スパイダーバースもやっと部分
そーれーだー。人の感想をみて腑に落ちた。
古臭いんだあの家族。あまり裕福ではない家で、男らしくて正義感があってちょっと不器用な父親と美しくて優しい理解ある母親に愛され期待される長男。古めの洋画に出てくる黒人の男の子って感じ。5~6歳くらいの幼い妹がいたら完璧だった。
ピーターやグウェンとのやり取りがあっさりスタイリッシュな今時のフィクションって感じだったせいで、余計に父親との和解シーン(ドア越しに語りかけるとことか)が古臭く感じたんだ。あと、最近流行りのバンバン自己主張する系強強マダムが好きな私としては母親の扱いが完全に父親の添え物状態でイラっとしちゃって余計に父親へのヘイトが貯まってた可能性もある。
『スパイダーマン スパイダーバース』の感想です。
吹替版で。
当地では吹替しかやっていなかったので選択肢はなかったのだが、念の為、素人同然の声優は出ていないことを確認してからでかけた。
ストーリーは王道の青春もので、まあ予想通りに粛々と進行していく感じ。
そもそも、スパイダーマンというキャラクター自体が、主人公を若く設定してあるので、むかしのアニメと違って青春ものになってるしね。
とにかく、画面が美しく、動きの疾走感も非の打ち所がない。
唯一不満を言うとすれば、主人公の母親がまるで小娘みたいなルックスで、やたらと若く美しい母親という映画やドラマの慣例を踏襲していて、古臭い。
映画(主にMARVEL)の父子関係
私個人が思春期の反抗じみた嫌悪感を未だ父に抱いている上にマーベル映画ばっかり見てるので、よく描かれる愛すべき尊敬すべき父親というのをどうしても斜に構えて見てしまう。
ボヘミアンラプソディは宗教が絡むのでちょっと置いとくとして、バンブルビーは最後までパパ大好きファザコン娘ちゃんだし
マイティ・ソーのオーディンは言わずもがな。やったことの是非はともかく心情的にはロキに同情する。
ヨンドゥも、まぁ野郎ばっかな上に賊だしクイルが万年思春期だから仕方ないっちゃ仕方ないけど基本恐怖政治みたいなとこあるし
スパイダーバースもクライマックスの父親の台詞は無くても良かったんじゃないかなぁなんて思ってしまう。
……つらつら書いてたら何言いたいか忘れてた。
バンブルビー
バンブルビーの可愛さだけで全ては覆えない。
まずメモの扱いがすごい気に食わない。チャーリーに都合よく利用されて、ほっぺにチューで全部チャラ?銃だって自分で取れたよね?ちょっとした恋愛要素入れるためだけにいるだけで、いなくても話は進んだよね?カーチェイスのラストもあそこまで回数重ねる必要ないでしょう。
あとなんで最後潜った。何するつもりだった。むしろどうやって這い上がってきた。あと残る必要もあんまりなかったのでは?和解して「よし、行こう」で良かったのでは?ストーリーとして一緒に行かせられないのだとしても理由があまりにも弱い。
とりあえず私はマイケル・ベイとは気が合わないんだろうな。二度とみないわ。
これを皮切りに他の映画館もゾクゾク値上げ、なんてことにならないといいけど…
https://eiga.com/news/20190318/13/
キャプテン・マーベル
最高に格好いい超クールな女達をありがとう!私達は怒っていい!全力で!持っているもの全てで!力を持ってる奴の言う「正々堂々」なんて真に受けなくていい!押さえつけてくる連中に証明なんてしなくていい!武器も力も小手先も全部使っていい!あなたはそのままで超クールなんだから自分を抑圧する必要なんかない!自分の感情に嘘をつかなくていい!という最高に気持ちいいエンパワメントでしたありがとう。
今のアメリカを象徴するような映画だった。難民とか女性差別とか私が気づけなかった諸々とか。事実が判明した瞬間に鳥肌がたった。完全にジュード・ロウは最後まで味方だって信じてた。きっと彼は最後まで良き上官であるんだと思い込んでた。ロナンって最初はまともだったのかしらなんて思ってた。そして「ごめんなさい」「戦争とはそういうもの」のやり取りがとても優しくてとても悲しい。完全に非差別者(黒人・女性・移民)が差別者(白人・男・エリート)に報復する物語。潔いほど「白人は悪」。すっごく分かりやすい。私でも分かるくらい分かりやすい。すごい映画だった。
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