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心霊DVD『心霊闇動画19』

手ぶれワンカット風の短いながら凝った作りの「血まみれ」と「父へのメッセージ」がまさかの演出被り!なんでこの二本並べて構成したのやら…。

「怨念の行方」は口から髪の毛が吐き出されるショック展開が、神の毛の量の少なさで失笑するしかないお粗末さ。大平彩華氏のイラストの場繋ぎ感もいよいよ苦しくなってきた。記念すべき20作目でなんとか挽回してほしい(こればっか)。

『美女と野獣』やケネス・ブラナーの『シンデレラ』を見ていると、ジョン・ウォーターズやケン・ラッセルの悪趣味要素に隠れた美的感覚が今も健在で大衆に愛される普遍的なものであったことがよくわかる。
ケンちゃんはコクトー版『美女と野獣』をオールタイムに、ウォーターズはケネス版『シンデレラ』をその年のベストにそれぞれ挙げていた。
ベストエログロ露悪趣味とキッチュとおとぎ話の豊かな親和性よ…。

近年で一番ムチャクチャなデヴィッド・ボウイの引用?作と言えばフルーツ・チャンの『ミッドナイト・アフター』。

『美女と野獣』(2017)大傑作

大きい映画は良い。大きいものは大きく、派手なものは派手に、恐ろしいものは恐ろしく、美しいものは夢のように美しく画面に映ってる。ビル・コンドンとバズ・ラーマンの映画でしか最早味わえないのではないかと思える豪華絢爛な世界。

『ウォールフラワー』のスティーブン・チョボウスキーが脚本に参加してたとは知らずクレジットで驚かされた。そう考えるとエマ・ワトソンの役柄が本筋とは別の意味合いで泣かせるキャスティング。

人だろうがカップだろうが獣だろうが“高いところから落ちるアクション”の前には平等でサスペンスとドラマの中で輝く。人種性別への配慮と平行する活劇の配慮に二重泣き。

俺のためにルチオ・フルチの作品をひたすら流してる映画館作ってくれねえかな~

『お嬢さん』。 

種明かしの退屈さを補うための超絶美術が俳優を画面に埋もれさせてしまうパク・チャヌクのツメの甘さ。

朗読会の描写の陳腐さ「映像」という「見せる」メディアだからこその敗北か。思わせぶりなタコも吊るし芸も「いつものパク映画」の範疇に収まる虚しさ。

いい加減チョン・ジョンフン以外と組んだほうが良いと思わされた一章の小うるさい移動撮影。

ダブルプロットで上映時間と展開が鈍重になるのは作り手云々のせいなのか韓国映画全体のせいなのか…。

俳優の体当たり演技(大嫌いな言葉だ)が生む官能や耽美は何故かくも単調的に見えてしまうのだろう?同性間の絡みをもっとアクションとして追及した作品が見たい。

未公開DVDスルー『ジョイ』

取り外しモップ発明家伝記ものをかくも地味かつ奇怪に物語るデヴィッド・O・ラッセルの異才ぶりに改めて驚嘆。

食傷気味なキャスト(ジェニファー・ローレンス、ブラッドリー・クーパー、ロバート・デ・ニーロ)に壊れてパンク寸前な家族、というラッセル“いつもの題材”をものすごい諦念と空虚さで包み込んだ奇怪なサクセスストーリー。

『エリン・ブロコビッチ』的なるものを期待する観客は、痛快さというには歯切れが悪く、成功者の痛み分けな苦味というには甘すぎる味わいに困惑することだろう。

ジェニファーの不屈な歩みを真摯にとらえたかと思うと、ファンタジーめいた浮遊感込の移動撮影で幻惑するリヌス・サンドグレンの撮影。ジュディ・ベッカーの『キャロル』に続く人工的かつ温かみあるプロダクション・デザインも素晴らしい。

死者の未来の幻視という、劇中の時系列ではカタルシス不足な難点を補う苦肉の策と取れる描写が本作の白眉だろう。部屋から部屋ほの移動撮影も異様でやばい。

『我が家の楽園』をベースに『サッドヴァケイション』を石田えり視点で描くとこんな感じなのかしら?

流動的な感覚への嫌悪感で言えば片渕須直作品も自分は該当しちゃうだよな…。

いっそ「そもそも高畑勲が全部悪い!」と雑にまとめたくなる。『パンダコパンダ雨ふりサーカス』は大好きだけど。

『ヒックとドラゴン』や『凪のあすから』のバランス感覚ぐらいが自分にはしっくり来るんですよ。喩えとして伝わりやすいかはよくわからん二作ですがww

『レッドタートル ある島の物語』にも感じた説明しない美学への嫌悪みたいなものを『ルー』にも感じちゃってね。

作風から考えれば台無しになるかもしれない余計な要素や説明を求めてしまうのよ。

『ルー』はシビアさをちゃんと優しさで包んでる作品のはずなんだけど、ある意味主役になってる「海」の存在が死生観への「流動的」な要素を強調して生理的嫌悪感が出てしまう。みずみずしい十代(これも一方的な見方だけど)の物語の足を引っ張るかのような枯れた味わいが自分は楽しめない。

浅い甘ったれた見方だとは我ながら思うんだけど。

『HoneyWorks』劇場アニメシリーズや劇場版『青鬼 THE ANIMATION』の圧倒的新鮮さはもっと広く知られて良いと思うんです。特に『青鬼 THE ANIMATION』は『けものフレンズ』や『JKめし!』並に映像表現の更新(そぎ落としとも言えるか)をおこなってて凄い。

だいたい『ぼくのエリ』を気色悪いと思ってしまう自分が『ルー』を好きになれるわけがないのであった。見た自分が悪い。

『夜明け告げるルーのうた』気持ち悪い。 

荒唐無稽なアニメーションに見え隠れする死生観が、ドライというより「くたびれた人間の妄想」の裏返しに見えて気色悪い。ババアとジジイの二連発はしんどいし話の作りとしてもマヌケでしょ。片方は「あっちはあっち、こっちはこっち」を選んでくれないと…。

快楽的ダンス作画にいちいち邪魔が入るのも演出的選択というより「もうこういうの全編でやってもお客さんはついてこない」というジャンルと観客への限界を最初から決め付けた結果、という印象を受けてしまう。しみったれた中途半端さでは『ラ・ラ・ランド』と良い勝負。

田舎に隕石ぶつけて終わる映画が大ヒットしてる今の世でこの作品の世界観はあまりに古臭い。

突き落とした相手(この時点でほぼ死亡or重症確定)を階段越しから銃殺する場面だけでも『夜に生きる』は最高に楽しい。

『Venom』にルーベン・フライシャーが登板され、ジェームズ・ワンが『バイオハザード』のリブートプロデュースに挑む流れは個人的に熱い。熱すぎる。

何がショックって映画版『進撃』を愛してやまない自分に試写のお誘いがなかったことですね…(当然では?)。

バーバー さんがブースト

俺なんかまだ全然いいほうで、俺のフォローしてる人もよくdisってたら、ブロック解除しろ!って言ってきて無理やりD送りつけて試写お断りしたら罵倒に近い言葉浴びせられたらしいよ。

バーバー さんがブースト

昔進撃実写公開前に映画つまんなそうとか予告酷いとか呟いてたら、では試写に来てください!とか無料鑑賞券渡すから住所教えてくださいとかある評論家からDMが来まして…

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