Merry Chrismas! ロンドンに奇蹟を・・・
1840年代のベストセラー”クリスマスキャロル”がどうやって書かれたかという著者チャールズ・ディケンズ視点のお話。とりあえず古典のどストレートなんでどうのこうのいう映画ではないです。
しかし配給元の東北新社にはものいっておきたい。なんでこれを仕入れた?
何か他の作品と抱き合わせで買わされたのか?吹き替えまでして。
でも劇場公開する必要あったか。クリスマスシーズンの月初出入り鼻に邦題のこのタイトルってレンタルDVDでもチョイスしないだろう、作品の善し悪し関係なく問題ありではないか。多分にバイヤーの適当感が漂う不思議な残念感。同じ劇場で公開しているファンタビとくるみ割り人形にタイマン張って勝算あったのだろうか。おかげで10時40分開始の劇場内で最後まで観客は私一人だけ。映画の関係者上映でもないだろうに。人生2度目の劇場ひとりぼっちだ。怖い映画だったら効果倍増だったわ。残念ながらクリスマスを待たずに打ち切りになりそうだ。そこそこまじめに作っているのに誰向けな映画だな。
ハード・コア
山田孝之と佐藤健が自主製作映画的なノリで作った未完のマンガが原作の映画、といってもまったく知らないので興味本意で行ってきた。今年話題のカメラを止めるなみたいな引き込まれ感はまったくない。極左政治結社に属する主人公の人生も一向に展開していかないので、途中まで昭和の邦画みたいなリズム。でもこれワザとそうしてるんだろうなと受け止める。唐突に出てくるロボットに主人公が抱えられてジェット噴射で夜空に打ち上がるシーンが2回あるが、どちらも観客は大爆笑。ただラストはどうするんだ?と終盤気になって仕方ない。これも昭和邦画かな。鑑賞後にもやつくのもネタを回収しきれないラストだからか。でもこれもワザとだとしたら凄いね。そう思うのはオープニングのタイトルの出し方。今時あんな見せ方しないとずーっと最後まで印象に残っちゃった不思議な映画です。