もっと見る
じょ~い@えいがどん さんがブースト

空母いぶき 

専守防衛のタクティクスって、戦争した結果、負けた日本が言い訳して身につけた程度の理解だったけど、スッキリしない戦術対応が逆に武士道的にも思えて国内右派左派双方に配慮して製作したようにも思う。米国ならテンポよくドンパチやってイェーイ、爽快!なんだろうが、そこは未来であっても日本独特な事情を入れざるを得ないんだろう。しかし製作側が観客に今の平和とか戦争とか観た後に考えて欲しいとかいっちゃうと萎える。こういう艦内シーンが多い映画は俳優さんも動きがとれなくて大変なんだろうが、一番良かったのが、三流役者さんと思ったのは俺だけなんだろうか。何にしても自衛官の皆様のお仕事に感謝くらいすべきかもです。

『貞子』、最近の病院描写やユーチューバー、『グレイブ・エンカウンター』的なシーンなど悪くなかったが、要は『リング』だもんな。前半の新鮮味が後半なくなる。

あ、『空母いぶき』よりも『コンフィデンスマンJP』の方が遥かに面白いという驚愕の事実!

そもそも敵国の東和なんとかというのがあまりにも正体不明すぎ。領海・領域を侵したんだから、言語が分からなくてもちゃんと向き合わなきゃ。あ、軍備がボロ過ぎて相手が見えない、というやつか(笑)。

『空母いぶき』、ミサイル迎撃等の爆発はコテコテCG。北朝鮮並。

『ハンター・キラー』と『空母いぶき』でこうも差がつくか……。いくら憲法に忖度した安倍晋三風味かピリッと効いてもね。どおりでアメリカに戦争で負けるわけだ。
まあ、『ハンター・キラー』のアーカンソーも原潜としては弱いがバックがしっかりしてるから違う。

そういや『空母いぶき』で船員たちがほとんど敬礼してなかった。上下間系がはっきりした社会だから、全くないのは有り得ない。

『空母いぶき』は戦争反対をうたうなら優柔不断で決断を決めあぐねているシーンだけでなく、国会周辺のデモの様子を映すとか、総理大臣の周りの大臣や議員ばかりでなく、マスコミの反応や街中の声なども見せるべし。現代らしくTwitter風の書き込みという演出もあったがそれさえぬるい。至るところに勉強不足が見られる。

『空母いぶき』で唯一良いのが例のうっかり発言をした佐藤浩市演じる優柔不断な総理大臣というのも皮肉な話だ。てか、優柔不断すぎで判断が老人並にトロく、これで映画が長くなってる。もっとも、てきぱきした総理大臣なら短編映画並の尺になっちゃうけどね。

しかも、クライマックスの某シーンは『ハンター・キラー』と被る。とことん間抜けな『空母いぶき』。

『空母いぶき』はおそらく原作から季節感を忘れていたボケ老人の戯言だな。

『空母いぶき』、しかもクリスマスイブの日の映画なのに、コンビニ以外はクリスマスシーズン描写がほぼほぼない。海上でのバトルなのに寒さもほとんど感じない。季節感ゼロは映画として致命的。

『空母いぶき』、例の総理大臣の優柔不断ぶりは確かに人間臭くて良いが、とにかく展開がとろく、地味で、演技臭く、なによりも敵がまるで描けてない。何気に戦争反対のようで、「目には目を」主義バリバリの珍作。佐藤浩市は被害者でしかないな。

令和だがこれからジョーズをシネコンで見る

まあ、今回は是枝さんの作品とタランティーノの新作がカンヌに間に合わなかったのは残念。ラインナップがちょっと地味かな。ケン・ローチ、デプレシャン、あとジャームッシュやアルモドバルの新作、見たいな。

2年連続Netflix作品の上映なし(笑)、日本映画のコンペ部門もなし。
こういう強気な姿勢のカンヌ国際映画祭、素晴らし過ぎる✨✨✨✨

カンヌ国際映画祭2019 コンペ部門発表! ② 

『Bacurau』Kleber Mendonca Filho、Juliano Dornelles
『La Gomera (The Whistlers)』コルネリュ・ポルンボユ
『Frankie』アイラ・サックス
『Portrait of a Lady on Fire』セリーヌ・シアマ
『It Must Be Heaven』エリア・スレイマン
『Sybil』ジュスティーヌ・トリエ

カンヌ国際映画祭2019 コンペ部門発表!① 

『The Dead Don’t Die』ジム・ジャームッシュ(オープニング作品)
『Dolor y Gloria (Pain and Glory)』ペドロ・アルモドバル
『Il Traditore (The Traitor)』マルコ・ベロッキオ
『Gisaengchung (Parasite)』ポン・ジュノ
『Young Ahmed』ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
『Oh Mercy!』アルノー・デプレシャン
『Na Fang Che Zhan De Ju Hui (The Wild Goose Lake)』ディアオ・イーナン
『Atlantique』マティ・ディオプ
『Matthias and Maxime』グザヴィエ・ドラン
『Little Joe』ジェシカ・ハウスナー
『Sorry We Missed You』ケン・ローチ
『Les Miserables』Ladj LY
『A Hidden Life』テレンス・マリック

『ビューティフル・ボーイ』② 

どんなに親に愛されようが、素敵な景色、音楽、家族に包まれた多幸感溢れる生活を送ろうが、麻薬/覚醒剤/大麻にから得たハイ、多幸感への渇望・魅惑には勝てず、ズブズブ堕ちて行く。
『トレイン・スポッティング』や『スパン』はクズな奴らがクズな生活を忘れ、最大の娯楽・快楽としてドラッグがあったが、『ビューティフル・ボーイ』の場合はその必要が全くないはずの比較的幸福な少年が陥ったドラッグ地獄。彼の暮らしが決して悪くないだけにドラッグに墜ちる地獄の描写との落差が激しい。

誰でもやってる、簡単にドラッグが手に入るが故のドラッグ地獄。それも、父デヴィッドも全くやってなかったわけじゃない、というのもミソである。

父デヴィッドが音楽ジャーナリストなだけあって、ニルヴァーナやニール・ヤングなどの音楽がかかったり、ポスターやTシャツなどからも90年代カルチャーを楽しめる作品でもある。
『キャプテン・マーベル』に続きここでも出てくる90年代のロックのアイコン、ニルヴァーナ。設定時代は2000年前後だろうが、90年代後半のアメリカらしさもある。

もっと見る
映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。