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さよなら、僕のマンハッタン 

filmarks.com/movies/74243/revi
青春恋愛ものかと思ったら、いびつな家族がどろどろとした事件を乗り越えてきちんとした形を取り戻すみたいな話なんですね。音楽も重苦しいものが多く、ちょっと思っていた雰囲気と違いました。出てくるひとたちはみんな素敵だし、ジョアンナさんは、あんな風になれるものならなりたいものです。

ラブレス 

filmarks.com/movies/74109/revi

仕事帰りに見に行って、あまりのラブレスっぷりに慄きながら帰ってきました。それにしても映像がかっこいいですね。マンション捜索シーンだったかな、外から建物の窓と階段とを暗めの画面でとって、窓の明かりがくっきり輝いているところ、あの映像が好きでした。そういう演出なのか、なんだか全体的に音が大きくてちょっと耳が痛くなりました。

月経中の男性用の下着が最近はあるらしいとたまたま知って、『アバウトレイ』のレイくんに教えてあげたい(知っているかもだけど)と思ったりしました。

BPM 

filmarks.com/movies/74103/revi
私はこういう攻撃的な活動団体が好きではないし、その気持ちは映画を見てもまるで変わらない(むしろターゲット側への同情を強めた)のですが、でもそういうことではないんだろうなと感じました。別に効率よく社会を変えていきたいとか、理解してほしいとか、そういうことではなくって、やり場のない感情の行き着く先がこの爆発なんだろうなと。ラストのダンスがかっこよかったです。

リズと青い鳥 

面白かったけど、私は男女ともに出てきてる絵が好きだから、女の子ばかりの画面がメインだとちょっと薄味に感じてしまうわ。

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リズと青い鳥 

大好きな山田監督! 監督のトークは上映前だったこともありあんまり突っ込んだ内容ではありませんでしたが、映画は面白かったです。とにかく音がいい。上履きを置く音がうつろな空間に反響した瞬間に、もう「ああ、とても音のいい映画だなー」となりました。被写体深度の極めて浅い画面が多い現実パートと、すべての輪郭がはっきりとしてアニメアニメしている童話パートの対照が楽しかったです。

山田監督のトーク付き上映ってたまこラブストーリーと聲の形でも行ったことがあって、そのときはけっこう若い客層で女性率も高い、というか半分くらい? だったからそういうものかと思ってたら、ほぼ男性ばかりでしかも年齢がわりと高くてちょっとびっくりしました。

今晩リズと青い鳥を見に行く予定ですー。監督のトーク付きのやつ。

見たい映画がぜんぜん見れないうちに終わっていく…。

ぼくの伯父さん 

filmarks.com/movies/6321/revie

初ジャック・タチ! 可愛いですね、この映画! 異様に笑い上戸な女のひととかとてもよかった。伯父さんがホース作製機をうまく扱えずに変なホースが効果音とともに出るあたりとか、笑いました。笑えるし、出てくるものや衣装がやけに可愛いし、癒し映画。

京都みなみ会館でコーヒー&シガレッツやるんだー! あれの、コーヒーのお代わりを入れられまいとする女のひとがすごく好きで、あんなふうになりたいんです。

ボーイズ・ドント・クライもアバウト・レイも主人公なホルモン治療を始めていないということもあって、演じているのも女性だし、物語でも「女性だと思われる」というのが大きな意味を持たされているけれど、すでにホルモン治療をしている元女性の男性を取り上げた映画とかもあっていいんじゃないかなぁ(すでにあるのかもですが)。

私も何人か知っていますけど、声変わりもするし、ヒゲも生えるし、見た目はただの(多くの場合は小柄な)男のひとですよね。逆の場合と違って「バレないにはどうしたらいいのか」みたいな話(逆のひとを扱ったトランスアメリカではこれを重要視していた)もあまりないらしいし。それでも体のこと、過去のこと、家族のことなどなど、ドラマになる面はたくさんあるはずですよね。

地域的な差も大きいけど、ボーイズ・ドント・クライと約20年後のアバウト・レイ(こちらは映画としては私は物足りなく感じたけど)を比較したら、世の中は少なくとも良い方向に進んできているって強く感じます。レイにも偏見は向けられたりするけど、それでもブランドンよりははるかにリラックスして生きてるし、味方も多い。

日本で性同一性障害という概念を広めるのに大きな役割を果たしたのは金八先生第6シーズンと言われていて(誤解も広まったとか、女子生徒として在学しつつ自分は男性だと訴える子が一気に増えたとかで、「金八ショック」みたいな言葉もある)、それが2001年のこと。私も「性同一性障害」という言葉を初めて聞いて、本を呼んだりし出したのはこのころですが、ボーイズ・ドント・クライはそれより少しだけ前の映画ですよね。99年制作だから、日本公開はいつかな、2000年とかですか? 当時の(アメリカでの反応も気になるけど)日本での受け止められ方ってどんな感じだったのかな。

ウィキペディアで概要を見たら、事件のひどさとともにブランドンの母親の無理解っぷりに絶望する…。

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ダメージが大きすぎて眠れないかも…。これだけ胸をえぐり、ほとんど反射的に「こんな社会はぜったいにだめだ!」と思わざるを得ないところまで追い詰められるから、とてつもない力を持った映画なんだと思います。

ボーイズ・ドント・クライ 

filmarks.com/movies/1000/revie

あんまりにつらくて見ながら息絶えそうになりました…。これで虚構性を高める演出だったらまだそこまでショックは受けなかったと思うんですが、基本的にリアリスティックで、シーンによってはちょっとカメラがドキュメンタリーっぽいくらいで、ひたすら怖い。

⑴性同一性障害への理解がない、⑵性同一性障害と同性愛をほとんどのひとが(同性愛者さえ)区別できていない、⑶同性愛者は性的放埓として扱われ暴力にさらされる、みたいな時代背景なんでしょうね。暴力の予感がする前の本当に始まってすぐから「こんな街、ぜったいに行きたくない…」と強く感じさせる圧倒的な居心地の悪さが画面からにじみ出ていて、すごかったです。

日本だと性同一性障害やトランスジェンダーに対しても、また同性愛に対しても、無理解も圧力もあるとは思うけど、このレベルの暴力はあまりないですよね。そういえば私も日本だと普通に暮らしてますが、アメリカでは(いまより性別不詳だったころ)いきなり怒鳴られたりしたことがあります…。

ボーイズ・ドント・クライ見出したら開始10分でもうつらくて目を塞ぎそうになっているのですが、最後まで見れるのだろうか…。

蜘蛛巣城の撮影技法についてツイッターで解説しているひとが…! こんなことしてたんですね。ぜんぜんわからなかった!

mobile.twitter.com/Ace_Number1

パターソン爆音、行きたいけど行けるかわからないけどできたら行きたいなあ。

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