映画でなくてドラマですけど、きょうから『片想い』が始まるんですね。あれは性別変更をテーマにしつつもミステリとしてきちんと作ってるから私は悪くない印象を持ってます。
それにしても映画でもドラマでも、性別を変える話とかはあれこれ出回るようになってるけど、そろそろそれ自体をテーマにするのではなく、性別違和による危機とか移行の大変さとかはひと段落ついたあとの、「そこから先」を描く作品が出てほしいです。元男性のひとが女性として暮らし出してからはじめて経験する恋愛とか、元女性のひとが男性としてボクサーとしての道を歩みだすとか、とにかく「そこから先」の人生を見せてほしいんですよねー。性別を正すのはあくまでゴールではなくスタートでしかないわけですし(それまでスタートすることさえできない苦しみは極めて大きいとはいえ)。そんな映画ないものかなー。