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重い腰を上げてダンケルクIMAXとマーベル展に向かったのに電車が止まって仕方なくしょんぼりと帰っていますが私は元気です

マッチョデーモン さんがブースト

『海よりもまだ深く』
ダメな大人の阿部寛と母の樹木希林の掛け合いが、あまりにも自然で、作り物である映画なことを忘れそうになる。
台風はいつだってイベントだけれど、それすら小市民的なことに好感。
映画館で観るモチベーションが俺にはなかったけれど、家でゆったりと観ていることが心地よかった。
ラストの緩さも、いつまでも続く日常を生きる主人公たちらしい良い区切りだ。
真木よう子が奥さんだったらそりゃ未練たらたらになるよな。
俺もいつまでたっても大人になれないから、主人公の心情や行動に、嫌だなと思いながらも共感しまくり。

『FAKE』 

ゴーストライター騒動の佐村河内守氏に密着したドキュメンタリー。佐村河内側に立った話なので面白い「真実」を優先するマスコミ、道化的にタレントもどきの活動をする新垣氏、「障害者を食い物にしている」と自分にとって都合の良い障害者の味方面をする一般人らに否定的な目を向けるが、終盤外国人記者のインタビュー後に佐村河内氏に疑惑の目を持たざるを得なくなる。そこからが栄光を失った男が妻と共に再起を図る劇的なドラマとなっていて気持ちが昂ぶる。この出来すぎた構成は恐らく森達也監督も予期してなかったんじゃないかな。劇映画のようなドキュメンタリーで面白い。

『殺人の告白』
劇場型犯罪での社会風刺と思いきや、それを下敷きにした執念と策略のミステリー。上手いことやるなあ。韓国映画らしく異様にアクションが充実しててキレの良い格闘に追跡シーン、ジャッキー・チェンばりにユーモアを挟んだ高速走行中車両上アクション、グエムル的な遺族アタックと見応え抜群。リメイクの『22年目の告白』はこの辺どうなんだろう。

『軍旗はためく下に』 

深作欣二の1972年作品。不可解な死刑により戦没者年金の対象にならない夫を調べる妻がおぞましい実態を知る物語。このおぞましさは戦場での非人間的行為は勿論だが、末端の人間は無視されて高い地位にいた将校や総理になったA級戦犯、天皇らはのうのうとしている不条理さにも向けられている。戦後四半世紀の頃にして人々が戦争を忘却の彼方に追いやろうとしてることに強い危機感を持って描かれているが、本作から45年を経た今は更に悪化してて今と地続きの映画と言える。

『ダンケルク』
体調を考慮して近場で通常盤鑑賞。戦争映画と言うより戦場を舞台にしたサスペンススリラー。脱出生還にのみ目を向けていてどの時間どの局面も気を抜けない。唯一の戦闘と言えるトム・ハーディー操縦のスピットファイアの姿は紛れもなくヒーロー。最後もヒーロー。知らない顔の俳優が多いこともあって、異なる時間軸をイマイチ把握できていなかったので後日IMAXで再鑑賞したい。

『未来を花束にして』 

100年前のイギリスの急進的な女性参政権運動を描いた映画。遠い昔遠い異国の話ではなく、現代にも通じる不正義への行動による抵抗の重要性を訴えている。今でも何かアクションがあるとネットの日和見主義者が「もっと穏便にやるべき」と分かったようなことを言うがそうした正論ぶった欺瞞を蹴り飛ばすかのような妥協のなさ。なのでその力強さを柔らかく漠然としたものに変えた邦題はダメ。

インドのアクション映画をグレートウォールに並ぶアジアの快作アクションと評するつもりだったのに決定的な不快ポイントを叩きつけられて無理だった…

『ゴースト・イン・ザ
・シェル』
実写オリジナルの攻殻を創造したいのか押井版の再現をしたいのかイマイチハッキリしない映画。無難な実写化するより賛否入り混じる独特の実写化で良いと思いますよ。アウトレイジ荒牧は笑う。

『蒲田行進曲』
今なら価値観的に色々アウト。理不尽に耐え忍ぶ女性像など炎上しかねない。それでも悲喜交々の人間模様には心を揺さぶられる。舐められっ放しで終わらない意地を見せるのも良い。劇中劇のアクションが力入ってて、特に友情出演のご三方パートは大迫力。

『ワンダーウーマン』 

地に足を踏みつけて歩き出す姿が印象的。強い自信と決意に満ちたゆったりとした女神の歩みが続く人間を勇気付ける。ヒーローと人の存在を上手く描けた映画と思う。ワンダーウーマンのテーマ曲はやはり燃える。少し長いのと本編後の映像がないのが減点ポイント。蝙蝠のおじさんが何が企んでる姿を見れるだろうと思って期待してたのに。

『スパイダーマン ホームカミング』 

個人的にMCU最高峰でスパイダーマン映画としてもライミ版1、2に匹敵する。背伸びする子供のヒーローが自分の場所を確立する物語。トニー・スタークと並んで大人を代表するヴィランのバルチャーが本来ならヒーローにすらなり得たキャラなのが良い。前世がバットマンだしね。

明日やっとスパイダーマン見に行きます。明後日はワンダーウーマンの予定。久しぶりの映画館楽しみ

『海よりもまだ深く』
甲斐性なし見栄っ張りみみっちくて未練がましい相当なダメ中年男を肯定はしないが、そうなってしまった者として悲哀を滲ませながらもユーモラスを交えて描いた佳作。ラストの硯の下りに人間としての芯を感じさせる。

ゲーム・オブ・スローンズ見るために入ったAmazonプライムは昔の日本映画がなかなか充実してるのが良い。アンチAmazonなのに契約継続してしまいそう。

来週には退院できるはずなので見に行けなかったスパイダーマンにワンダーウーマンとそろそろ公開の3度目の殺人とダンケルクが控えてて忙しくなりそう

昨日見た海街diaryが映画館に行かなかったことを激しく悔やむレベルで良かったので是枝監督の新作は見に行きます

『ガール・オン・ザ・トレイン』
男としては己のミソジニーに向き合わされる映画だった。映画の女性に一方的な役割をどこかで期待していないか?と。

もう3週間入院中でスパイダーマンもワンダーウーマンも見れていないけど、Netflixで配信されたばかりのデスノート鑑賞。最新作が病院でも見れる。良い時代になったものだ。すごくアダム・ウィンガードらしい映画だった。殺人ピタゴラスイッチ!

『コララインとボタンの魔女』
ストップモーションアニメは作り込みの極致みたいな芸術だけど、これはその中でも際立ったディテールへの尽力ぶり。性格豊かな音楽も加えてまさに魂を感じさせる一本。

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