ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
実はヨンドゥ周りのエピソードが好きじゃない。主題の父性を巡る物語作りには賛同するんだけど、彼の擬似的な父性が砕かれる契機にもなるラヴェジャーズ内乱からのノリノリ皆殺しの後にある、スタローン率いる旧友たちに引っ掛かりを感じた。元仲間のテイザーフェイス達をノリノリで皆殺しにするのが頂けなかった。事前に懇意のある仲間を殺して、後に残ったこいつ等は皆殺しにしてもオーケーという状況作りは分かる。殺してイイ相手でも、ラヴェジャーズという子殺しに違和感。スタローンがヨンドゥの旧友として登場し花を持たせる行為をするが、事前に内乱を起こした仲間をノリノリで皆殺しにした後だと、余計に花を持たせる行為が白々しく思えた。ヨンドゥは代償行為としてピーターを救うし、父性の回復を行うとしてもだ。
余談かもしれないが、キングスマンを嫌っている人が居て。頭が花火で弾けるシーンを指して、こいつ等なら死んでもオーケーでポップに殺しちゃえばいい、というのが気に入らない。という意見があって、俺はGOTG2でヨンドゥが、元仲間をノリノリで皆殺しにした行為の違和感と一致したのだ。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
ドクター・ストレンジの時にちょこちょこコメディ要素があって余計。という様な意見を結構見かけて、例えばストレンジが覚悟を決めてマントを羽織り決戦へ!という時に、マントの襟が動いて顔を撫でてきて笑わせるような、重要な時にギャグを放ってくるセンスを揶揄するという物で、俺もソコは余計だと思う。GOTG2も、ドクター・ストレンジのように重要な場面において、余計なギャグを放り込むセンスの映画で、予告にもあるチームが揃って決め画!という時にマンティスの頭に瓦礫が当たるとか。ストレンジのギャグを余計だという批判が結構見受けられるのに、GOTG2は受け入れられているは何故か。余計なギャグの量ならば、GOTG2も目立つし、満遍なくギャグを放り込む事で、一つの場面の尺が微妙に長くなり、全体の尺を長くする原因にも。ドクター・ストレンジの、マントの襟が頬っぺたを撫でる余計なギャグを満遍なく散りばめているのが、GOTG2だった。ドラックスのマンティスに対する執拗な容姿いじりや、エンドロールのオマケ映像の連続は、襟で何度も撫でられるような気分にさせられた。
@hamari 感想は千差万別、楽しみですね〜。
ガーディアンズ・オブギャラクシー:リミックス
どうも前作を踏襲し過ぎで、反復描写のつるべ打ちは確かに続編としての強度は高いと言えるけど、これがくどい。前作の人気をあやかるのは当然かもしれないが、何故か踏襲していない部分があって、そこに違和感がある。前作で盛り上がった幾つかの場面の一つで、ノバ軍という別勢力の大軍が自軍に加わって共同戦線を張るところ。今作でも別勢力として金ぴか星人が全編に渡って登場するが、何故彼らが味方になる展開を、敵の敵は味方という王道を走らなかったのか。だって銀河の危機なんですよね、皆死んじゃうっていう危機でしょ。非常にイイところで金ぴか星人が乱入するじゃないですか。アライグマが奪った電池を返してやって、和解からの共同戦線に持ち込めないんですか、駄目なんですか。因みに金ぴか星人が味方につかない理由が、エンドロールのオマケ映像で分かるんだけど、そういう事かよ。はいはい続編続編
ヨンドゥがピーターを救う為に宇宙空間で死んでしまう場面と、前作ガモーラが宇宙空間に放り出されて死にそうになる場面、この踏襲・反復描写の仕方は良かったです。
ピーターのマスクってヨンドゥ製かな?
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
マンティスの容姿には長い触覚が二本あって、気持ち悪いと言われるとどうしたもんか。他の人種には無い物だから偏見があってもしょうがないのか?ただ、触覚に関してドラックスは嫌ってる訳じゃない。後、黒目が大きいくらいで、体型とかは普通の人型だよ?二人は打ち解け合ってるから、容姿を幾らでもネタにしても良いというのだろうか。だったら、彼女は彼の全身の刺青をネタにしてやればいいけど、無い訳で。ただ分かるよ、アイツ善い奴で身体を張って彼女を持ち上げて助けたりしているから。ドラックスはコメディリリーフとして良いかもしれないが、そもそもコメディ要素が殆ど面白くないのも問題あった。全体に言えるのだが、コメデイ要素の殆どが台詞で、状況や画で表さない。台詞だけが一人歩きして、役者のおどけた顔が強調される。文末にユーモアを放り込んでいく作風だと、あと顕著なのはエンドロールだ。何回もエンドロール途中でオマケ映像を放り込む。映画をさっさと畳んで欲しいところで、とにかくしつこい。尺がドンドン長くなり、ネタを押し込み過ぎで食傷気味。