『壬生義士伝』の感想です。 (1/2) 

うーん・・・物語的には良い題材ですけど・・・映画の方は微妙。なんか、雰囲気的にこれと似た映画あったなぁ・・・そうそう、永遠の0みたいな感じ?あの映画のダメな点が、そのままこの映画にも当てはまると思った。

色々と詰め込みすぎ、という一言に集約される。何も印象に残らない。薄い。殺陣も映像も、特別凄いわけではない。作り手の熱意が全く伝わってこない。作り手の皆さん。あなた方は観客に何を観せたいの?観客にどんな体験をして欲しいの?全くわかりませんでした。

吉村貫一郎の見せ方が下手すぎ。なんとなーく、良い人、家族が大事、イクメン、お殿様に忠誠を尽くす、故郷が好きらしい。そう。どこにでもいるような感じの普通の人。
こういう普通の人を、いかにして魅力的な人物にするか?が作り手の手腕の見せ所なのに、、、なんの工夫もなく、本当に単に普通の人でしかない。

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『壬生義士伝』の感想です。 (2/2) 

でもまぁ、これが日本人的なんだよね。結局のところ、作り手には主張も何も無いのだろう。なんとなーく、撮っているだけなんだよね。

あと、ギャグがなさ過ぎる。全くないと言っても過言ではない。笑えない。吉村貫一郎のキャラ設定から言って、もっとギャグ入れるべきだし、彼を普通の人間として撮っているなら、なおさら笑い演出するべきでしょ。

アクションシーンにケチをつけるのは、予算の関係上できないことも多いので、そこを責めるのはかわいそうだから、責めない。
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『壬生義士伝』の感想です。 (2/2) 

@tacchan 先日ひさしぶりに邦画を見たのですが、別にきちんと作ってあるんだけど、なんか薄ーいよね、という感想で、tacdhan さんの感じたことと近いように思います。ふだん韓国映画を多く見ていると、その熱量の差はなんだろう、と思いますね。それと、韓国映画だとすごいシリアスなテーマでも、くすっと笑えるシーンが皆無というのは、あんまりないような・・・

『壬生義士伝』の感想です。 (2/2) 

@yhlee うーん・・・「僕の想像」でしかありませんが・・・

日本の映画業界が「構造的に、人材の新陳代謝がうまくできない状態」に陥ってるんじゃないだろうか・・・。結果として、良い人材(熱ーい気持ちを持った、映画監督やスタッフ)が入ってこない。或いは、入ろうと思えない(映画業界に魅力がない)。
日本は伝統的に、組織の新陳代謝が下手な国ですからね・・・。(日本の大企業とか政治家が良い例です。新陳代謝できなさすぎて、見るに絶えない惨状・・・すみません。話がそれました。)

> くすっと笑えるシーンが皆無

yhleeさんだったら笑えるかも。僕はかなりヒネくれた人間なので・・・笑。
というのも、ギャグシーンっぽい演出はあるんです。しかし・・・(1)ギャグが滑ってるだけなのか?(2)そもそもギャグシーンではないのか・・・
よくわかりませんでしたが、笑えない・・・。

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『壬生義士伝』の感想です。 (2/2) 

@tacchan 人材の話は実際そうだと思いますよ。韓国は大学に映画学部があって、そこから若い人材が出てくるようです。監督30代がごろごろいますよね。あと、スクリーンクォーター制があるので、ハリウッド映画に興行でも対抗できてるのが大きいでしょう。そもそも、国民が映画大好きですしね。いちばん大きな違いがそこかも(^^;

『壬生義士伝』の感想です。 (2/2) 

@yhlee スクリーンクォーター制というのは知りませんでした・・・。日本もやれば良いのに。

日本も一応、映画学校はあるんですけどね。そして邦画の興行成績も良いから、国民も映画好きっぽい。でもなぜか僕好みの映画ではない。新海誠の映画とか大ヒットしてますが、僕的にああいうのは苦手笑。僕自身が今の日本の「空気」に溶け込めていないだけなのかもしれません。でもこの「空気」の発生源は、もっと根深いと思っています。

僕の浅はかな知識によれば、この今の日本の空気が作られたのは、どうも80年代にあるということです。

今の日本人の価値観は「自分自身だけの身体に関する生理的な快楽」以外にない。自分自身を不快にさせるものは「存在しない」ことにする。それが全開に発揮されたのが80年代であり、80年代の記憶がずっと続いている。これが今の日本だと思いますね(日本だけでなく世界的にそうなのかもしれませんが・・・)。

かつての日本には「自分自身の身体の快楽」を超越した地縁的な価値観(いわゆる村社会)が存在していました。しかしその価値観が徹底的に破壊されたのが80年代。

『壬生義士伝』の感想です。 (2/2) 

@yhlee せっかく絡んできてくれたのに、愚痴ってしまいすみません。

yhleeさんにコメントいただいて、正気に戻れました笑。僕が今一番観たい韓国の映画は「工作 黒金星と呼ばれた男」です。明日にでも観にいこうかと・・・。

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