空母いぶき
専守防衛のタクティクスって、戦争した結果、負けた日本が言い訳して身につけた程度の理解だったけど、スッキリしない戦術対応が逆に武士道的にも思えて国内右派左派双方に配慮して製作したようにも思う。米国ならテンポよくドンパチやってイェーイ、爽快!なんだろうが、そこは未来であっても日本独特な事情を入れざるを得ないんだろう。しかし製作側が観客に今の平和とか戦争とか観た後に考えて欲しいとかいっちゃうと萎える。こういう艦内シーンが多い映画は俳優さんも動きがとれなくて大変なんだろうが、一番良かったのが、三流役者さんと思ったのは俺だけなんだろうか。何にしても自衛官の皆様のお仕事に感謝くらいすべきかもです。
カンヌ国際映画祭2019 コンペ部門発表!①
『The Dead Don’t Die』ジム・ジャームッシュ(オープニング作品)
『Dolor y Gloria (Pain and Glory)』ペドロ・アルモドバル
『Il Traditore (The Traitor)』マルコ・ベロッキオ
『Gisaengchung (Parasite)』ポン・ジュノ
『Young Ahmed』ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
『Oh Mercy!』アルノー・デプレシャン
『Na Fang Che Zhan De Ju Hui (The Wild Goose Lake)』ディアオ・イーナン
『Atlantique』マティ・ディオプ
『Matthias and Maxime』グザヴィエ・ドラン
『Little Joe』ジェシカ・ハウスナー
『Sorry We Missed You』ケン・ローチ
『Les Miserables』Ladj LY
『A Hidden Life』テレンス・マリック
『ビューティフル・ボーイ』②
どんなに親に愛されようが、素敵な景色、音楽、家族に包まれた多幸感溢れる生活を送ろうが、麻薬/覚醒剤/大麻にから得たハイ、多幸感への渇望・魅惑には勝てず、ズブズブ堕ちて行く。
『トレイン・スポッティング』や『スパン』はクズな奴らがクズな生活を忘れ、最大の娯楽・快楽としてドラッグがあったが、『ビューティフル・ボーイ』の場合はその必要が全くないはずの比較的幸福な少年が陥ったドラッグ地獄。彼の暮らしが決して悪くないだけにドラッグに墜ちる地獄の描写との落差が激しい。
誰でもやってる、簡単にドラッグが手に入るが故のドラッグ地獄。それも、父デヴィッドも全くやってなかったわけじゃない、というのもミソである。
父デヴィッドが音楽ジャーナリストなだけあって、ニルヴァーナやニール・ヤングなどの音楽がかかったり、ポスターやTシャツなどからも90年代カルチャーを楽しめる作品でもある。
『キャプテン・マーベル』に続きここでも出てくる90年代のロックのアイコン、ニルヴァーナ。設定時代は2000年前後だろうが、90年代後半のアメリカらしさもある。