ショーシャンクの空に
午前十時の映画祭で鑑賞:心が洗われるような映画体験は久々。人生の閉鎖空間に閉じ込められ長い長い苦しみの末に、自由の世界へ脱出する迄の長い年月を掛けて語られる物語は、いつまでも普遍のある物として愛される。長い長い苦闘を戦い抜く不屈の精神にいつだって感銘する。雷雨の轟音と共に怒りを込めて石を振り下ろし、下水パイプに亀裂を入れ、汚水が流れる暗い穴に身を投じる。全身を汚水に浸しながら這っていき、穴から這い出た彼は下水パイプから新たに生まれ変わる。汚れきった服を脱ぎ、全身の穢れを雨で洗い流し、誠の自由を得る。長い年月を掛けて贖罪という概念を誠に理解したモーガン・フリーマンを、青々とした広々とした雄大で自由な大海が迎え入れ、ティム・ロビンスと再会する。モーガン・フリーマンっていい名前だよね、フリーマン。
#フリー・ファイヤー
把握し辛い前半の銃撃戦よりも、明確に一対一の対立構図を作り出してくれた後半の方に見所が多い。シャールト・コプリーとマイケル・スマイリーの、這いつくばりながら階段の上下での攻防は滑稽でもあり、争点である電話に向かうという物語上で一本線が引いてあって、対決が過熱すればする程に燃え上がる。後半のシャールト・コプリーの演技は「第9地区」のエビ星人の如くで、これまた滑稽。彼は映画の中で、パワードスーツによく着替えるが今回もまたやってくれた!!
#フリー・ファイヤー
閉鎖された工場内の広々とした空間で、相手に狙いを定めないで雑に銃をぶっ放し続けるもんだから、全員なかなか急所に当たらず死なないまま這いつくばりながら、全編ギャーギャー喚き騒ぐという、滑稽なコメディのアイディアは良かった。問題なのはアイディアを映像にして、面白く仕上げる技量が足りていない点。滑稽なコメディとして仕上げるべき所なのに、滑稽さがなかなか浮き彫りにならない。滑稽な銃撃戦を滑稽に見せきれてないのが致命的。全編のカメラワーク・映像編集が、人物同士の立ち位置を観客の頭に刷り込まないような作り。まず滑稽さより彼等が何処で撃ち合っているのか、位置関係が把握出来ないむず痒さが続く。然し、この把握し辛さが意図的な演出として汲み取れなくない。顕著なのが狙撃者の存在。誰に雇われているか分からない謎の狙撃者の乱入で、混迷した人物たちの視点を映像に反映すると、観客には全体を把握出来ない演出になったという事。ただ、この汲み取り方が不本意なのは、前述した通りに“むず痒い”。相手の位置・素性が把握出来ないという映像が、主題に絡むなら言いが、そういった気の利いた物語でもない。イマイチ。
生涯ベストってあんまり考えられないので、以前Twitterに投稿したコレで。
#観た映画も人間性に影響するかもしれないのであなた人生のベスト10を教えて
・ロッキー
・新世紀エヴァンゲリオン劇場版Air/まごころを、君に
・クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
・ロード・オブ・ザ・リング三部作
・宇宙戦争(2005)
・インビクタス(宇多丸評付き)
・冷たい熱帯魚
・パシフィック・リム
・キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
・ザ・ウォーク
#無限の住人 戸田恵梨香の生足で、ごはんがススムくん。