顔を捨てた男鑑賞。続き。
芝居の役も恋人(候補?)も奪われて、憎いはずなのに。オズワルドに自分を重ねて見ているのか、憧れているのかわからないけれど。彼が憎くても、彼を馬鹿にした男を刺すほど、自分と彼とを切り離せなくなるエドワード。(強制的に)切り離されて1人でそれなりに自立して生きていけても、彼らの世界にいると、メニューすら決められなくなってしまう姿が、あまりにも哀れで、同時に滑稽で、なんとも言えない気持ちになる。そしてセバスチャン・スタンのあの表情である。泣きたいのか怒りたいのか笑いたいのか、その全部が混ざり合ったような顔が、見事にこの映画に噛み合っていた。