ブレードランナー2049(ネタバレ) 

映画というものは何の話なのか意味が分かってしまうと急につまらなくなるものですね。2001年宇宙の旅は自分にとって20年間謎だったし、元祖ブレランもずっと分かるようで分からない映画だった。しかしブレードランナー2049は「メッセージ」と似ていて、一つ気が付いてしまうとドミノ倒しのように隠喩の読み替えができてしまって2週間の命だった。今回はヒントを入れすぎじゃないかなヴィルヌーブ監督。AIのジョイは魅力的で最高であれこれ楽しませてくれるけど、埋め込まれた記憶(広告)とセットでK(=我々個人)を特別の存在だとそそのかすメディアそのもの・・・。

ブレードランナー2049 見ました~(本筋のネタバレはしてないけど一応隠します) 

「映像は凄い」という欧米批評家によく見られた短評の意味が分かりましたね。何の映画か分からないからひとまず「映像は凄い」としか書きようがなかったのかなと。正直初見じゃ『メッセージ』よりも分からない。もちろん話は分かるし、オリジナルからのハイパー化した様々なオマージュやサントラ、近年の問題作(herとかイリジウム)への作家的「返答」だろう変奏シーンなども堪能できたし、とにかく見ている間はすべてが最高なんだけど、見終わった途端に終わりのない映画全体としての隠喩の謎へと突き落とされてしまう毎度のヴィルヌーブ作品です。いや~前も書いたけどハリウッドでこれを許す上層部が凄いと思うw

ブレランがいよいよ今日!この数週間、あえて断酒のように映画を見ないで頭のスペースを空けてきました。いや~見るのが怖い😅 wでも最高の一杯になって欲しい!😁 🍺

いよいよブレードランナー2049が金曜に迫ってきて、ついWikiなんぞクリックしてしまったのですが、一般的な情報にすら「うわっ!見るんじゃなかった!」というネタバレ要素がありましたので、オリジナルを熟知しているファンはくれぐれもご注意を!😆 eigadon.net/media/TZjCiJ8xT-LO

いいなあ「アンダー・グラウンド」見てみたい。それと「脳内ニューヨーク」も見たいと思ってて何年も経ってるなぜか敷居の高い映画。😅

雨、銀座、中国人、ブレラン 

昨夜、肌寒い雨の銀座と有楽町をぶらついて、まるでブレードランナーの世界だなと思いながら通りを歩いた。歩道は中国人やアッパーミドルな人々があふれ、水滴にネオンが輝くビニ傘がぶつかり合い、高級ブティックは、ビルそのものが商品かのように装飾を身にまとう。

数寄屋橋交差点では○○実現党の街宣車が公約を繰り返し叫んで非日常の演出に一役買っている。

向かいの新しくなった東急プラザは外壁の一部が星のような電飾で作られていて、ブレードランナーのオープニングに出てくるタイレル社かのようだ。

信号を渡り有楽町マリオン行くと「2049」の大きな看板が掲げられていた。駅へと抜けるセンターモールでは店内から甘い香水の匂いが雨の湿気にのって顔面をなでてくる。

くぐり抜けた先の再開発された駅前が、壊れかけたネオンがゆらめく昭和のカオスのままだったら最高だったけど、それは記憶で補うしかない。

帰りの東京駅で台湾から来たというケバケバしいおばさんの一行に「マイハマ、マイハマ」と声を掛けられて電車を教えてあげると「ニホンのオトコはヤサシイネ!」と背中をバーンと叩かれた。😉

メッセージ⑨(おまけ) 

UFOの中に入ると天地が90度変わるのはカメラの隠喩だと思う。😄 eigadon.net/media/nohf7MIz5Wzs

ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ!これは村上春樹の受賞を期待する”世間”への当てつけでしょう絶対w😁

ビートたけしがテレビ東京で朝の生放送に出てるとかドタキャンしたとかいうのはアウトレイジの宣伝か・・・😅

ブレードランナー2049、2時間43分!もあるし、先日の米国試写会では批評家の間では絶賛状態らしい。
cinematoday.jp/news/N0094805

ロッテントマトも好評(グーグル翻訳)
translate.google.co.jp/transla

駅の改札口に『ドリーム』のポスターがあって、誰が森三中の誰だっけと想像したら、それぞれが脳内で見事に合致して吹き出しそうになった。😁 eigadon.net/media/f9d7IOOl_DIN

エイリアン・コヴェナント 

日曜に2回目に行ってみてこれはほんとにウヒョーな映画だと思った。もうエイリアンに恐怖を感じることもなくデヴィッドと同じように彼らに魅了される。胸をぶち破って誕生したエイリアンのなんと神々しいこと。エイリアンの白と血の赤の鮮烈な対比、水に浮かぶ女の頭部も恐ろしく美しい。オープニングで何度も繰り返される「完璧」への当てつけとしてのマニエリスム的歪みの美と、部分対象へのフェティシズム。腕を食いちぎられる「去勢」で示されるウォルターの奴隷性。クルーたち性愛・同性愛に対して孤独なデヴィッドの死体愛好。笛を教えるシーンの自己愛のエロス。プロメテウスの開腹手術のシーンも凄かったけど、今回も生と死の欲動と倒錯的エロディシズムを恐ろしく金のかかったハイクオリティーなSFで「創造」してくれたことに感謝ですよ!😁 eigadon.net/media/0ZnO1CWT6Eaw

散歩する侵略者
『美しい星』と同じ宇宙人という設定を用いつつ、さらに切実で、ラストが示す真実が胸に響く。概念を失う時の彼らの涙のように私もほろっと涙しました。人生や社会の真実は「フィクション」を経由したとき初めて露わになることを確認できる作品。アニメながら問題作だった『魔法少女まどか☆マギカ』劇場版を思い出しもした。

好きな映画だけど「疲れた」という点だけで言うと『ダンケルク』と『インターステラー』は自分の中でワンツー・フィニッシュ。もちろん理由は切れ目の無い低音系の効果音。ダンケルクはお年寄りの観客も多かったので音で身体的に疲れることは表現として良いのか戸惑うけど、かつて『ダークナイト』でジョーカーが警察を脱出してパトカーの窓から上半身を乗り出したときに、サイレンが消えて真空で映画館の唸るような超低音が体を貫いたときの、自分も何かから解放されたかのようなあの瞬間は忘れられない。そんな風に使って欲しいと思う。親愛なるノーラン監督お願いしま~す。😁 eigadon.net/media/NY9I1pkZpX2R

エイリアン・コヴェナント
これぞ「ウヒョー!」という感じ。😅

ダンケルク(注意:全文ネタバレです) 

自分には音と主題にどっと疲れた映画でした・・・「英雄」とは誰のことか。自分の命の危険を顧みず仲間を助ける者。その反対は、仲間を犠牲にしてでも自分だけは助かろうとした者。この二者の対比が主題なのだろう。だからドイツ軍の人物描写はあえて無し。そしてノーランの一貫したテーマである「嘘」も(書籍「クリストファー・ノーランの嘘」による)、生き残る為の嘘(身分の擬装)と、人を罪悪感から救う為の気づかいの嘘、頭を打ち付けて亡くなった若者を英雄として新聞記事にしてもらう嘘など、二者における嘘の違いが明白に描かれていた。フランス兵はこの二者の中間的存在か。映画のラストで、燃料切れを省みず味方を救い、脱出もせずに飛行機を敵地に着陸させたトム・ハーディーから、「クソ(非英雄的行為)」をガマンしきれずフランス兵を死なせて生き残り、罪悪感にまみれた帰還兵への切り返しショットが、ダンケルク撤退戦の真実を象徴する・・・。

今夜はバトルシップ!かぁ

オフィスレディーさんはどうしてるかな😄

「ニマニマ」が「ニヤニヤ」の打ち間違えじゃないと知った初秋の夜😅

朝から未見だったノーランの『プレステージ』を見て打ちのめされた。何なんだこの映画!

ワンダーウーマン 

に、ついては全く知識がなくて、直近で見直した『バットマンvsスーパーマン』での「メタ・ヒューマン」という「この世には不気味な異能者がいるんだな」と、リアリズムの中でワンダーウーマンをとらえていたから、本作でゼウス神の子孫と知って驚き。12モンキーズのように時間の隙間をかいくぐって存在してる不気味さをもっと味わいたかったかな。それでも11月の『ジャスティス・リーグ』へ興味が俄然強くなった。

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