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片思い世界鑑賞。 

オープニングであれ?と思うし、そのあとのいろいろな違和感に納得はいくんだけど、そのびっくり以外のストーリー的な魅力は特に…。私の見方が意地悪なのもあるけど、無残に死んだ子たちが誠実に生きて、彼女たちを想いながら暮らしている人の幸せを祈っているという健気なストーリーと、カスにはカスのままであってほしいしそのまま無残に死んでほしい(とは言ってないけど)という部分との食い合わせが悪い。
丁寧にまともに暮らしたいという願いはよくわかるのだけれど、現実世界は何一つ変わらない。学校で勉強するのはともかく、働くとなると彼女たちへの現実への寄与もリターンもゼロ。そのゼロのために働けるモチベーションって何なんだろう、逆に病むわ…と思ったり。

片思い世界鑑賞。続き。 

まぁ後から、その部分は彼女たちが精神的には子どものままだというのはあるかもしれないと思い直したけれど。真っ当に生きてきたとはいえ、他人と交流できなかった、育ち切っていない情緒ゆえの執着とか、良い言い方をすると青くさい理想というか。でも、食料品どうやって買ってるんだろうとか、公共交通機関しか使えないのに大型家電も自分たちで運んだのかな…とか、完全にいらない想像をしてしまって、私には向いてない話だった。
合わないなぁと思うところばかり書いたけど、人がどれだけいても誰にも声が届かない孤独とか、やわらかい明かりで照らされる、女の子たちがわちゃわちゃ暮らしている部屋のかわいさや、それゆえに一層引き立つそこに現実の層がかぶってきたときのものさびしさとか、見た目の感触はとても好き。

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