2017年下半期映画ベスト10

1:ベイビー・ドライバー
2:エル ELLE
3:ハイドリヒを撃て!
4:婚約者の友人
5:ノクターナル・アニマルズ
6:ダンケルク
7:猿の惑星:聖戦記
8:ローガン・ラッキー
9:ウィッチ
10:心のカルテ

11:HiGH&LOW THE MOVIE3
12:アトミック・ブロンド
13:パターソン
14:スパイダーマン ホームカミング
15:IT
16:エイリアン コヴェナント
17:ゲット・アウト
18:ミッドナイト・スペシャル
19:ジョン・ウィック チャプター2
20:ワンダーウーマン

「パターソン」よいです。ジャームッシュにしてはスカしていないのが好き。反復する毎日を希望も絶望もなく描いていて好感。良い詩を書くことに意味や価値はない。日常から詩をつかまえようとすることに意味がある。意味のありそうな無意味と犬と双子たち。ボンクラ男を描いた映画は数あれど妻がボンクラというのは新しい。でも愛すべき女。

「ベイビー・ドライバー」今年ベストの一つ。本物。あと3回は劇場で観たい。

今日は「ハイドリヒを撃て!」と「スパイダーマン ホームカミング」を観てきた。両方面白かった。やっぱり見たいものしか見えなくなっている美しい男が描かれている映画に魅入られてしまうので「ハイドリヒを撃て!」好き。ホームカミングは保護者目線で見てしまった。マイケル・キートンのオーラよ、

「ウィッチ」ネタバレあり感想 

魔女となったトマシンのラストの笑みは抑圧的な家庭、忍耐を強いる信仰からの解放をおぞましい形で描いているようには見える。しかし悪魔の目的は最初からトマシンに信仰を棄てさせ魔女とさせることだと思える。

元々悪魔(ブラック・フィリップ)がリクルートしたかったのはトマシンだけだったが、信仰心の強い彼女を最初から誘惑するのは難しく、外堀の家族の関係を破壊し、孤立させることを企んだのだろう。

タイトルか"The Witch"ではなく"The VVitch"とWの代わりにV二つを当て字で使っているのは、「悪魔と契約したのは双子だ」ということを示唆しているものに見える。悪魔は顕在していることの象徴。

抑圧された救いのない世界、家庭で悪魔が救済になっているようには見えるが、信仰の強い信者を堕落させるのが悪魔の一番の目的かつ楽しみなのだ。全てはブラック・フィリップの掌の上で仕組まれた罠である。

今月は二本目。「ウィッチ」おもしろい。邪悪なものとは何か。終わってみてタイトルフォントにニヤリ。子供の演技がすごすぎる。

私の好きなフリードキンの「BUG」のことを彷彿とさせた映画だった。尚且つダークサイド側の「ムーンライト」にも思えてくる。見方によってはこの家族は信仰、ではなく神に試されているようにも見える。

‪2017年上半期映画ベスト‬

1:T2 トレインスポッティング
2:‪ローガン
3:未来よ、こんにちは
4:20センチュリー・ウーマン
5:僕と世界の方程式
6:たかが世界の終わり
7:マグニフィセント・セブン
8:ブルー・ジェイ
9:スプリット
10:ザ・コンサルタント
11:スウィート17モンスター
12:皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
13:わたしは、ダニエル・ブレイク
14:アシュラ
15:セールスマン
16:レゴバットマン ザ・ムービー
17:この世に私の居場所なんてない
18:沈黙
19:GOTG vol.2
20:ギャンブラー

次点:オクジャ
(鑑賞本数:60くらいかそれより上)

「オクジャ」とてもよい。とてもよいのだが観終わったあと呆然としてしまい、今年ランキングのどの辺りに入れていいのかわからなくなってる。

twitterでもいってますが、Netflixで6/29配信される「オクジャ」見たら上半期ベスト出します。

今の所だけどベスト20にNetflix作品入ってる。

「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」、ヒーローものと見せかけてノワールみのある作品でとても良かった。貧しいイタリアを這いずるチンピラ、気のふれた女、羨望を浴びたいギャングというのがリアル。そしてエモい。「アンブレイカブル」へのラブレター。

「ぼくとアールと彼女のさよなら」、泣き過ぎて苦しくなった。監督のアルフォンソ・ゴメス=レホンは「glee」やってた方。次作の"The Current War"はカンバーバッチにトムホランド、マイケル・シャノン、ニコラス・ホルト、キャサリン・ウォーターストーン出演。超たのしみ。

「セールスマン」、素晴らしい(ネタバレあり感想) 

建物そのものが物語かつ人物の心象風景というメタ構造、そして演劇舞台のメタ、なおかつ建物が舞台装置となっていく展開とメタの応酬なのだが、あざとくはない。

イランを舞台とし、淫らな女を侮蔑するくせに男どもは女を辱しめることしか考えていないという矛盾を暴く。それだけでなく、あの国で復讐の不毛さを描いたことに感服した。

そしてラストシーンのメタ加減といい、オスカー外国語映画賞、カンヌ脚本賞に相応しい作品だった。

‪「セールスマン」、いやぁ面白かった!この「構造」の、この「物語」が、あの国で造られたことに感服した。今年ベスト脚本。‬

「20センチュリー・ウーマン」、そう、「何も始まっていない映画」だし「始まるまでの映画」でもないんですよね。過去を俯瞰して観ている話であり、母視点だけでなく、すべてが終わったところから語っているような感じがある。人生に意味はないのと同様に何も始まらずに終るのが人生なのかもしれない。

BATI(バティ) さんがブースト

『20センチュリー・ウーマン』何にも始まっていない映画、なのが凄く良い。傑作『ロード・オブ・ドッグタウン』と二本立てで観たい…。

BATI(バティ) さんがブースト

『20センチュリー・ウーマン』2回目。大好き。耳が幸せとはこのこと。 

当然の如くトーキング・ヘッズが来てザ・レインコーツにジャームス(!)と来て「ベイズン・ストリート・ブルース」や「イン・ア・センチメンタル・ムード」が流れてもクラクラする。ここにアステアやボウイやスーサイドまで来て、ロジャー・ニールで締める。サントラの感想みたいだけどマジで耳だけで鑑賞したくなる傑作なのよ。

画面も最高で窓からエル・ファニングが訪ねてくる夢のようなカットが何度も何度も…。『こわれゆく女』並みの気まずさあふれる夕食場面は、場をかき乱すグレタ・ガーウィグやエルよりアネット・ベニングの方があの作品のピーター・フォーク化している異様さ。

スケボーと車の並走とモーテルでの代わる代わるのダンス(ビル・コンドン版『美女と野獣』との奇跡的符号!)、そしてウィリアム・A・ウェルマンのような大空の旅立ちに涙…。

『人生はビギナーズ』の凹む印象も全てはこのためにあったのだ。ありがとうマイク・ミルズ。

‪ドゥニ・ヴィルヌーヴでずっと見ていなかった「灼熱の魂」を見ました。うん、俺はこれはいらない。‬

‪今日は家で「猿の惑星 :新世紀(ライジング)」。何と骨太でポリティカル...。戦いを呼び起こすのはいつでも保守派。それでいてロメロゾンビの延長のようにも見える。これも「LOGAN ローガン」同様にSFというか予言に感じた。‬

‪「LORGAN ローガン」‬、泣けるポイントあり過ぎるが、 

終盤のエデンに辿り着いたローガンが眠りに落ちた時、無精髭を子供達に不細工ながらも往年のウルヴァリンの髭の形に整えられところで泣ける。こんなにボロボロになっていてもあの子供達にとってはローガンはヒーローだったんだという。

‪「LORGAN ローガン」‬、 

彼の最後で静かに涙が流れるも、それは我慢できたのですが、最後の朗読で嗚咽をもらしてしまって苦しくなってしまい今もまだ少し呼吸が苦しい。

ローガンのローラへの言葉はとてうもなくヘヴィでハードなメッセージとして受け取りました。それは「希望はないけれども絶望するな」。これはハードだ。

ミュータントというマイノリティ、そして老人、国が守らなくてはならない者たちは保護を受けていない。技術だけが先鋭化していき、逆に精神、文明は退行して開拓時代のようになった世界。我々の未来を予言しているかのような物語でした。

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