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しゃれにならないくらいキャンセルの嵐。一気にうん十万の売上がふっとぶ。時間だけはできる。
当地の映画館は空いてるので、まだ行こうかなという気になるが、東京だとやっぱり行かないかな。いや、こっちでも出かけないに越したことはないかな。

ミッドサマー 

不気味なBGMで不吉感を撒き散らし、きれいな野原と花いっぱいの絵面とミスマッチなのがなかなかよい。

けっこうていねいに「こうなるよ」という予告があって、まさか、と思っていると、自分が想像していたより、もっとぞっとする絵が出てくるのよね。

「外から血を入れる」とか「肉のパイ」とか「女王が祝福する」とかさー。でも、生きたまま焼き殺されるのは女王のほうかと思ったら、それは違った。いや、あの後そうなるのかな?

リクルーター役の友達の「自分はとってもいいことしてるんだ」みたいな表情が最高に気持ち悪かった。(褒めてます)

ミッドサマー、もう劇場で見るのは無理かなと悲観していたら、出張がキャンセルになり、時間できました。来週のレディースデイに見よう。
キャンセルの理由はコロナウイルス。これから仕事減りそう・・・

1917 

これはすばらしい。

全編ワンカット、と宣伝していて、最初はそれを意識して見ていたが、そのうち話に没入して忘れてしまった。
カメラがぐるぐる回り込むので、「あー、そうだった」と思い出す程度。

別に宣伝のために長回ししたわけではなく、臨場感や、息詰まる感じを高めるのに実に効果的。

計算しつくされているのがよくわかる。

全体に彩度が抑えられていて、画面が茶色・黒・グレーで塗りつぶされている。かなりうんざりするのだが、夜のシーンを見たら、これも計算だろうなぁと思った。

廃墟となった街が、照明弾の中で浮かび上がる。そして炎に照らし出される建物とその影。禍々しく美しかった。

そして、女性の手の感触、赤ちゃんの柔らかい声と体、森の中で響く歌声等、後半、いろいろな官能に働きかけてくる演出も見事。とくに桜の花のエピソードと、川を流れる桜の花びらの響き合いがよかった。

完成度にはうなったが、好きかというと、戦争映画はやっぱりいまいちだ。これは完全に個人的な好みだけどね。

完璧な他人 

昨年12月に劇場で見ていたのに、どこにも感想を書かずに忘れていた。

まあ、悪くないです。芸達者揃いだし。

しかし、脚本の肝の部分が「そんなことするやついるわけない」と思ってしまうので、なかなか乗り切れず、結局ひっくり返ったらそのとおりだった、という尻すぼみ感。

そして、最大の難点は、イ・ソジンが、頭が悪くて調子のいい役ということ。このメンバーの中で、いちばん賢そうでまじめそうにに見えるのがイ・ソジンなのに、このキャスティングはないんじゃないか? 演技や演出ではカバーできないくらいのミスキャストでした。

エンドレス 繰り返される悪夢 

amazon.co.jp/gp/video/detail/B

いやー、これはよくできてるわ。
すごい緊迫感で90分間目が話せない。
それにしても、反復地獄、きつい。

原題は「一日」。
韓国語で「ハル」。
登場人物の名前にもなっています。
邦題は説明調すぎてださいけど、ぶちこわしというほどではないかな。

神機箭(シンギジョン) 

Amazon ビデオのウォッチリストにずいぶん溜まっているので、古いのから見るかーという理由で見たのがこれ。日本ではDVD発売されてないそうだ。

2008年の作品だから、古臭いのはしかたないかな、と思ったが、2008年といえば、Good, bad, weird ですわよ。それに比べると、うーん、ちょっとね、という感じ。

歴史アクション大作ということで、戦闘シーンの迫力などはなかなかだが、全体にすべて定石どおりで、たいくつ。

しかし、こんなすごい兵器が実用化されてたら、中原に覇を唱えて一大帝国を築いていたかもね。歴史的にそうなっていないので、内容としてはSFと言ってもいいかも。

『王様の事件手帖』 

邦題は直訳。
パラサイトで話題のイ・ソンギュン主演。
この人、めっちゃいい声なのだが、なんだか妙に聞き取りにくかったのはなぜかしらん。
ふつうに楽しいが、これといってあとに残らない。
可もなく不可もなし。

『朝鮮魔術師』
主役のふたりがあまりにも美しくて、見ていて楽しい。
しかし、最近なに見てもヨム・ヘランが出てきて、登場すると笑っちゃう。脇にこの人がいると、締まるよね。

風水師 王の運命を決めた男 

チョ・スンウとチソンを使っておいて、実にもったいない。ペク・ユンシクの風格はさすがだが、その息子役のキム・ソンギュンは、粗暴であんまり頭がよくないお坊ちゃまの役で、もうひとつ凄みに欠けたのも惜しい。
あと、ムン・チェウォン。ぜんぜん色気がなくて、妓坊の主に見えない。

チソンが風水師役で出たドラマがあったが、あれは高麗時代の話だったのよね。もっと昔にもっていって、もっとファンタジックにしちゃえばよかったのにねぇ。

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風水師 王の運命を決めた男 

まったくファンタジーじゃなくて、よくある権力争いの映画。
ただ、「明堂(ミョンダン。特別なよい運命をもたらす土地)に自分の父祖を埋葬したら富貴を極めることができる」という世迷い言が真実である世界、という前提。

ふつう、その御利益は子々孫々じゃないかと思うのだが、「二代の天子を出す」という、なんか中途半端なもので、大院君が出てくるので、あー、彼が最終的にこの土地を手に入れるのね、というのは最初から見えている。

これねー、舞台が1860年代じゃなければ、まあまあおもしろかったかもしれない。欧米列強がアジアに迫ってきて、従来の華夷秩序の枠組みがゆらいでいる、まさに世界史の転換点で、権力者たちが迷信にとらわれて右往左往するわけよ。馬鹿じゃないの? そういうことだから国が滅びるんだろ、という感想しかない。

権力争いも、正当な王位継承者対奸臣という価値観に、主人公が自分の私怨を重ねるというありがちなもので、つまらん。李成桂だって高麗から見れば、王権を簒奪した奸臣だっつーの。

監督は『わたしの恋』の人なのね。これも好きな映画。

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『無垢なる証人』
原題は『証人』
悪くない邦題です。

これは佳作ですよ~。
おすすめですよ~。

まあ、配役見るとだいたい役どころがわかっちゃうという問題はあるんだけど、これはしょうがない。

それとチョン・ウソン!
やっぱ悪いやつより善良な人のほうが似合うけど、背高すぎ、足長すぎ、二枚目すぎw

逆謀-反乱の時代 

主人公の特異な行動様式というのは、めちゃくちゃ気が強く、思いこんだら命がけ、別の言い方をするとアホなのだが、いまの王に命を捧げている。「なんでここまで?」という疑問は劇中でも登場人物の口から語られるのだが、答えはない。

主演のチョン・ヘインは文句なしにかっこいい。やさしくおっとりした顔立ちなのだが、この乱暴者の主人公を見事に演じている。彼のファンであれば、必見。

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逆謀-反乱の時代 

Amazon Prime Video で。

恒例タイトルの話だが、これは原題そのまんま。「逆謀」というのは「ヨンモ」と読み、韓国語で謀反のことだが、日本語ではふつう使わないよね。しかし漢字なので意味がわかるし、なんとなく意味ありげに見える。いいじゃん、これで。

さて、映画の中身だが、主人公が超人的に強く、切られてもなかなか死なずに動き回り、そのアクションが見どころ。しかし、薄暗い中で黒っぽい服装をした同士の戦いなので、小さな画面ではなにがなんやらわからない。

それと、話が演劇的にセリフで説明されて進み、カットバックなどで人物像の説明とかはまったくないので、「なんでこうなってるの?」という観客の疑問は置き去りにされ、話がどんどん進む。

109分という比較的短い映画だし、ある一夜が時系列で描かれているので、この演出はわざとだよね。ここはもう、好みとしか言いようがない。でも、ほかの人物はともかく、主人公だけは、この特異な行動様式の説明はちっとほしかった。
(つづく)

おもしろいか? いい映画か? というと、どっちも違うんだけど、じゃあ見る価値ないかと言われると、それもちょっと違うような気がする。
なにをどうしたらこういう映画ができあがるのか、という興味は満たせますよw
シネコンのいちばん大きいスクリーンだったけど、お客は20人くらいでしたww

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Cats 見た!
めっちゃ閉塞感。
長いし眠い。
ネズミがキモい。

キャッツ、別に劇場で見るほどじゃないかなーと思ったんだけど、あまりに評判が悪いので、かえって怖いものみたさで見たくなってきたw

ことし、劇場3作めかと思ったら、4作目だった。「ダウントン・アビー」見たけど、なんか印象薄くて忘れてたわw まあ、パラサイトとジョジョ・ラビットにはさまれたんじゃ、勝てるものはない。

@mame8 わたしもベスト1か? と思ったんですが、まだ1月だし劇場3作目だし、とちょっと控えめにして3位くらい、という話です。ほとんどいっしょですね(笑)

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