『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』さいこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
『ブラッド・ファーザー』 メルギブが、いっぱい殺す、良い映画。
ジャン=フランソワ・リシェとロバート・ギャンツの画作りの無神経さは『アサルト13』時代から一向に改善されない。トレーラーハウスの襲撃場面の位置関係のいい加減さは目を覆わんばかりだ。
それでも88分を爽快に見せきってしまうのはメル・ギブソンとエリン・モリアーティの掛け合いをブラック・ユーモアで彩ったピータ・クレイグのダイアローグ。それほど多くないアクションシーンせさえ「はやく終わって二人の会話劇に戻らないかな~」と思ってしまったほどだ。
ラストの「一緒に走ろう」からの親子追走場面はこのチグハグだったアクションとドラマがしっかり噛み合って、弱すぎる+少人数の敵陣営という盛り上がりに欠ける要素がどうでもよくなる感動。
マイケル・パークス射殺場面も素晴らしい。
『MIAMI CONNECTION』
こと『テコンドー・ファイター』の予告編を見てると大抵のストレスは解消出来るはずです。おためしあれ。
https://www.youtube.com/watch?v=VpZu69OB2KM&feature=youtu.be
心霊DVD『ほんとにあった!呪いのビデオ 72』またも傑作!
「伝説の自主映画」など映像のインパクトを削ぐ因縁エピソード取材の悪癖は相変わらずだが、それでも素材の選択が素晴らしい。作中で語られる通り「木の枝が重なって顔に見えたのでは?」と思えなくもない初期『ほん呪』の味わいが最高。自主映画という体裁と作品そのものの積み重ねが合わさったある種の郷愁すら感じさせる作品だった。
「存在しない友達」は人物動作の素晴らしさに声の巧みな整音が合わさってこれまた見応えある一遍。現象そのものより被害者のリアクションに恐怖の肝があるのはホラー物の基本だが今作はそれを忠実故にトリッキーな映像が活きる。視聴者は振り返った先にいるのっぺらぼう以上に被害者の「お前、誰?」という不安に満ちた声に戦慄するのだ…。
夏の三部作の始動編と思われる『おくりもの前編』は駅で起こる人身事故場面の演出が傑作!飛び込む映像無しでエキストラの所作で見せきるあの緊迫感!ものすごく充実した活劇のエッセンスを感じて本筋と無関係に感動ww
『昼顔』風の撮り方が陳腐。『岸辺の旅』辺りからの悪影響か?
バス、蛍、ドローン撮影、すれ違いカット、指輪、といった「映画っぽいっしょ?」という西谷弘の野心と、井上由美子の振れ幅が足りなくてこじんまりとしたメロドラマ脚本の相性が最悪。
伊藤歩がなんとか異質な雰囲気を出そうと動くがサスペンスより「不貞カップルを何とか盛り上げよう頑張るおせっかいな嫁さん」みたいに見えて気の毒。正直、松葉杖状態の彼女と上戸彩の物語にしたほうがまだマシな気がする。
祭り描写のしょぼさには「ここに車突っ込ませろよ!」と叫びそうになったし、平山浩行らの上戸らが持つ罪悪感を強調する以上の役割が与えられていないキャラクター描写は不愉快。ここら辺の安直な対立描写は『県庁の星』の頃から続く西谷作品の欠点。基本的に資質が君塚良一に似てるんだよなこの人。
『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』
3クール分は出来そうな怒涛の展開に圧倒されつつも、プリリズファンの目配せやプリズムショーの過去作の反復描写に食傷気味。
反復は『レインボーライブ』以前のシリーズからの積み重ねというう意味でも決して間違った表現とは思えないし感慨深くもあるのだが、Over The Rainbowの物語の終止符が「王座君臨」という微妙に守りに入った結末の印象も手伝って酷く保守的に思えて…。
大和アレクサンダー、タイガ、カヅキが織り成す破壊と再生のステージ対決は本作のハイライトだが、これとて劇中で二回もステージ破壊を披露した『SING/シング』の大胆さを目にした後だと霞む。
これで上の世代が多少すっきりした(そうか?)ので一条シンくんたちの、新の意味での新世代の物語を見たい。
シネフィル