『ファイト・クラブ』
私はちょうどこの頃が20歳くらいだったのだけど、めっちゃこの、絶望を己の心に刻みつつ、汚物にまみれたものをかっこいいと思いつつ、暴力的で理性をちょっとどこかへ置いておけるもので思考を麻痺させつつ日々をこなす、そういう感覚を思い出す。当時は映画も私にとっては現実逃避の役割が大きかったし、こうして考えることなどしていなかったから、もしかしたら観たことあったのかな…いや無いと思うんだけどな
2024年に観た映画の振り返りを本アカウントのほうでやってしまったので紐付け
https://fedibird.com/@nanaya/113772984188220521
『動物界』
でもなあ、私がマイノリティ当事者であったとしたら(ある意味ではそうと言えなくもないが)、自分のあり方はこんな風に「成る」ものではないと思うし、なんかここまではまらなかったかもしれない
『動物界』
私はやっぱり大事な人とは一緒にいたいのだけど、そこを完全に否定され、そしてそれはそうなので、そうか……そうだよね……理性では分かっていたはずなんだけどな……という感情で泣いている気がする。最近見た『Summer of 85』のダヴィドも、好きだとてずっと一緒にいたいわけではないという人だった
Chime
・俳優さんの話し方が舞台みたいだと思った、想像してみるとそれぞれのシーンは舞台で再現できそうな感じもした。だからといって舞台のほうが良いと思うわけではない
・霊的なものがいる表現があるおかげで、「結局人が怖い」とかそういう解釈に終わることなく助かる。人が怖いことは知っている
・どこかのシーンで謎に斜めの方にずれていくカメラワークが気持ち悪く怖かった
・横顔アップも意味が分からんし近すぎて怖かった
・妻の空き缶ガラガラもやばかったし、捨てに行くタイミングもボロボロこぼれてるのも気になりすぎ
・アスファルトに残っていたのはタイヤ跡なのか。勝手に死体を引きずった跡で、料理家にしか見えていないのかと妄想してた
・自分のことを話しすぎて一流レストランのシェフへの道が絶たれるのは、脳をやられたとかではなく元々あの人の問題だったのではという懸念があってつらい
・息子に20万貸さない理由がちゃんとしてたのも嫌だ
普通こうなるだろうという予測を逐一裏切っていくのが効果的なのだろうけど、その裏切り方がどれも意味不明で、どこにも答えが無いからこうしてグルグル思い出しては不安になるのだろう。
Chime
ホラー映画ではいつも恐怖の本体がはっきり見えると萎えるので、これは本当に良かった。本当に良かったといいながらも恐怖にぶちのめされている。45分とのことでまだ助かった。しかし「CLIMAX」の時もそうだったように、映画が終わっても「うそだろ助けてくれ」みたいになる作品が好きだ。好きだっていうか惹かれる。帰ってすぐ冷凍してた鶏つくねを焼いてかぼちゃの味噌汁を作って食べた。美味しかったけど心は休まらない。いろいろな方の感想を読んでは救われている…
Netflix「極悪女王」を観ているところ(いま3話まで)。ドラマのこともこっちに書いても良いのかもしれないが、あっちに書いています。
↓あっち
https://fedibird.com/@nanaya/113220064291795224