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アナザー・プレイス鑑賞。
「難民」と一口に言ってもいろんな境遇の人がいて、家族の面倒をみなければならない人がいる一方、孤独に耐えかねて病む人もいる。当たり前だけど、人間って衣食住だけなんとかなっても生きていけるというものでもないのだなー。新しい地域で何かのコミュニティに所属できることの重要性や、そこに馴染める人・馴染めない人の違い(もちろん受け入れる側の問題も)などにも思いを馳せる。

ハルツーム鑑賞。
もともとの「ハルツームの人たち」の撮影から、不安定になったことによってこの形(逃れた先のスタジオ?での撮影)をとらざるを得なかった?ような作品だけれど、そのためもあってちょっと見たことない、面白い作りだった。5人の登場人物がそれぞれいろんな役割(加害者だったり被害者だったり家族だったり)を演じたりするのって、精神的に結構重い行為な気もするし、語ることによるセラピー的な効果もあるだろうし…と、話の中身も、撮影のされ方も興味深かった。

ラジオ・ダダーブ鑑賞。
難民映画祭の作品。ソマリアといえば内戦で苦しんでいて〜という情報は頭の中にあったんだけど、というか、実際主人公のファルドウサ(難民キャンプ生まれで国籍もパスポートないので難民キャンプから出ることはできない。)含めそれが理由で国を出て、難民としてずっと暮らしている人も描かれてはいるのだけれど、今や旱魃がその原因になっているとは。何より苦しいのは、異常気象の原因となっている技術の恩恵を、今その危機に喘ぐ人々はほとんど受けてなくて、全然責任がないのに被害だけ受けている状況。マジで、私は能天気に暮らしてるなぁ…。たった25分の作品で大変勉強になりました。

カブール・ビューティー鑑賞。 

美容サロンの重要性。女性が楽しくおしゃべりをし、解放される自由な空間。それが描かれてからの、締め付けが徐々に厳しくなる様子。女性は中学以上に進むことが禁止され、公園をぶらつくことも運転免許の取得も禁止、単なる外出すら親族の男性が同伴しないとダメって。同じ時代に生きているのに自分と違いすぎる現状に唖然とするし、自由や権利というものを自分は意識せずに享受しているけれど生まれた場所によってはめちゃくちゃ貴重な物なのだと再認識した。

バーバリアン狂騒曲鑑賞。 

コメディタッチで描かれる、田舎町の難民受け入れにまつわるドタバタ&シリアからフランスの田舎にやってきた難民一家の物語で、面白いし見やすかった。
ウクライナ難民は受け入れたいけどシリア難民はちょっと…みたいなの、どこの国でもあるんだなーというのと、日本も他人事じゃないぞ、と思ったり。今回の難民映画祭で他の作品も見て、生活の意味でも制度の意味でもウクライナ難民の優遇について言及されている作品もあって、そこについてもなかなか考えさせられた。

WEAPONS/ウェポンズ鑑賞。 

意味はわからないけど、勢いがあって大変面白かった。人間ミサイルだからウェポンズ!落書きのWITCHがあながち間違いでもなかったということか。アレックスと先生には幸せになってほしい。それはそうと、先生は断酒中の人に酒飲ませたのは反省しろ。単に私の好みの問題だけど、『ヘレディタリー』とかより好き。
あと、私の大好きな『ジーパーズ・クリーパーズ』のジャスティン・ロングが出ていたので◎(その他の保護者その3くらいの役だけど)

ネタニヤフ調書 汚職と戦争鑑賞。 

本人といい息子といい周りといい、本当にどうしようもねぇな感。戦争・民族浄化をしたがっているのか?と思うし、それがわりと保身のために見える。敵を作って自分の悪事から目を逸らさせようって、ずるいし、嫌な言い方だけど国民がそこに目を向けないなら頭いい方法だなぁ…ってなってしまう。
1人若い女性がインタビューにこたえていて、もちろん実行した人が悪いし怖いのはそれはそうだけどハマスへの批判ではなくてなぜそういう状況になっているかの根っこにあるネタニヤフを批判したり、「完全勝利」の空虚さを指摘したり、彼女の物の見方にちょっと驚いた。

落下の王国鑑賞。 

(昔Blu-rayだかDVDだかをレンタルして見た)これを、大きなスクリーンで観られるとはなんという贅沢!
いたいけな少女を利用しようとしててロイがカスなのはもっともなんだけど、「あなたに生きてほしい」を叶えてくれる物語というのが本当に好きで、少女に語ることによって「生きよう」になるのがとても美味しい。
ここまで切羽詰まってない(?)けど、『プリンセス・ブライド・ストーリー』とかも好きだから結局「物語る」という話が好きなのかもしれない。

プレデター: バッドランド鑑賞。 

髑髏島みたいなもろもろも楽しいし、孤高のプレデターが陽気でおしゃべりな仲間に絆されてファミリーを手に入れるのがとにかく気持ちよかった。景気良い猛獣・アンドロイド破壊アクションが楽しかった。4DXで観たらすごく楽しいだろうと思ったけど、ぺっ!!!ってやられて顔びしょびしょになったらやだなー笑

グランドツアー鑑賞。 

おおう…もっとコメディかと思っていたよ…。
1918年のナレーションとエドワードとモリー周りの設定×現代の映像なんかは変わっていて面白いんだけど、なんかちょっとオシャレ異国情緒感が鼻につかないでもない(これは私がアジア人だからかも)

さよならはスローボールで鑑賞。 

「おじさんたちが草野球してるだけ」という前評判は聞いていて、実際そのものなんだけど、こんなに面白いなんて。爆笑っていうのではないんだけど、ずっとクスクス笑ってしまうゆるーい空気(ただし球場の閉鎖/学校建設の話題になると少々ピリつく)が心地よい。全然その野球場に思い入れがあるわけでもない私がちょっと感傷的な気持ちにもなるし、でも中学校は必要だよなぁ…と思ったりもする、なかなか面白い体験だった。

ホーリー・カウ鑑賞。 

トトンヌが細っこくてすごく幼くみえて(設定としても18歳)、それでチーズ作りで1発当てられるかはともかく妹を育てなきゃならない状況で、無職だし、福祉はどうなってるんだろう?とかなりハラハラして、しかもわりとどうにもなってないし。牧歌的な柔らかい撮り方?美しい風景?とのギャップがすごかった。もしかしたら、トトンヌは妹をおいて、1人でどこかに行ってしまうつもりなのかもしれないと思った。

ナイトコール鑑賞。 

タイトでスリリングで面白かった!が、ジュリーの一人勝ち(?)と思うと、マディ可哀想だしちょっと悔しさもある。
その一晩、デモの夜だからこその、警察にすぐ電話が通じない/通報をためらう/群衆に紛れる/警察から暴行を受ける/発砲と市民の反応なんかの話の運び方が上手いなぁと思った。

旅と日々鑑賞。 

『夜明けのすべて』はおかゆみたいな優しさ☺️と感じたが、透明すぎてこれはもはやお湯…何を書いたらいいかわからない。と思ったものの、自分の「旅」という体験を振り返るといい映画だったのかもなーという気もしてくる。
シム・ウンギョンの透明感?清潔感?が冬パートの静謐さと白さにとてもよく合ってた。またべんぞうさんとの、飄々としながら間が抜けているみたいなとぼけたやりとりが面白くて、私は結構好きである。現実感はないけど。
以下、旅って私にとっては、という話。だいたいよし旅行に行こう!と思うのが、人間関係で疲れたり、自分はいろいろ要領が悪いなぁとか落ち込んだりした時で、いろいろ計画を立てて、旅先で全部が思い通りにいくわけじゃないし、迷子になったり、失敗をしたりもするけれど、家を出て目的のいくつかは果たして、無事に帰ってこれるなんて、自分、意外と人間として大丈夫じゃんって気持ちになる。この映画はその感覚をすごく思い出させてくれて、旅自体の特別さもあるけど、旅が組み込まれることで日常が上手く回っていくようになるって、なんかわかるなーと思ったのは良かった。

羅小黒戦記2 ぼくらの望む未来鑑賞。続き。 

誰かと誰かが争う時、割り切れない善悪や正しさがある時、答えは簡単に出ないし、作中でもそれぞれのキャラクターが悩んだり選択しながら生きているわけだけれど、そういうものにこれからシャオヘイも揉まれていくのかな?脳天気に何も考えないで幸せにという意味ではないけれど、健やかに育ってほしいー。美味しいものくれたらみんな良い人なのは親戚のおばちゃん目線でとても心配になります…傷ついてほしくない…けど、傷ついても立ち上がって強く生きてほしい。
あと吹替と字幕と両方見たんだけど、シャオヘイの同じ「うわぁぁぁ!」の言い方でも吹替は高い「うわぁぁ↑↑↑」でキラキラはしゃいでるようなかわいさがあり、字幕の方の声は(例えば飛行機見た時)低い「うわぁ↓↓↓」ですごいー!でかいー!って感じ入ってる様子がめちゃくちゃかわいく、結局両方かわいいですね。違いはあっても。

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羅小黒戦記2 ぼくらの望む未来鑑賞。 

相変わらずかわいいなー!というのと、ほんと戦闘がかっこいい。それに新登場のキャラクターがメインに来ても面白いって、シャオヘイの魅力と物語のパワーが強い。
一作目を見直してからもう一度観た。前作は「行かない・行きたくない」というのを無理やり連れて行かれる物語で、今回は同じ道を行きながら決定的に意見を違え「行かない」選択をする、そしてそれを翻して共闘する物語。シャオヘイの成長を感じる。成長といえば、師匠が全然こっち(ルーイエとシャオヘイのパート)に来ないの。師匠は師匠でやることがある(ナタとゲームとかな!)ってのはそうなんだけど、 2人のこと信頼してて大丈夫って思ってるから、みたいな感じが、すごく好き。

フランケンシュタイン鑑賞。続き。 

真面目な感想を他にも書くと、私はこれを二人で一人という話として考えているけど、家族・親子の話ともとらえていて、北極探検の船長が良いアクセントになっているように思う。船長はまるで支配的な父親像そのもののように船を支配している。頑なに前進を求めて、不満のある船員を威圧する。しかし、彼は船員からの支持を失ってはいない。すげー怪物を目の前にして、船長が攻撃を止めれば、船員たちは怯えてはいても攻撃は控えるくらいには。船長はヴィクター&創造物との会話を経て戻ることを決断できる人間で、支配的ではあっても我が身を省みる能力があり、言ってみれば息子の声を聞ける(聞けるようになった?)父親で、だからこそ船員も従うのだと思う。この船とフランケンシュタイン家が、うまく機能している家族とそうでない家族を表しているようにも思えた。

余談:他にも好きー🥰と思ったのは、赤い手袋、赤いシーツ、ヴィクターを訪れるエリザベスのドレスの赤(コルセットの締め具合がまるで解剖図のように見える)→ヴィクターが足を無くしてからは青いシーツのフェーズに入るとか、色使いも凝ってて気持ちいい。

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フランケンシュタイン鑑賞。ギレルモ・デル・トロの! 

支配的な父親、虐待されて育った子ども、虐待の連鎖。ヴィクターの傲慢さや倫理観の欠如は怪物的であるし、怪物の側が生まれたての純粋さ(あと盲目の老人との交流による成長)故に人間の良心を備えているように思えること、よってまるで二人揃って人間として完成されるような、二人で一人のような物語。そういう物語のパーツが、大変美しいこだわったビジュアルの中で展開されて、満足度が大変高い。満足といえば、単にオスカー・アイザックのことめっちゃセクシーだなーと思っているので、脱ぐの担当がもっぱらヴィクター(と怪物)だっていうのが美味しかったです。程度の低い感想だ!

爆弾鑑賞。 

取調室周り、タゴサクと、彼に相対する面々の緊張感あるやりとりは大変面白かったし、事件自体もなかなか面白かった。
でもその他の警察関係者や一般市民がバカばっかに見えてちょっとなぁ。タゴサクじゃないけど、そんな人たちばっかりなら死んじゃっても良くないですかぁ?って、うっすら思ってしまうくらいにはバカに感じる。類家の頭の中を観客に繋げるためにわざとそうしてるのかもしれない。
タゴサクって、カリスマ性が無いだけでわりとジョーカーのエッセンスが詰まってると思う。というか、誰かのために事件を起こしたということを除けば(そこは私のジョーカー像ではないので)、悪い意味で人を見る目があったり、計画立案と実行する頭があったり、無邪気な道化っぽいところ、過去が無い男である(ここが一番好きなところ)とか。クイズ出すのはリドラーだけど。

死のキッチン鑑賞。 

映画がダメとかじゃなくて、私の体力がもうダメだった笑 初めの方は結構覚えてるし、最後も起きてたけど、肝心の?復讐部分の記憶がない…。
とにかく料理が美味しそうで、美味しそうだからこその怖さ…怖いはちょっと違うか、執念深さ?を感じた。

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映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。