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ビザンチウム鑑賞。 

ヴァンパイアもの。エレノアが主人公なんだけど、彼女の話としてよりも、クララの話としての方が面白かった。めちゃくちゃビッチ風だったのに「あ、そこで…そこで慰めちゃうんだ…」という意外さ?と、「ああ、それは"お母さん"だからなんだな」という納得があって。ママみの強さ。
でも200年一緒にいて親子関係で支配されるって、苦痛でしかない。

NOPE/ノープ鑑賞。 

最初は何見せられてるんだろう…が強くて、見たことあるジョーダン・ピール作品がわかりやすい映画のイメージだったのもあって、もしかして面白くないなコレと思っていたのだけれど、アレがアレってことはお父さんの死因"飛行機からの落下物"って排泄物?に思い至ってからはくっそシリアスに撮ったコメディなのでは?になり、ラッキーやゴーディの暴れる描写があった理由が分かり始め、あの作戦が始まってからは非常に滑稽なのにめちゃくちゃかっこいい!なんだこれ!になった。見てはいけないとお前を見ているぞの両立、しかも後者は対アレで敵意の誘発の意味と対OJ・エメラルドで保護や愛情の意味との真逆の二つが込められていて、なんかそれも良かった。また、見つめる行為でもって飼い慣らそうとする人、見つめて記録に閉じ込めようとする命懸けの(ある意味狂気を孕んだ)人まで登場し、バランスも良くて言うことないわ。前半訳がわからなかった分、後半で取り返した満足度が非常に高い。

LAMB/ラム 鑑賞。 

私の幸せを壊す者を許さない、っていう話だと思った。二重の意味で。
よくわからんはよくわからんけど、羊ヘッドが奇異に見えるだけで、すごくシンプルに嫌な見方をしてしまった。他人の子どもを奪って(しかも母親を殺して)幸せに生活している家族、明らかに自分たちの子どもではないであろう子どもを育てている兄夫婦に対する困惑…例えば白人夫婦に黒人の子どもだったら?と見ると、ごくごく普通に因果応報じゃないかなぁ、などと。まぁ、そういう話じゃないかもしれないけど。

ザリガニの鳴くところ鑑賞。 

おぉ。魔女狩りみたいな話だとは。いいねぇ。
殴られて育った、家族が殴られるのを見て育った少女はひとりぼっち取り残されて。沼地はそのままでも強くて美しかったけれど、テイトによって開けた目で見る沼地の細やかさといったら。今まで漠然と見ていたものに名前がつく、理解するということの喜び。美しいなぁ。
ジャンピン夫妻は彼女の生活を踏み荒らさない程度に心の底から優しく、弁護士はひたすら誠実で、見せ方上手いなと思った。
孤独に生きるのと怯えて生きるのは違うという意志、本の片隅にそっと仕舞われていた秘密。エンディングのCarolinaって曲も良かった。

天地明察鑑賞。
はぁー、安井算哲なんて人がいて、こんな話があったんだぁ…すごい。面白かった。全然知らない世界だった。観測と計算から導き出された結果というのは本来なら当然なんだけど、それでもああやって実際に測ったり計算してたんだと思うと素直に感動しちゃった。
そして正しさだけでは世界は動かせないというリアルさも刺さる。暦…国を変えるには政治力もいる、その点でも算哲さんは恵まれていたなぁと思う。本人、研究者肌で、どちらかといえば出世に興味なさそうな感じだけど。北極出地の時の上司の人たちなんかも本当に楽しそうな計測狂で、(他にも囲碁狂や算術狂がいて)見てて楽しかった。

たくましき男たち鑑賞。
渋くて賢いベンをクラーク・ゲーブル。鼻っ柱の強いネラをジェーン・ラッセル。惜しげなくさらすおみ足が素敵です。でもまあやっぱり見せ場は牛・馬の大移動。すっごい迫力!
命を救われたんだから愛して当然ですってのは、意外に感じた。あんなにまっすぐ表現するの、珍しい気もする(ルイス→ベンの話)

ジョン・ウィック コンセクエンス鑑賞。 

なんと美しい夜明けだろうか。そういう終わり方だった。
アクションすごかったし、いろんな観光名所もみられたし、満足。途中ちょっとダレるところがないわけじゃないけど、そういう時はたいていめちゃくちゃかっこいい音楽で意識が引き戻される、あれはかなりよかった。それと、見下ろし型の銃撃戦、新鮮だしかっこよかったー。
あんなに強くてゴツい犬でもノーバディにとってはmy puppyなんだなぁ☺️犬かわいい。

全然どうでもいいけど、たぶんグルートがいた(グルートって名前じゃない)

キングダム2 遥かなる大地へ鑑賞。
まあまあ頑張ってるんじゃないかなぁ。面白いと思う。上の方の人たちを渋い方々で固めているので説得力?見応え?あるし、アクションもかっこいいし。でも漫画と比べると全てが薄味…かといって漫画と同じペースで進めたら映画終わらないしな。仕方ないけどもどかしい。

グランツーリスモ鑑賞。すっごく面白かった! 

私がどれくらいモータースポーツ(どころか車)のことをわからないかというと、作中の「ブレーキがフェードした」の意味もわからなければ、ル・マン…知ってるよ…名前は…くらいなんだけど、それでも、もしかして今年見た映画の中で今の所一番面白いかも。
ストーリーとしてはベッタベタによくあるやつなのにというか、だからこそ、レースのスリリングさやゲーム感で上乗せされたわかりやすさで、見せ方が気持ち良くて、満足度が高い。
体育会系家族の中のオタクの辛さ、わかるーみたいなのもあるし、お父さんのこと嫌いじゃないから認めて欲しいんだよねってのもわかる。お父さんの方も普通のお父さん、物語上の敵って立場ではなく、ただ息子のこと心配してるだけの。トレーナーのジャックに認められることはある意味父親との関係の焼き直しでもある。みたいな、ストーリーもとことんわかりやすく、でも嫌な感じもなくて良かった。
あえて言うとすれば、アカデミー仲間、もうちょっと描いて欲しいなとかかな(でもそれをするならドラマ10話分くらいは尺がほしい)

Jigarthanda鑑賞。感想続きの続き。 

カールティクとセードゥ、まったく違うキャラクターでまったく違うルートを取りながら、根本的には「映画監督/ギャングであることが俺の人生、俺が主導権を握っている→俺の人生をダメにされた!復讐してやる!」の精神が共通しているのが面白いし、あくまでそれをコメディ調に描いているのが気軽に見られて良かった。まぁ、不幸な人だってそれなりにいるし、そこをくっつけるのはめちゃくちゃだろ!とは思う。それなのに、なぜか不思議と爽やかさを感じる結末。
眉下がりで頼りなーいカールティクが、逆にもうおまえがギャングです!となるのは流石に笑っちゃったが、あれも好きです。

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Jigarthanda鑑賞。感想続き。 

作中で7割くらいの時間眉毛下がりっぱなしのカールティク、監督として主導権を握れていない巻き込まれ系主人公だけど、ギャングのボス…それも人を生きたまま焼き殺すようなセードゥへの密着取材を決行し、映画のためなら恋愛感情も利用する、狂気と隣り合わせな映画制作への冷静さ?執着?も持ち合わせていて、それが結果としてセードゥへの重い一撃になるのが良かった。と同時に、恐怖こそが周辺住民のリスペクトの根源なセードゥにとって笑いは破滅的な一撃になるはずだし実際ギャングとしては破滅したのだけれども、恥をかかされた!商売あがったりだ!という怒りから彼が浄化?されていくのがなんとも面白かった。

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Jigarthanda鑑賞。映画を作る映画。 

カールティク・スッバラージ監督なのでひねりはあるだろと思ってた。でもまぁ、驚きの結末!というよりは、二転三転+映画作りのメタい設定を生かしたコメディ。
みんなゴッドファーザーやスカーフェイスみたいな映画好きだなオイ😂ってのもあるし、コメディとして笑えるようにパッケージしながら、俺の人生・俺のメンツの問題ってところで「ゴッドファーザーやスカーフェイスみたいな映画」の男臭さをキープしているのが良い意味で不思議なバランス。

シャークストーム鑑賞。 

何だろうね、比較的まともだと残念になっちゃうこの感じ。特別なのは家の中にサメが来るってことだけ。ギャグ成分もとんでも成分も無しで。
よく考えると、サメいなくてもあの嵐であの場所はもう全然アウトだと思う。台風の日にちょっと田んぼの様子を見に行くお年寄りくらいアウト。バカンス中止して、避難して?
「水漏れするしボロボロなのに、屋根だけ頑丈ってどういうことだよ」そ!れ!な!

明日なき追撃鑑賞。
ちょっと待って…カーク・ダグラス、監督もしてるの?この終わり方で⁈英雄からどん底へ。すげーな。まぁ、先に切り捨てたのは保安官なのだ。とはいえ、あっさり手のひら返す正義+あっさり背を向ける民衆ってのは、前半の悪いやつ捕まえたぜわーいパーティーだ!な能天気さに比べると、なかなかにハードだった。(一応その時から不穏の種は巻かれているのだけれど)
「自由の民よ、投票へ!」がもはや白々しい。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー鑑賞。 

人類の進化…窃視とSMの到達点みたいなところ、ある。inner buty内なる美ってそういうことじゃねーでしょというツッコミと、なぜこんなにも官能的なんでしょうね…という純粋さ?を両立させてしまう力技。
衆人環視の中、体を切り開いて臓器を取り出すパフォーマンスアート、痛みのない世界の新しいセックス。ソール・テンサーとカプリースの両者の合意の下に行われるパフォーマンス自体よりも、ちょっと覗いてみたら新しい世界が開けてしまったみたいなウィペットとティムリンの方がちょっと怖い(もともと素質があったのだろうけれど)
妙に生き物じみたコントロール?装置や、骨格を思わせる手術台的装置に食事補助装置、美術がいちいちフェティッシュ。

Charulatha鑑賞。もしかしたらタイトルChaarulathaかも。インドのホラー映画。 

ストーリーが良い作品も好きだけど、たいした話じゃなくてもひねりが効いてるとか展開に驚かされるタイプの話が好き。まさにこれがそうだった。久々に生家に帰ったCharuには、分離手術で死んでしまった双子の片割れLathaの幻影が見え始め…怪異はチャールの妄想か、ラタの呪いか…みたいな、よくあるタイプのホラーで、しかもホラー目当てだとあまり怖くないのに、回想の見せ方、ずっとぴったり一緒の仲良し双子からだんだん様子が変わってきたな?→終盤の「そうだったのかー!」が大変面白かった。
こんなに仲が良い二人に何が?自分が死んで相手が生き残ったことをなぜ恨む?と思ったりして、そこを婚約者のRaviと共に聞いていくみたいな感じもあって面白かった。非常に理解がある男で、しかし彼が原因?遠因?でもあるという、ある意味悲劇かもしれない。
あとは…あれはなんなんだろ、聖者?呪術師?の大げさな悪霊封じパフォーマンスもあり。面白かった。

ロボシャークVS. ネイビーシールズ鑑賞。 

びっくりするほど面白くなかった!がはははは!ネイビーシールズは活躍しないけど、今は(名前が)亡きTwitterが大活躍するし、ロボシャークからDMが来ます。
メインがどこっていうんじゃないんだけど…あえていうなら…下水処理場とショッピングモール?海じゃないのかよぉ。いや、ロボだから、どこに出たっていいんだけど。E.T.っぽい流れにしつつ、結局ぶっ殺しちゃうので、登場人物も作った人もみんな頭おかしいんだと思う。一番頭おかしいのシールズの司令官だと思うんだけど、「フリーウィリーじゃないんだぞ」とか言ってて笑った。なんでたまにマトモなんだ。
メロディ、ロボシャークが死んじゃった!って何回言うんや…。

湯を沸かすほどの熱い愛鑑賞。なんか勝手に恋愛映画だと思い込んで避けてたけど、全然違った。 

家族を、家庭をくれた人、お母ちゃんの熱い愛だった。ただ私は天邪鬼なので、泣けるに決まってる設定を用意してほら泣け!ってやられるのは好みじゃない。めちゃくちゃ泣いたわバカヤロー。それとは別に、いろいろと美談に仕立て上げてるのがすげー嫌。いろんな意味で気持ち悪いし、かわいそうだし。もっとやりようがあるでしょうよ。そのノイズとどう向き合ったら良いかわからなくて気持ちが割れてる。最後は…まぁ、まあやりたいことはわかるからいいけど。なんで突然あんなファンタジーにしちゃったんだろ。これに関わった人、誰も葬式の手続きしたことないんだろうか…死亡届も火葬許可証も埋葬許可証も見たことないのかな…葬式出たことあっても火葬場行ったことないのかな…と思っちゃって集中できない。
前日のこと何にも言わずに、みんなで朝からしゃぶしゃぶするのが好き。

囚人ディリ鑑賞。続き。 

警察署を守ってるのがたまたま居合わせた大学生&うだつのあがらなそうな頼りなーい警官ナポレオンさんってのも面白かった(でもやる時はやる男)それと、アンブが煽ること煽ること…。一人で乗り込んでくるし。怖い。
そういえばあのトラックメンバー、その場で解散させられたの⁈ ディリもだけど、仕出し屋のお兄ちゃん、結局トラックボロボロにされたうえに歩いて80km帰らされてるんだったら、かわいそすぎるw
あと誰とは言わないけど、超絶コントロールの豪速球で石投げてくるので笑った。おまえ、そんな特技があったのか!

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囚人ディリ鑑賞。タイトルからしてきっと男臭い・泥臭い話!と思っていたら、 

孤児院の少女から始まる。親子愛ラインと、瀕死の警察官満載トラックラインとギャングの警察署襲撃ライン。混ざり合うのでテンポがガクンガクン変わって、話運びはとっちらかってる印象。でも結局めちゃくちゃ泣かせる良い話に持っていく力技!
何しろディリがめちゃくちゃ強い。寡黙で得体の知れない男…みたいなところから、だんだんと違う面が見えてきて、あんなの仕出し屋のお兄ちゃんじゃなくても絶対ディリのこと好きになる。その場しのぎの空約束かもしれない言葉に命をかける、満身創痍で、何十人もの敵に立ち向かう。そこまでする義理ないのに。でも約束したから、「いい人間はわかるんだ」と言い切るあの顔、すごい。それに、地に足のついたアクションが良かった。なんか、私が見たことあるインド映画ってわりと一蹴りで3mくらいふっとんだりするから、それが無くて。地味っていうのでなく、魅せるアクションでありつつマジで強そうなリアルさ、重さがあった。

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映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。