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熊井啓監督『日本列島』
戦後の日本とアメリカのグレイ・ゾーンを掘り下げた社会派作品。下山事件や松川事件も登場する。
映画的には、芦川いづみの影のある美しさが最大の見どころか。

『デュエリスト』リドリー・スコット監督の長編デビュー作で、日本の侍と同じく名誉のため決闘に生きる面倒臭い人達の話。
20年間近い因縁というか腐れ縁で繋がれた二人を、キース・キャラダインとハーヴェイ・カイテルが好演。無名の役者達だったら、最後まで観るのはちょっと辛い作品だった。

『80日間世界一周』酒場でラグタイム・ピアノを弾いている男が振り向いたらシナトラだったという1シーンは好きだけど、他は金持ちの世界漫遊記。シャーリー・マクレーンを殆ど立たせているだけなんて勿体無い。

D・クローネンバーグ監督『ザ・ブルード』序盤は普通に地味だなと思っていたが、最初のモンスターが出てきた辺りからいつもの雰囲気になり、ラストの10分間は圧巻!なホラー作品の大傑作。
残酷というよりは、人が見て嫌がるグロ映像はデヴィッド・リンチ監督初期作品と並ぶエグさ!

テレ東とネトフリ合作のドラマだけど『100万円の女たち』実に面白い!日本スタッフもやればできるじゃないの。ぜひ映画化して欲しいところ。

『左きゝの拳銃』アーサー・ペンの初監督作品でビリー・ザ・キッドもの。当時の他の娯楽西部劇とは違うリアルな演出が楽しめる。
ただし役者のキャリア不足もあるのか、主演のポール・ニューマンがどうもパッとしない。この手のシリアスな役はキャラに似合わない感じがする。

『地獄』(1960)
怪談映画の巨匠、中川信夫監督のカルト作品。中盤からの田舎の養老院の異様な雰囲気が強烈。
メインの地獄編は、悪人でもない人達も登場する事からドラッグによる幻覚状態みたい。

『フェイシズ』犯罪被害者と刑事が恋仲になってという、使い古されたパターンなので退屈だった。
少しスリムになった懐かしのマリアンヌ・フェイスフルが、精神科医の役で出演。

2011年に広島テレビが製作した実写版『この世界の片隅に』視聴。アニメ映画ではカットされた白木リンのエピソードがあったのはいいが、すずの妹が原爆症で苦しむ重要エピソードは無しというか、空襲で実家の家族は全員死亡とされていた。意地悪な義理の姉役の方が似合いそうな北川景子が、すず役というのはやはり違和感しかない。

『フィラデルフィア物語』舞台劇の映画化で、主演のキャサリン・ヘプバーンはブロードウェイで同じ役を一年も演じていたらしい。
お話はアメリカ上流階級の品のる緩いラブコメで、映画的な面白さは殆ど無く退屈だった。

1960年版『濹東綺譚』鑑賞。
1992年のATG版が原作に忠実な傑作だっただけに、こちらは映画的な余計な演出が加えられて残念感が残った。
作者永井荷風自身がモデルの主人公の小説家が妻子ある教師にされて、良くある浮気話になったのが一番の欠点。

『悪魔のいけにえ』2013年版を鑑賞。トビー・フーパー監督作のリメイクではなく、一作目直後の話から約20年後へと話が飛ぶ。
何とレザーフェイス一家は街の暴徒に焼き殺され、デニス・ホッパーが息子の復讐をする続編は無かった事にされている。そんな事もあり、人体切り刻みシーンは迫力があったけど不満が残った。

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西部劇お約束の酒場の乱闘があるか無いかで、エンタメかリアルか判断できるので分かりやすい。

NHK BSで『レッド・ムーン』1968年製作という事もあってか、娯楽作品ではなくサスペンス色の濃いリアル西部劇の隠れた佳作。なかなか姿を見せない殺し屋インディアンに、台詞を最小限に控えた演出でホラーにも通じる恐怖感がある。

突然『許されざる者』祭りやっているけど何故?

神代辰巳監督版『地獄』鑑賞。
現世の部分が4分の3、特撮による地獄の部分が残り4分の1という構成。現世パートがあまりにもドロドロした世界なので、本来のメインである地獄パートの印象が薄くなってしまった。
当時21歳位の原田美枝子がとにかく美しく、岸田今日子との対決場面では鬼気迫る熱演で、この天才的な女優が全てといっていい傑作である。

クローネンバーグ監督『ヴィデオドローム』久々の再鑑賞。中盤までは日本の『リング』みたいな呪いのビデオ・ホラー風味で面白かったが、メガネ屋が出てきた辺りから支離滅裂な話になってワケ分からず終了という感じ。今なら動画ファイルを入れたUSBフラッシュメモリーをお腹に差すのだろうけど、それじゃあグロくなくてお笑いになってしまうなw

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