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『崖上のスパイ』鑑賞 


1934年、4人の工作員は秘密施設から脱 走した男を保護するべく、敵国である満州国に潜入する。しかし、作戦は仲間の裏切りで敵に筒抜けとなっていた

于和偉、ちょっと前に観た同 監督の《坚如磐石》での役もよかったが、全然違う方向性でこちらもいい役どころで出てる。立場上、同志を助けることもできずに殺されるのを見てることしかできないがちな様がね、良い……
ウートラ計画 ロシア語で「夜明け」の意
「万国のプロレタリアよ、団結せよ」で乾杯するの共産党員って感じでいいね🍷
連絡手段に使われてるアジアシネマとか、この年代のハルビンの街の雰囲気いい チャップリンの黄金狂時代で落ち合う
工作員が逃走し、特務が追う 雪が積もった電線が空中に無数に架かり交差しているのが映される なんとも画になる
シガレットケースで追手確認するのカッコいい
手錠で椅子に拘束されながらどこか優雅にお茶する周乙,好(hao)

アニメーション映画『トゥルーノース』 

北朝鮮の平壌で暮らしていた少年が、いわれなき罪で強制収容所に拘留されてしまう。地獄のような過酷な日々を送るなかで、人の善を信じる彼の心は揺らいでゆく

自分や家族が生きるために必死なだけなのにもっと上の支配構造じゃなくて囚人同士で憎み傷つけ合わされるのつらい
極限状態において人間性とは何かを考えさせられる
石ころ集めたらしき碁とか、こんな状況でも(だからこそ?)娯楽や芸術を工夫して作るのもまた人間だよなと思わされて細かいけど好き
日本から拉致されてきた囚人の最期に『赤とんぼ』を弾き歌ってあげるシーンじんわり
保衛官に妊娠させられ処刑されるの惨すぎるしそれを序盤に見せられてるからミヒの身が心配過ぎて😰
人民は南朝鮮のラジオ聴いて家族まで連帯責任で収容される一方、看守は韓国のDVDを愉しむ 理不尽さ
“誰になりたいか”を自分に問いなさいという母の言葉が胸に響く。誰が正しいか/間違っているか考えてもここでは恣意的だから
TEDで話してるのはヨハンじゃなくてインスだったのね……
朝鮮語だったらさらによかったかも

『劇場版シティーハンター 天使の涙』観ました 

冒頭いきなりセクシーサービスショットが?! いい身体してるな〜

※原作未読です
前半の過剰なくらいのもっこり演出は後半との落差狙ってるの?思うくらいシリアスでビックリした
TVシリーズ飛び飛びにしか観てないので私が知らないだけかもだが依頼人殺すの初めて観たので衝撃的だったし

アンジー、天使の涙使わずに冴羽を超えることにこだわってきたのによりによって父親にADM撃(打)たれて意思に反した殺し合いさせられるの可哀想で…😢
それを言ったらピラルクーとエスパーダも兄弟同然に育ってきた仲のよさがうかがわれてなんか憎めず気の毒で。酷い「父親」だよね……(大はしゃぎ)(フィクション上の酷い父親が性癖なので)
最期に子どもに還って父の胸に飛び込む幻を見るアンジー哀しい。海原のキャラデザってあえて獠に寄せてるんだろうなと予告でも感じてたけど死に際のアンジーの目に獠と海原が重なって見えてたのも皮肉……

個人的には暗い話好みだけど後味のいい決着じゃないし前作の方が好きな人も結構いそう? 続き気になります

『7番房の奇跡』 

197本目『
ツッコミ所多くて(リアリティ無くて)ノれないという人の感想も分からなくはないけど序盤からヨングに酷な結末なのは想像にかたくないし大目に見てしまうとこある。ファンタジーに仮託して冤罪と死刑を風刺する寓話をこれだけ娯楽感動作にできるのは韓国映画さすが。なんだかんだでティッシュ大量消費ボロ泣きしてもうた😭

主演のリュ・スンリョンが名演なのは言わずもがな多くは語らない保安課長役のチョン・ジニョンがよかった。7番房の面々もいい味出してる

黄色(やオレンジ)の“ビタミン”カラーとセーラームーンが印象的に使われている
監房の中のお星様 お月様

現在の模擬裁判と過去の裁判が交錯する中に居る司法修習生イェスンの演出好き😢

『メメント』 

観ながらジョジョのジェイル・ハウス・ロック、『殺人者の記憶法』、『ビューティフル・マインド』etc色々な(先に観てしまった)フォロワー?作品のことを思い出した。今観ても十分楽しめたけどもっと早く出会いたかったな〜

ノーラン監督(観る前から勝手に)苦手意識あったんだけど面白かった。冒頭のポラロイド写真からの逆行、印象的だし構成暗示してて親切だな。サミー夫婦の話も終盤テディが丁寧に種明かししてくれるけどそれなくてもそうだろうなって見せ方になってるし
THE 信頼できない語り手

"自分の行動に意味があると信じて たとえ覚えてなくても"
なんかいいこと言ってる感じのモノローグだしみんな切ない〜可哀想〜🥺て感想言ってるけどめちゃくちゃ怖くない……?!となってしまった。次の「ジョン・G」を追って(死ぬまで?)彷徨い続けるってことだよね……?(まぁそれが哀れっちゃ哀れか)

EDがDavid Bowie "Something In the Air" だわ

完全版』
“昔 ある所に国があった”
戦争が続いていると信じ込まされた人々が生きる幻想的な地下世界の美しさ。旧ユーゴスラヴィア出身の鬼才、エミール・クストリッツァが祖国の戦後の歴史をユーモアと寓意、そして哀しみに満ちたブラックなファンタジーとして描き出す
嘘も裏切りもすべて今は彼岸に…

映画中ハイスピードなブラスバンドの演奏と様々な動物たちに溢れているんだけど、どうやって撮ってるんだろう?!ってビックリする(特に動物たち)

『別れる決心』 

映画技術や男女の機微に疎いので私には難しかった。でも簡単に分からないものこそずっと考え続けてしまう魅力があるので“あなたの未解決事件になりた”いとはずっと私のことを考え続けてくれということなのかも

スマホやスマートウォッチを多用してて、何年後かに観ると時代を感じそう。批判ではないです(その時代の物を入れず陳腐化しない描き方を絶賛する風潮が個人的にあまり好きではないので) 監督も現代の観客に向けて自然なように撮ってるって言ってたし

最後の海の波、ソレの家の壁紙思い出す。 の映画は(腐敗色でもある)緑や青が印象的に使われてることが多い気がする

死体の目から見た視点、スマホ画面の裏から見た視点
遠くから覗いているのに側にいるような見せ方
視界を遮る霧 目を凝らすための目薬

唇みたいに柔らかかった手 夫を殺すために山に登りタコだらけになった手 ふたたび柔らかくなった手
たくさんあるポケットをまさぐったりハンドクリームやリップクリームを塗ってやったり塗られたりしてるのが直接的な濡れ場無くても親密さや艶っぽさを感じる

『アイ・キャン・スピーク』 

193本目
シンプルだけど思ってた以上に重くて良いタイトルだった。これを上映できない日本の器の小ささが本当に残念。韓国の公務員映画?好きなんだよな。『シグナル』のパクプロとかもだけどこういう感じの堅物そうな役のイ・ジェフンなんか好き

作中でもまさに「難しい単語は必要ありません」言ってるけど、文脈とか脚本がちゃんとしてると「アイキャンスピーク」「ハウアーユー」みたいなありふれた台詞でもちゃんと感動できるというお手本のような作品でもあった…
パク主任アメリカ着くの早!!🛬 ちょっと強引過ぎんか? とか一瞬思ったけど証言直前の「ハウアーユー?」の使い方、うめぇ… ってなったし主任が居てくれるから安心して話せた🍻って描写も前にしてるから普通に感動してしまった……

泣きすぎてティッシュ消費してしまった…(涙もろい)
『モガディシュ』でも思ったけど韓国語の「밥 먹었어?」沁みる…

『非常宣言』観た 

195本目は『
イ・ビョンホン、ソン・ガンホ、チョン・ドヨン、キム・ナムギル、イム・シワンetc……錚々たるキャストを揃えてるのから考えると、個人的にはちょっとイマイチだった。
みんなが降りないって言うところだいぶ胸糞悪かったな…同調圧力 自己犠牲の話はちょっとお腹いっぱい。似たタイプの映画なら『』の方がよっぽど好き。
boidsoundだったし臨場感あり過ぎてものすごく酔った(?)
最後まで緊張切れないって感想もよく見かけるけど、希望を持たされて、また裏切られて…の繰り返しに疲れてしまった。乗客の追体験っちゃそうなんですが。
イム・シワンのヤバい奴感がヤバかった(わりと早めに死ぬけど)
自衛隊がアグレッシブ過ぎる

『よりそう花ゝ』観てきた 

194本目は『
葬儀屋のソンギル(アン・ソンギ)は、事故で下半身不随となった息子・ジヒョク(キム・ヘソン)と二人で暮らしている。
葬儀屋の仕事が減ってしまい、収入が減ったソンギルは家賃の支払いすらままならない為、長年営んできた店の看板を下し、大手の葬儀屋と提携を結び安定した生活を選ぶことに。
ある日、アパートの隣の部屋にウンソク(ユジン)と娘のノウル(チャン・ジェヒ)が引っ越してくる。
天真爛漫なウンソクと好奇心旺盛なノウルに困惑するソンギルとジヒョクだったが、ウンソクとノウルの明るさに触れ、ソンギルとジヒョクも次第に心を開いていく。

原題『』に込められた意味。なぜ葬儀で紙花を作るのか。

光州事件の加害者側としてトラウマを抱えるアン・ソンギというと『息子の名前で』を思い出す役どころ。

『キングメーカー』 影の使い方が巧い映画だけど、何気に花も印象的でしたよね>BT 

ラブレター(ラブレターではない)に同封される花、候補者が胸元に挿してる花etc
ただの萌えアイテム(?)じゃなくて毒にも薬にもなる花=まさにチャンデのメタファーな薬草になってるのがほんと好きで… ビョン・ソンヒョン監督映画が巧い.com

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映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。