Telusu Kada (Telugu/2025) をNTFLXで。
また変なものを見てしまった。メンヘラ版KRKみたいなの。恩師の娘と恋仲になっていた孤児の男が、結婚を言い出した途端に相手から振られる。絶望した男は、この後どんな異性が目の前に現れても自分の方がコントロールする立場を保ち手放さないと誓う。社会人になってからお見合いで結ばれた女性は自立したキャリアウーマン。しかし受精卵着床に問題があり子供が望めないことが分かる。二人は自身の卵子と精子を受胎して出産してくれる代理母を探す。難航した代理母探しの末に、担当女医がその任に当たることが決まる。しかしその女医はかつて男を振った元カノだった。3人は共同生活を始めるが、当初蚊帳の外に置かれていた妻にも真相が明らかになり、3人の間に様々な感情が渦巻く。いちいち大仰なBGMが続く心理ドラマだけど、クズ主人公にクズとしての風格が足りず、脚本破綻とも相まって、ところどころでお人好しの地が出る瞬間があり、いただけない。回想シーンで前髪を垂らしたシュリーニディはすごく可愛くて見直した。これがデビューの女性監督。結婚前の性的な交渉についても普通に描写。
Mukti Bhavan (Hindi/2016)をDVDで。
邦題は『ガンジスに還る』。UP州カナウジに住む中年男ラージーヴ。民間企業で営業職をしているらしい冴えないサラリーマンで、実父、妻、娘と暮らすロウワーミドル。元教師の父ダヤーナンドは不思議な夢を見るようになり、自分の死が近いことを悟る。彼は反対する家族を説得して息子と共にベナレスに赴き、Mukti Bhavanという死を待つ人々の家に入居する。そのロッジのルールは、生きていても15日経ったら出ていかなければならないこと。「満室だと言ったはずだ。しかし偶然にも昨日解脱を成し遂げた者がいる」というのが入居の際の決まり文句。15日で退去というのも建前で、期限が来たら別の人間の名を名乗って延長できる。中には18年もそこに住む老女もいる。主役は息子の方で、世間のしがらみ、娘の結婚を巡るあれこれなどで親父のスピリチュアリズムに付き合っている余裕はないのだが、それでも厳しくしつけられて育ったらしく、父の決めたことには敬意を払って接する。息子も、後から来た妻と娘も、ベナレスについたとたん、僅かながら世俗から遊離する。息子は携帯の電源を切る。