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監督が豊だけに『TAP』はタップがタップリ😁

メッセージ②(ネタバレ) 

そしてルイスは情報の到来によってテレビの「扉」を開くという象徴的な行為をする。もうここまでで「メッセージ」が「到来する(Arrival)」という邦題と原題の意味が説明済みだったわけだ。それもテレビ・電話・ネットこそが現代社会の本質的なものであると示すために、繰り返しニュース、PC、通話のシーンが描かれる。よってUFOとヘプタポッドも「知る/知らない者/メディア(空の器)/伝承」の隠喩であり、この映画は、ジョディー・フォスターの『コンタクト』と同様の「宇宙や時間、人生の全体性を知ったことで覚悟される愛(信仰)」の観客への講義(布教)だろう・・・。どうしたって「はじめに言葉ありき」の聖書の匂いを感じるのだ。

難解な記憶、時間についての表現はこの映画が回文になってるという謎解きの後に分かるのかも知れないが、解けば解くほど(もうとっくに手遅れではあるが)グローバリズムへ教化されていく予感がする。これだけ難解でもドゥニ・ヴィルヌーヴが映画を撮れるのはハリウッド資本の目的に合致してるからだろうな、と。

メッセージ①(ネタバレ) 

また語呂合わせから、ルイス役のエイミー・アダムスは『複製された男』の原題「Enemy(エネミー)」に引っかけてあるだろう(役名じゃなくて芸名が?との疑問はあるが)両映画とも主人公が大学教授である。ならば『複製~』がそうであったように、まずは講義のシーンにヒントが埋め込まれているはずだ。ルイスの記憶のシーンで「ノン・ゼロサム・ゲーム」の言葉が現在から未来へと伝わるのに疑問を感じたが、まだ事件を知らない教室内の学生に、既にUFOの到着を知った外の学生等からひっきりなしに連絡が入ることで、「情報は知ってる方から知らない方へ伝わる」という原則が描かれていたと分かる。②へ

メッセージ(ネタバレ含む) 

いや~分かるようで分からない。回文になってると示唆されても一回じゃとても・・・映画全体がまるで夢のような、最初と終わりでエイミーのヴォイス・オーバーが入るから多分映画全体がエイミーの記憶なんだろうけど・・・いや、イアンのヴォイス・オーバーもあったな・・・『スプリット』のヒロインは過去のトラウマのフラッシュバックに悩まされていたが、こっちは未来の記憶のフラッシュバックだな・・・それも(ノン・ゼロサム・ゲームの場面では)過去から未来へも記憶が伝わるという・・・危機の解決の記憶シーンでは、むしろ中国の将軍のほうが何もかも理解しているように見えたがどういうことか?・・・ブレードランナーの続編がこんな難解映画になったらそれはそれでカルト間違いなしだけど、ボーダーラインを足して二で割ったくらいにしてほしい・・・。

老眼のローガン
俺の親父はハイガン
チャールズは頭がガンガン
😙

美しい星①(ネタバレ) 

人生には良い悪いを含めて、幻想(人生の夢・思いこみ・オカルト・肩書き・イデオロギー)が必要だという話だなと。行きすぎた思いこみはマルチ商法の詐欺やバンドマンのかどわかしにあったり、妄想に取り憑かれて仕事を失ったりするが、一方で人を「いきいき」させて最後には家族を一つにもする。テーマは「寅さん」(さらには「ドン・キホーテ」)にも通じる、日常に埋没せずにあえて夢を見てバカを演じる生き方の推奨。

映画は「地球温暖化」だって人類みんなで見ている幻想かもしれないと説いている。言ってしまえば世の中はすべて幻想で出来ているわけで、それを信じるか信じないかのイデオロギーの戦いが火星人と水星人に代弁されて繰り広げられるが、その勝敗も思いこみに過ぎないと中身の無い赤いスイッチが象徴する。

美しい星②(ネタバレ) 

スイッチを押されて幻想を解除された父親の末期がんという現実が露わになると、家族同士で現実の暴露合戦となり傷つけあってしまい、いかに幻想が大切なものであるかの気づきに至る。するとTV画面のアシスタント(!)からワンチャンスが与えられ、もともと(家族で海外旅行の)夢へ自覚的に乗っかることの大切さを知っていた母親の先導によって家族は態度を変える。他人の幻想を信じるか信じないかの受動的態度から、あえてその幻想に乗っかる自覚的な態度に変わることで、家族は父親の幻想にとことん付き合うことにする。(寅さんの前向きなノリに周囲が巻き込まれていくように)

ラストシークエンス。火星人としての父親が乗った宇宙船のコンピューターが言う「任務完了、ごくろうさまでした」が、幻想の力で家族を一つにした成果へのねぎらいと分かったとき、幻想の否定面と肯定面がうわっとねじれてメビウスの輪となり、感動に襲われる。

美しい星 

いや~最高。見終わって直ぐには何のことかさっぱりわからない。だが帰り道にラストシークエンスを咀嚼すればこの映画が何についての映画なのか分かる。するとジワっと大きな感動が押し寄せてくる。これはちょっと語りたくなる映画だけど、今度ばかりはネタバレをガマンします。

映画そのものを楽しむか。映画についての議論を楽しむか(まあ脇で眺めてるだけですが)。いつだってこの二つを行ったり来たりですね。前者の時は傑作であってほしいが、後者はむしろ賛否両論なくらいがいい。いろいろジレンマがありますね。特に新作は情報が錯綜して大変だ。でも話題に乗るには観るしかないわけで、シン・ゴジラも君の名はもラ・ラ・ランドもつい見ちゃうわけです。すると案外感動しちゃうw。というわけで『美しい星』が気になってます。😅

寝てても大丈夫な映画『去年マリエンバードで』男がずっと「去年マリエンバードで会ったよね?」と女に問いかけるだけの映画😁

スプリット(ネタバレメモ) 

・スプリットは「檻の集合としての動物園」の隠喩である。人間は自ら檻に入った動物である。ヒロインは叔父のレイプのPSTDという檻に囚われていた。彼女はそこから救出される。代わりに叔父の隠喩である「熊」が檻に入っているショットが写る。檻とは「抑圧」である。

・ケビン/ビーストも自らあの動物園の地下室という檻に入っていた。母や社会から自分を守るために。多重人格はケビンを守るための防御の檻だったが、ビーストを閉じこめておく檻でもあった。そのビーストも2発の弾丸(睾丸)を受けて完全に覚醒して、真面目な残りの20人格達の「檻」を破った。この通過儀礼はヒロインと鏡像関係にある。

・檻から解放されたケビン/ビーストは「悪」になった。ではヒロインは何になったのか?
・ヒロインはケビンに髪の毛を解かれていた。そしてチラっと写った蛇の表象から連想するに彼女は「メドゥーサ」である。
・「メドゥーサ」は3姉妹の三女である。その名の語源は「女支配者、王妃、女王」である・・・

今日も『スプリット』のことを考えてる。😅

催促したみたいですんまそーん😅 貼らさせて頂きます。まだハゲ上がってないブルース・ウィリスを!😁 eigadon.net/media/wmj6_oE261uh

何がトレンドになるかは神のみぞ知ると😅

救いのない映画は「青春の殺人者」かな。

「パルプフィクション」いいっすね。刀のシーンを探したけど見つからないのでこっちを貼っておきます😄 eigadon.net/media/sp6Bdgpmxhoi

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