ベイ
ジャック・ドゥミ
トッド・ヘインズ
* 駄作とか言いたんじゃなくて、感性が合わない監督の一覧っていう感じ。

炎上してしまうと困るんですが、Twitter でもツイートした、クリエイターの人格とその作品について思う所があったんで、こっちにもコピっておきます。→
作品とクリエイターの人格問題は古くて新しい話題だと思うけど、昔は自分も分けて考えてました。でもでも、21世紀はそれ許されないですね。だって、作品って自分の感性とか思想から湧き上がるものですからー。ベルトルッチ問題あたりからその辺色々思う所が出て来ました。

スリー・ビルボード 

映画「デトロイト」以上にモヤモヤ感が終始残る作品。あちらは、人種差別主義者のみで無く、まともな倫理観を持った人々が登場していたので、見ていて腑に落ちたんですが、この作品は頭が悪いアメリカンの典型的な行動をひたすら見させられてる感が辛かった。
市井の人が躊躇なく法を犯すという部分も、目には目を的な報復以外の理由が語られていないし、新旧警察署長以外で、まともなのは、広告屋ぐらいしか居ないのが救いようが無いとしか思えなかった。勿論、俳優達の演技は素晴らしかったのは理解してます。
皆さん絶賛なんですけど、
なんだろう私の映画を読み解く力が薄かったんだろうか??

ロング,ロングバケーション 

個性的な作家主義の作品や FXバリバリの大作とかの間に見たら箸休め的になりそうな作品。
予想通り、主演の2人の安定した演技に身を任せて鑑賞していればよい安定感がありました。これだけ、先進国で高齢化が進むとこの作品のような題材の映画か今後ももっと増えるんだろうなあ。と見ながら何となくおもってました。

‪ジュピターズ・ムーン‬ 

‪ある事故をきっかけに特殊な能力を持つようになった主人公って、何か昔の漫画の題材のようですが、SFバリバリに寄り過ぎないアナログなテイストがバランス良かった。‬
‪空中浮遊のシーンや何かが起こる前にかかるノイズを増幅させたような音楽が画面とマッチしていました。‬
移民、難民、テロ、LGBTと昨今見かける映画の題材を全部盛り込んだ様相でしたが、ヨーロッパの今を切り取るとこうなるんだなと感じました。難民の問題の切り取り方が、他の映画と違い、収容所の中を割と見せる所や、助ける方もそれなりに事情が絡んで…という部分も、変わったSF映画という括りではなくて、リアリティの味付けに貢献していたように感じました。
‪やはり、東欧は個性派監督&作品の宝庫だなあとこの作品を見て改めて感じました。‬

‪デトロイト‬ 

‪今に至る財政破綻&市街地崩壊の契機になった50年前の暴動を描いてますが、これ直球描写。中盤までは、暴力のてんこ盛り。終盤の法廷のシーンでも不条理炸裂な状況に正義感がある熱い人だったら、イライラするかも。J・ボイエガやW・ポーターの熱演で、中盤の警官達の暴行シーンの迫力は満点でした。‬
‪私は、なーんだ21世紀になっても全然変わってないね。とだけあっさりと思ってしまいました。‬
‪唯一の救いはモータウンの楽曲だけ。K・ビグローらしい作品だったと思います。‬

‪パディントン2‬ 

‪もう今は無い揺り籠から墓場までな古き良き英を体現した世界にまた会って来ました。続編って難しいなあと思うシリーズが多い中安心して見られるクオリティと娯楽性のバランスが気に入りました。そして、H・グラント!今回の主役は実は彼ではなかったかというぐらいハマってました。ラヴコメ出演しまくりの頃(凄く苦手だった…)よりも、若干胡散臭くなってて良い感じですね(褒めてる)。‬

‪バグダッド・カフェ‬ 

‪午前10時の映画祭にて久しぶりに映画館で鑑賞。これもう31年も前の作品なんですね。見返してみて、自分は前半のまったりとしたペースの方が好きなんだなあ。やっぱり。後はやはり、映像と楽曲のハーモニーが抜群ですね。今回は見ていたお客さんのノリが良かったのもいい感じだった。‬

バーフバリ好きな人とMMFRのファンは、被る気がしてならない。

5% パーセントの奇跡 

視覚障害者の話というとイマジンという佳作が思い浮かびますが、こちらはもっとコミカルな展開。主人公と同期の研修生がチャラいんだけど、根が良い奴という部分がポイントだったかも。
ヨーロッパの映画は、この手のさらっと観る人のココロを持って行く作品上手いなあと思う事が良くあります。

カントリー・ロード一番しっくりした使い方だと思ったのは、ローガン・ラッキーでした。(他の2本も見ましたが…)

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